水田の畦畔管理103 〜足元を固める〜
プロになることを意識し始めた僕。何としても仕事の効率を上げなければならない。
だが、「農作業安全」にも同等に配慮したい。金属刃を使った草刈りはなるべく避けるとはいうものの、使う局面は必ず訪れる。
そこで、万が一にも足を「ズバッ!」とやらないように、強力なプロテクト機能を有した履物を導入する。
それが、
I-778G
いわゆる、「安全地下足袋」と言われる類のものだ。
http://www.soukaido.co.jp/products_pdf/I-778G.pdf
つま先と甲に金属のプロテクターが入っている。
また、滑り止めのために、底はスパイクとなっている。
具体的に見てみよう。
外観はこんな感じ。
なかなかいい面構えをしている。
足先。
金属でガードされているが、足指のスペースは適度にある。
甲。
マジックテープ2枚で挟み込んで止める構造だ。
装着はマジックテープで。全部で5枚。
締め付け具合を自由に調整できる。
この「安全」の刺繍がイイ!(笑)
底はスパイク。
グリップが期待できそうだ。これである程度の斜面を攻略できるだろうか?
装着した姿はこう。
じゃ、実践してみよう。
畦畔に付属した法面。2mにも満たないが、上からは法下に刈払機が届かない。なので斜面に立つことになるのだが、これがなかなかしんどいのである。
ちなみに傾斜は40°くらいになる。
長靴で踏ん張ると、つま先や親指の付け根に体重がかかり、最悪、爪を内出血し、剥がしてしまうことになる。
実際に作業してみると、いつものように斜面に平行に立つよりも・・
斜面の下方に向かって立つほうが抜群に調子いいことがわかった。
両足裏のスパイクをフルに使い、体重が指の「マタ」の部分にも分散されている。
いつもより早いペースで、かつ疲労少なく作業が完了した。
広い法面も問題ない。
急な排水側の法面もイケる。
これ以上のところは、斜面専用のスパイクで作業すれば良かろう。
効果はバッチリ!これで作業はまた一つ進歩した。
なお、土はガッツリ着いてくるので、圃場を出る時にはよく落とそう。
雑草種子の持ち込みを防ぐためにも、注意したいポイントである。