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茶道:利休百首歌 その2。

前回、利休百首歌を書いてみて、
自分のお稽古を振り返る機会ともなり、経験を整理できたので、
今回も利休百首歌を2首、紹介してみたい。

上手には好きと器用と功積むと この三つそろふ人ぞ能くしる

物事を上手になるコツは、
①好きである事
②器用である事
③たゆまぬ努力をする事(=功を積む)

ことが重要、ということを述べている歌である。
noteを続けるのも、まずは好きである事が大切だと思う。
毎日更新を始めて70日以上たっているが、
段々前よりもさらに、文章を書くことが好きになった。

もともと文章を書くことは好きだったが、
(今までの私の文章量を見ればわかると思う)
どういう記事を書いたらさらに私の世界観が伝わるか、
どういう記事が多くの人に届きやすいか、
など、問いを立てて文章を書くようになった。

②はさておき、noteを上手に書くため、①③は続けられていると思う。
ゆっくり努力を重ね、いつか何かの形で成果につながれば嬉しい。

稽古とは一より習ひ十を知り 十よりかへるもとのその一

この歌、なぜか心に残っていてすごく好きだ。

お稽古を一通り学んだら、また基礎に戻ってお稽古を重ねることで、高みに近づくという意味である。
最初はわからないことだらけの時も、
一周してみるとなんとなく概観がつかめる。
また初めに戻ると、わかるところとわからないところがはっきりして、
わからないところを分かるようにする努力ができるようになる。

勉強しているときに、「ここがわからない」とあると、投げ出したくなる。
しかし、一旦それは置いておいて、全体を知った後戻ってくると
案外わからなかった部分がふっとわかるようになる時がくる。

不思議だな、と思っていたが、
最後まで学ぶことで、いつの間にかわかることが増えていて、
最初に戻ると、はじめ四苦八苦していたことが簡単になっている。

先が見えないと不安だが、
努力を続けようと励ましてくれる歌だ。

茶道の歌なのに、
いろんな道に通ずることを言っていて、面白い。
また機会があれば、ほかの歌も紹介したい。


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