単色に春 / 灰色の世界をレトロだと言うキミに酔う
キミの灰色の世界に色をつけたくなった
ちょっと不安になる
いつもはカラフルなのに
とつぜんのモノクローム
そうじゃないの
懐かしいだけ
灰色じゃないのよ
レトロに懐かしむ
ノスタルジーってやつ
だから大丈夫
明けない夜はない、だから大丈夫。このセリフをはじめて耳にしたとき、確かにぃぃぃと思いました。うまいこと言ったもんだ!と、妙に納得。
言葉というものは不思議なもので、綺麗に並べればキレイに感じる。ただ、よくよく考えてみれば・・・。まんまと誤魔化されている気がする。
きっと咲くよ、サクラサク、春がくるっ!とか、もね
そりゃぁ、咲きますよ春になれば春の花がね。夏になれば、夏の花がね。なんなら冬にだって咲きますよぉぉぉ。夜明けだって必ずやってくる。
あぁ、また屁理屈になっているワタシ。
されども『必ず』には絶対ではない 不確か がある。
なかなか夜が明けないことがある
どう頑張っても春がやってこないことだって
時間の経過だけでは解消しないことも
時間がたてば夜が明ける
その時間にはヒトそれぞれの時の間があるのだろうと思いたい
本当はみなそれぞれ流れている時間のはやさが違っているのかもしれない
もしかすると一年は365日じゃないかもしれない
365日ごに次の春がやってくるヒトもいれば
501日ごに次の春がやってくるヒトもいるかもしれない
1分は60秒だけれど
もしかすると1分が87秒のヒトもいるんじゃない?
灰色の世界をレトロと言ったキミ
懐かしいだけ
だから大丈夫と言ったけど
本当に大丈夫なの?
不安をキレイな言葉でかき消そうとしていない?
と、ワタシのほうが不安になる
それでも
灰色をレトロに懐かしむと言葉にするあなたのセンスに酔う
陶酔し誤魔化されてしまう
言葉に酔う
言葉にこころ奪われる
これはいったい
ナニ泥棒なのだキミは
ワタシのナニを奪ったのだ
◻︎スマートに、自然に、重みなく言葉をかけられるようになりたいなぁと思います。されど、難しい。むずかしすぎるっ。カラフルな時間だけが素敵で安心なわけではないのだけれど、もちろんモノクロも好きだけど。夜の黒に怖さを感じるときがあるように、やはり夜明けはきてほしいものです。そんなワタシは黒の服をよくえらぶ。たまにはカラフルもいいかもしれない
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