粗放的有機農業15 〜PLAロールプランターによる播種〜
10日ほど前、ようやく今年の「粗放的有機農業」を開始した。粗放的有機農業というのは僕の造語で、不耕起、無施肥、および雑草との共生により作物を育てる農法のことである。
今年の目的としては、
・土中の有機物を増やすこと
そして、
・種が発芽する際、雑草に負けないようにすること
である。
去年の結果を見ると、当初の予想に反し、この圃場は夏場に乾き、水分不足に陥りやすいと考えられた。なので今年は、去年作った畦を崩し、圃場をフラットにする。
その際、微生物による有機物分解を助けるため、少量の堆肥を入れてやる。
こんなふうにしようと思う。
じゃあ、いってみよう。
まずは作業前の圃場。昨年より植生が落ち着いている。
草は刈払機で刈り倒してある。それを「通路」に集める。
次いで堆肥をくれてやる。この袋数では、こんなもんだ。
続いて、鍬で畦を崩していく。雑草の根域を破壊したくないのだが、やむを得ない。この時、土中の生物を観察する。
ミミズを発見!
だが、その数は全然少ない。やはり土が出来るのにもう数年かかると思う。
耕起作業が済んだ姿がこちら。およそ畑には見えないでしょうねえ・・(笑)
さあ、今年の目玉、
PLAロールプランター
を準備しよう。
これは“PLA(ポリ乳酸)”で出来た繊維を筒状に編んだもの。PLAは紫外線に強いため、屋外の使用に適している。
これに市販の園芸培土を詰めていく。塩ビ管を使って作業を容易にする。
ちなみに中に入れるものは、砂でも土でも構わない。
今回は、長いのと短いのを作った。
これを圃場に並べる。
左の短いのにはトマトの苗を挟み込む。
長いのには、種を挟み込む。
今回は固定品種の手配が間に合わなかったので、ホムセンで普通の品種をセレクト。
PLAロールプランターは、
保水性と通気性を両立
する。つまり根がしっかりと張る、ということ。根はロールプランターの中と土中の両方に入っていく。これから雨が続くから、経過を観察したい。
また、ロールプランターが置かれたところからは草が生えない。また、微小な種が発芽する際、雑草に負ける事がない。このイメージも追々お届けできるだろう。
最後に水をまいて終了。
今回の報告はここまで。
不定期に更新いたします。