水田の畦畔管理88 ~たすかるの異音~
整備の済んだ「たすかる」を実戦に復帰させる。
まあ、「試運転」といったところだ。
見たところ、普通に動いている。
だが・・・二つ、気になるところがある。
1 ハンドルを左ポジションにした時に、走行に「ガタ」がある。
構造上、ハンドル位置は走行に影響しないはずなのだが、そういう傾向が見える。
これには思い当たるフシがあった。「チェーン・テンショナー」である。
たすかるのチェーン・テンショナーは、スプリングとかではなく、単純な「板」構造である。左側についてはこれが正規の形状ではなく、かつ、取り付けが正確ではないことを、僕は事後に疑っている。
作業的には大したことないので、チェックしてみよう。
開けてみると・・・
テンショナーが削れている。
どうやら、チェーンと接触しているようだ。
削れたのは、テンショナーが「まっすぐ」になっていなかったことが理由と思われ、これは僕のミス。
だが、もう一つ、このテンショナーは形状が「開いて」しまっており、チェーンの張りを十分に抑えられていないようだった。
そう、部品が変形しているわけ。
固まったチェーンを長い間回していたことによる変形と思われるが、これはやはり、交換したほうがいいだろう。
とりあえず、出来る範囲の修正を施し、様子を見る。
2 ハンドルを右ポジションにした時の吹け上がり
これはワイヤーの調整が必要。ワイヤーが伸びたのかもしれないが、多分調整が可能だ。
エンジンの吹け上がりが弱いと、刃が草に負けて回転が止まってしまう。
仕事の能率が大きく低下する。
「たすかる」はじめ、この手の、ハンドルが長い「法面草刈り機」は、とにかくワイヤーが鬼門である。けっこうひんぱんに調整しないといけないようだ。
けど、概ね実働の範囲と言える。
これらを整備して、再度実践投入してみよう。
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