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笑顔を意識するのは笑顔のひとを見かけたから

彼女の笑顔を無意識に目で追う
それは
好きだなと感じる文字列を
無意識に直視で追う
それに似ている


どうしてもコートが着たくて、そう寒くない日にコートを羽織って外出しました。ちょっと暑くて、しかも大きめのコートがモサモサとしてちょっと邪魔。

「あぁぁっなんか残念」

お気に入りのコートを着て気分も上々で外出したのに。気温を無視した服装に気持ちはどんより。少し残念な気分でトボトボ歩いていたら、わたしの前を女神さまが通り過ぎていきました。

颯爽と。とても上品に、そして軽やかに。彼女の顔はとても綺麗な笑顔でした。おひとりで歩いてらしたのですが、その表情は無理のない自然な笑顔でした。無表情ではなく不機嫌な顔でもなく、つくり笑顔でもなく。

他人は誰かを機嫌よくするためには生きていない。不機嫌な誰かに気分を害されたとて気にしないことが賢明。なんてことを耳にすることがありますが。それでも、フと自分の視界に入ったモノにゔっとなるときがあります。

今日はそれと逆のことが起こりました。フと視界に入った偶然の笑顔。無意識にこちらも笑顔になっていました。

笑顔でいることを意識するのは笑顔のひとを見かけたから。もし誰かの視界にわたしが偶然入り込んだとしたら?

気温を無視してコートを羽織って出かけた日。ちょっと残念と思っていたのだけれど、大切なことに気がつくことができた日。そんないい日でした。

なんでもないことを、なんでもないのだけれど、だから?と尋ねられそうなことを綴っていますが。

フと読んだnoteに「そう、そう」「そうですよねぇ」と思う、読み終わると笑顔になっている。そんなことがあります。そんなnoteに似たような、そんなことに出会えた日でした。

なんだかうれしかったです


Photo by 山本巳未さん

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