他力本願ではいけない。社会の中でもっとLGBTを理解してもらうためにしなければいけない事。
僕は性同一性障害、LGBTのトランスジェンダー・FTMで生まれた時は「女」今は「男」として生活している鈴木優希です。
仕事は名古屋市中区錦3丁目でオナベバーVenusを経営しています。
職業柄、たくさんのLGBTの子と出会います。
Venusはオナベバーですが、FTM以外にも性別違和で悩んでるLGBTの子、そのパートナーの子がVenusにお客様として飲みに来てくれることも多いです。
セクシャリティ、性別違和で悩む気持ち、僕も当事者なので痛いほどわかります。
仕事は好きで情熱を注いでるのに「性別」のこと。
女で扱われている事を打破できないからやりがいのあった仕事を「辞める」選択をした子もいます。
じゃあ、今、LGBT理解に追い風が吹いているこの時代です。
「カミングアウトして会社に訴えてみたら?」
「その権利はあるから大丈夫。」
とアドバイスしたこともありますが、その子の環境、性格的にそれが「出来ない」という事も理解し、他人事ながら悔しい思いをしたことを覚えています。
もったいない。。その子だけじゃなく、これは雇用先である会社にとっても、もったいないことだと思います。
愛社精神があり労働力として日々頑張っているのに、
仕事の不満ではなく
制服問題、健康診断、トイレ、更衣室など、、
そんな普通の人が当たり前にしている事がその子にとってはその度に苦痛で耐えがたく、それは、せっかく勉強して努力して念願の職場に就いて感じたやりがい、喜びよりもその「苦痛」が勝ってしまう。
本人にとってはそれぐらいの苦痛なんです。
いくらLGBTの「権利」が認められても、
性格的に職場への「カミングアウト」就職活動での「カミングアウト」が難しい人は少なくないです。
僕らの時代、その前の世代のLGBT当事者からしたら、もちろん恵まれた「今」だと思います。ただ、じゃあそれでもういいんでしょうか?
まだ、救われていないLGBTがいます。もっと理解を、LGBTが特異な存在ではなくなるように。
そして僕たちLGBT当事者も社会に理解を訴えるだけの他力本願ではなく、
社会にとって必要な「存在」、価値のある「存在」になる努力をしていかなければならない。
鈴木優希のセミナー活動、LGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトも是非見て頂けたら幸いです。
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