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か:変わるもの、変わらないもの。

4月からの上半期を振り返ってみると、
予想もつかなかったことが起こり、
当たり前にできていたことが
できなくなったりして、
「変化」をひしひしと感じる日々だったな、と思う。

変化、というと、
むかしきいた、ある人の言葉が心に蘇ってくる。

「変わっていく世の中だからこそ、変わらないものを大切にしたい」

それを聴いたとき、
学生の頃でまだまだ若かったせいか、
変わらないことの難しさや尊さを分かりかねて、
「変わらない」ことはつまらないことのような気がして
どうして「変わらない」ものを願うのか、
理解ができなかった。

今、時代の流れが加速し
去年はやっていたものがすたれたり
次々と移り変わっていく中で、
「変わらない」とはこんなに難しいことなのか
と身をもって感じている。

それと同時に「変わらない」ものを大切にしたい
という気持ちが痛いほど理解できるようになった。

仕事、家族、友人、恋人など、
ずっと変わらないでいてほしいと願ってしまうけど、
月日が経つにつれ関係も思いも
変わっていってしまう。

それは決して悪いことばかりでなくて
成長」というよい変化を迎えることも
多くあるが、
自分が思った通りの将来が待っていないことも
やっぱり起こりえるだろう。

そういう思いが蓄積されて
好きな場所から離れるさみしさを知っているからこそ、
変わらないことの大切さを知ることができる。

最近になってやっと、
「変わらないもの」を欲しくなる意味が
理解できるようになったのかもしれない。

長く続いている企業や学校、コミュニティは
すべからく「好きな場所を失いたくない」という原動力が
あるのかもな、とふと思い当たった。

そんな思いも知らずに、
もしかしたら「自分と合わない」だけで
否定してしまっていたかもしれない。

上半期が終わる中、
何かに区切りをつけて次に向かう人も多くいると思う。
私もそのうちの一人で、
もう少し先になるけど
今までとは違う形で仕事をすることになった。

居心地のよかった場所から抜け出すのは、
少し寂しくなってしまうかもしれない。

そういう時心にとめている言葉があって

何かを手放すと何かが入ってくる

手放すことに悲しさは付きまとってしまうけど
その悲しみすら手放す代わりに
得難い楽しみも手に入れられるかもしれない。

手放すことに後ろ向きにならずに
前向きに変わっていくことを受け止めたい
と思う。



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