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雲しろい

部屋から見える雲が白くて
ちょっと嫉妬した
嫉妬したのは
それがあまりにも白かったから
そんなときがある



どうして雲に嫉妬するのだろうとフと考える。雲に嫉妬したのか?たぶんきっとそれは雲に、ではない。しろい、に嫉妬したのだろうと思う。部屋から見える雲はとても白くて、単純に、簡単に、わかりやすくいえば「純粋」とか「無垢」とか。

嫉妬したのは「純粋」とか「無垢」とかに、なのだろうか。と、思いにふけったフリをしてみる。ふけったフリをしてみるのだけれど、あぁぁあっ、それでも憧れるなぁ。

堂々としていて微動だにしないあのしろいものに

流れているのだけれど流されていないようなあのしろいものに

純白ではないのだけれど純粋で無垢に見えるしろいものに

嫉妬するのはたぶんきっと
憧れるのはたぶんきっと
私は黒が好きだから
天邪鬼なんだとおもう


◻︎涼しくなってきて冷んやりし始めて衣替えなどなどしながらフと部屋を見ると黒が並んだ服たち。とくべつ黒が似合うというわけではないのだけれど黒を好む私。とは反対に部屋から見える雲のしろさに少し嫉妬しました。黒を好むのだけれど白の服を着ている人に憧れたりもします。


Photo by ふうちゃんさん

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