ネオとスミス(3/5)
映画MATRIX三部作。
第三作のREVOLUTIONSで、ネオと(エージェント)スミスは、それぞれMATRIXによって生み出された相対する存在であることが明かされる。
ネオが光であればスミスは闇、
ネオが陽であれば、スミスは陰、
というわけだ。
だがそれよりも適した表現と僕が思うのは、
ネオは右脳の象徴、スミスは左脳の象徴
という対比である。
劇中、スミスはこうネオを罵倒する。
愛など、人間が作り出した幻想に過ぎない。
愛は理性や論理を狂わせる。
そして最後にこう言う。
愛は虚構に過ぎない。
同じようなニュアンスを、アーキテクトも“フランス人”も仄めかしている。
あたかも“悪”として語られる「愛」と、
あたかも“正義”として語られる「論理」。
これが逆であったとしたらどうだろう?