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新卒を迎えるにあたり張り切ってしまう理由

昨日私のチームに新卒の男性が加わった。
彼は様子を伺いながら、がんばります、と初々しく挨拶してくれた。その様子を微笑ましく見る。

私はとてもやる気のある新人だった。
もう16年も前のことだ。システムエンジニアになり、開発になることは叶わなかったものの、情報システムの部署の運用に配属され、部署の全員に挨拶し学ぶ意識も満ちていた。

所属して直ぐに、部長に呼ばれてハキハキと受け答えしていたら何の気なしに言われた。

「君は余ったから、僕が引き取ったんだよ〜。他の2つの部署は女性を扱うのが嫌なんだってさ」

ふふっと含み笑いをする部長、今思うと彼は明るいジョークみたいにそういう事を言う人だったが、私からしたら地位の高い人にそんなことを言われて正直ショックだった。

でも、すぐさま私は意識を変えた。
見返してやる。私が使える奴だって、分からせてやる。

同期よりも前のめりに先輩に食らいついて学び、時々叱られたり嫌味を言われる事もあったけど、たくさん吸収して一年目にして会社のシステムのうち6つのデータベースを預かる責任者にもなった。

ただやっぱり、あの時言われたことはちょっと寂しかった。だから私は新卒や、新しいメンバーが中途で増えた時はようこそ、来てくれてありがとうの気持ちを伝える。

言うだけじゃなくて行動でも示したいから、研修スケジュールも組むし、なんでも訊いてねと言うし、レクチャーも自らやる。

受け取ってくれる人はちゃんと分かってくれて、今でもお礼を言われる、そんな瞬間がとても好き。

今回も、きちんと教えていきたいし、新卒から学びたい。

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