【2024年版】今年私を狂わせたコンテンツ
さすがに30年近くこの体に棲んでいるのでよくわかってきたことなのだが、私はどちらかというとミーハー寄りの人間である。
何かに熱中しても、短ければ1週間もしないうちに、ゆっくりと興味が減退してく。
そんな中で、今年自分にしては長く、1か月近くそのコンテンツのことを考えてしまうほどに、周辺の情報をwikiやSNSなど調べて楽しんだくらいにハマった漫画・映画・アニメetcを突然・勝手に紹介していこう。
(とりあえず1個書いてみて続けられそうだったら次回も紹介します)
1.アニメ「ハズビンホテルへようこそ」
”Hazbin"という単語は「かつては素晴らしかったが、今や全盛期を過ぎ衰えた」という意味らしい。
要するに「廃れたホテル」ということになる。
話は変わるが、現在オーストラリアのメルボルンにワーケーションのため来ているのだが、
国が違うため、Tverやマンガアプリ、サブスクアプリを使おうにも、権利の関係で視聴可能な日本のエンタメがほぼないことに気が付いてしまった…
メルボルンには転職前の有給消化も兼ねてきているので、暇な時間が多く、さてどうしようかと思っていた時にアマプラで見られる数少ないコンテンツが「ハズビンホテル」だったのである。
名前は知っていたが、絵柄の癖が強かったのでおそらく通らないだろうなと1話で切るつもりで見てみたのだが、これが大当たりだった。
まず、曲がいい。
ミュージカルアニメのため、30分弱のアニメの中で毎回二曲が入っているのだが、その曲がなんとも言えずキャッチ―なのだ。
なんだか良質のディズニーアニメを見ているような、
だけど地獄のお話なので絶妙なゴシック感もあって、たまらない。
ギターチューンもあり、いろいろな種類の曲があるので飽きずに楽しめる。
次に、全8話というちょうどいい短さ。
そもそもカートゥーンアニメ自体が日本のアニメと違って鬼のサクサクテンポ感のため、日本のアニメによくある間(ま)の笑いみたいなのがかったるく感じてしまう自分には合っていた。
しかも、アニメ自体長いシーズンなのかと思ったら、なんとまだ1作目である。
全然今からでも参入しやすいというかむしろ朗報で、
2025年にアニメシーズン2が配信予定のため、ちょうどシーズン1を見て高まった熱をそのまま2期に持ち越すなんてことが…
今からでも沼に入れますよ、奥さん!
さらに、いい声の声優さんが多い。
声優さんたちの声と演技がぴったりはまっていて神采配である。
最後に、性癖に刺さるキャラクターたち。
つまりキャラが良いということ。
地獄がゆえのインモラルさというか、
エロさが漂うキャラが多くて個人的にごちそうさまです。
特に
地獄のポルノ男優「エンジェルダスト」
やばい秘密を抱えてそうなつよつよ悪魔「アレスター」(ビジュアルもかなりいけてる)
アレスターのライバル「ヴォックス」(かなりいけてる)
ギャンブル狂の猫ちゃん「ハスク」(声がいい)
エンジェルダストの上司「ヴァレンティノ」
あたりのアダルトな雰囲気漂うキャラクターたちの色気がむせ返るほどで…
とにかくイイです…
そんなこんなで、どっぷりはまってしまい、pixivで二次創作をあさったり、聖書の内容を調べたり、声優さんたちを調べたりと副次的にもかなり楽しみつくした。
皆さんも年末年始の暇なタイミングでぜひ見てみては?
個人的には英語版で見るのが一番おススメ。
〈追記〉
熱がおさまらなかったので、
「ハズビンホテル」のスピンオフである「ヘルヴァボス」も見てしまった。
両作品の監督である、ヴィヴィアン・メドラーノについては、
ちょっとググれば出てくるほどに問題が数多抱えているみたいだが、
2作品を見比べて自分が好きだと強く納得できた作風がある。
それは、LGBTに対する描かれ方だ。
日本でもLGBTへの認識は年ごとにアップデートされていっており、
漫画でもよく描かれるようになっているし、小学校ですら教える内容だ。
それは、どちらかというと
「同性愛・無性愛って普通のことだよね」
とか
「応援しなきゃ」
とか
お互いに確認しあっているスパンにまだいるように見える。
対して、メドラーノの描き方は、
日本でのLGBT認識から一歩階段を上っている。
ハズビンホテルでもヘルヴァボスでも
パンセクシュアリティ・バイセクシュアリティ・ホモセクシュアリティ
ほかにもいろいろな性的思考のキャラクターが登場するが、
他のキャラの性的志向に対して、誰も取りざたすることも驚くこともなく、
ただ当たり前として描く。
相手の性別関係なしに、そこにあるのが愛ならひっくるめて愛。
その形は様々。
これはまだ日本のコンテンツが到達できていない描かれ方だ。
ハズビンホテルの視聴だけだと、
キャラの良さに骨抜きにされて注目できていなかったが、
2作通してみることで作家の思想に個人的には共感できた。
改めて、どちらも新シーズンが楽しみです!