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ほ:本心を知る。

本心を知るのは大切だが、知るきっかけを得るのは大人になるほど難しい。

とはいえ、自分を振り返ってみると意外と自分の本心をわかっていなかったなと感じることがある。

エッセイによく登場させているが、「鬼滅の刃」でこんなセリフがある。

「泣くな 絶望するな そんなのはいますることじゃない」
「怒れ 許せないという強く純粋な怒りは手足を動かすための揺るぎない原動力になる」

富岡義勇の言葉だ。

ちょうどこの漫画を読んでいるとき、私にも理不尽なことが降りかかっていた。どうしようもないし、私が過去の見方を変えるほかなかった。それでも固執してしまって、思い出しては打ちのめされたりしていた。

理不尽に一緒に嘆いてくれる人が欲しかった。
自分が悪いかのように思ってしまうのが嫌だった。
理不尽に立ち止まっているわけにもいかず、未来に向かって努力しているけれども、この努力はいつか自分を納得させることができるのだろうか?とか、何かに届くのだろうか?とか、今の努力のことではなく、報われるかどうかばかり考えてしまう。

引用した言葉は、理不尽に当たった時にどう考えるか、示す言葉だと思う。
そうか、わたしは怒りたかったのか、と気づいた。
理不尽に当たった時、私は途方に暮れてしまった。なんで私が、と思って打ちのめされてしまった。そして、相手に怒ることができなかった。
怒りの感情を向けることで、相手に嫌われたり面倒なことになることを避けて、今まで自分の感情を表に出すことをあきらめていて、自分の感情すら忘れてしまっていた。本心が、どこかに行ってしまっていた。

その本心を、この言葉が思い起こさせてくれた。
努力がかなうかどうかなんて、わからないし、考えても意味がない。
それならば、今までの現状に怒りを感じてそれを原動力に前に進んだほうがよほど生産的だろう。理不尽を理解してくれる人が必要、と思っていたが、理解よりも自分が前に進むことのほうが重要だったのだ。

理不尽を経験値に変えて、前に進めるように、
そして、誰かが理不尽に悩まされている時その人の道しるべになれるように、怒りを努力に変えて前に進んでいきたい、と思う。

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yukiyuki
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