鳥の目と虫の目と
『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』を読んでいます。
私が見てきた「世界」って、「社会」って、一体なんだったんだろう。
「木を見て森を見ず」とか
「鳥の目」「虫の目」という言葉があるように、
この広すぎて多様すぎて複雑すぎる世界を一度にくまなく見渡すことなんて到底出来ないだろう。
それでも、知らないことや見えていない世界がまだまだ多すぎる。
日頃ニュースやメディアから見えてくる世界とのギャップが大きすぎる。
そんなことを考え、混乱して、まとまらなくて、
とにかく、頭をガーンと叩かれたような感覚です。
今朝の情報番組で、
コロナ禍で職を失ったシングルファザーの困窮が取り上げられていました。
すごくすごく大変だろうに、
何度も繰り返し流されていた、娘と2人でお鍋をつついている映像を見て、
「ちゃんと食べられているんだからいいじゃないか」とか「仕事を選んでるから働けないだけだろう」とか、心ないことを言い出す人がきっといるんだろうなと何だか薄暗い気持ちになりました。
ディレクターは一体どういう意図で、あんな構成にしたんだろうか?
世の中のどこを切り取り、発信するのか。
そして、どこを事実として受け止めるのか。
メディアって、
世の中を知ることって、
本当に難しい。
そんなことを考えた朝でした。