今日の参拝135 ~楠公様~
湊川神社
御祭神は「楠木正成」。之を、
楠公(なんこう) 様
と称する。
「義」に殉じ、「大悪党」と呼ばれた天下の偉人である。
何故、”悪党”なのか?
それは、時の権力に逆らったからである。
権力から見れば”悪党”、それも大悪党、そういうことである。
関西への所要の折、こちらに参拝した。いつもセットで参る「多門寺奥の院」には、何故か足が向かなかった。
関東では大雪のこの日、神戸は穏やかに晴れて、素晴らしい参拝日より。人通りもそれほどでなく、ゆっくりできる。
いつものように一通りお参りをして、授与所でおふだをいただく。
すると、拝殿に向かって左側に目が行った。
おや??
今まで気が付かなかったが、もうひとつお参りできる場所がある。
授与所から拝殿に向かう赤絨毯の向こう側にあるから、行けないと思い込んでいたみたいだ。
近寄ってみるとそこには、
御殉節地
の立て札。そう、楠公様が殉節されたとされる場所になる。
だがどうやら、授与所に申し出れば参拝ができるらしい。さっそく巫女さんにお願いしてみる。
「御殉節地ですね?はい。宮司の同行となりますので、少しお待ちください。」
あっさりOK、しかも無料である(笑)。
ほどなく宮司さんがお越しになり、どうぞ、と案内してくれた。
一段高い「禁足地」の左奥に少し盛り上がったところがあり、そこがその場所だという。
「場所が場所ですので、お勤めはしないんですよ。」
なるほど。墓所はちゃんと別にあるから、あくまでもここは「入らず」の扱いなのだろう。
特段の気は感じなかったが、静かでよかったですね・・と思った。
手を合わせ御働きへのねぎらいを申し述べ、お参りを終える。
どうやらこの日、僕はここに呼ばれたようだ。
湊川神社に来るといつも、
人の生き方
ってものを考える。
美しく生きたい、ということだ。男子であれば尚更のこと。
今の世相を楠公様がご覧になったら何と言うだろうか?
僕たちは美しく生きましょうね。
一人でも多く。
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