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英国式ブラスバンドとは?RBBとの出会い

たまたまXで情報を見かけて、2/24(月・祝)に開催されたRBB(リヴァーサイド・ブリティッシュ・ブラス)の定期演奏会に出かけることに。

こちらのRBB、名前の通り「英国式金管バンド」なのですが、わたしはこれまで「英国式金管バンド」のことを知りませんでした。

そもそも、どこが普通の吹奏楽と違うのか。

Wikipediaによると、
「日本では吹奏楽のことをさして「英国式ブラスバンド(British-style brass band)は、サクソルン属の金管楽器と直管楽器のトロンボーン、打楽器で構想される金管バンドである。日本では吹奏楽のことをさして「ブラスバンド」ということがあるが、イギリスでは吹奏楽はウィンド・バンド (wind band) として明確に区別されている」
とのこと。

具体的にいうと、英国式ブラスバンドには吹奏楽にいるフルート、クラリネットなどの木管楽器やトランペットがいないのです。

いるのはトランペットより少し小型のコルネット。

ホルンも、英国式ブラスではフレンチはおらず、テナーホルンとバリトンホルン。

バンドの首席奏者を務めるのは、プリンシパル・ソロ・コルネットの方。

初めて聞く演奏に
「一体どんな演奏が聴けるんだろう?」
とワクワク。

指揮者の河野一之氏は10年以上前からこのRBBでチューバ奏者・ブラスバンドディレクターとして活躍されているそうで、今回は司会も担当されたのですが、トークがうまい。
盛り上げるのも異様にうまい。

「一体どこで何をされてきた方なんだろう?」
頭の中で?????が湧きっぱなしでした。

それぞれの楽器や曲の説明も楽しく聞かせていただきました。

演奏曲は次の通り。

第一部
1)チャンピオンズ
2)ガブリエルのオーボエ
エンニオ・モリコーネのこの曲がテーマ曲となった映画「ミッション」
は見たことがないのですが、この曲は時々耳にしています。
あたたかくて慈愛に満ちた曲なので、この曲を聴けて嬉しかったです。
3)つむじ風
Peter Grahamという作曲家の作品、初めて聞きました。
でも、くるくるとつむじ風が舞い、木の葉が巻き上げられる情景が
目に見えるようでした。
4)峡谷の守護者
本邦初演とのこと。
1960年に英国ウェールズ南西部のシックス・ベル炭鉱で45人が亡くなった炭鉱災害(生存者3名)を元に作られた曲だそうです。
曲の合間に団員の方によるナレーションが入り、事故後50周年に追悼記念碑が建てられるまでの物語が語られるので、ドラマチックな曲がより一層迫力を増しました。
5)イギリス民謡組曲
聞き覚えのある曲たちの組曲なので、楽しく聞きました。

第二部
1)ホール・ニュー・ワールド
2)オール・アイ・アスク・オブ・ユー
「オペラ座の怪人」のクリスティーヌとラウル子爵のデュエットをB♭コルネットとユーフォニーウムが奏で、とても素敵でした。
3)ラーク・イン・ザ・クリア・エア
アイルランド民謡とのことですが、初めて聞きました。
「澄みわたる空のひばり」
の通り、気持ちの良い自然の情景が広がるようでした。
繊細な音の重なりが美しく、ソロ演奏された方も見事でした。
4)アルメニアン・ダンス パートI
「アルメニアン・ダンス」だけに、これまで聞いたことがない調べ。それだけに新鮮で、楽しく聞きました。

アンコール
1)惑星より「ジュピター」
わたしはホルストの「惑星」が大好きなので、この曲を聴けたのは嬉しい驚きでした。
2)天国と地獄
指揮者に促されて観客みんなで拍手。
華やかに楽しい演奏でした。

このRBBは今年創立25年を迎えるとのこと。
また次回も定期演奏会を聴きに来たいと思いました。

たまたま見かけた情報で足を運んだ演奏会でしたが、英国式ブラスという存在を知ることもできましたし、RBBとの嬉しいとなりました。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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櫻木 由紀 Yuki Sakuragi
カフェで書き物をすることが多いので、いただいたサポートはありがたく美味しいお茶代や資料の書籍代に使わせていただきます。応援していただけると大変嬉しいです。