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音楽への愛、音楽家同士の絆 「LIVE! NHK Classic Fes. 2024」2
前回の投稿はこちら。
11/24(日)にNHKホールで行われた「LIVE! NHK Classic Fes. 2024」は6時間半を超える生放送。
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3組の演奏の後の長めの休憩の間(ラジオの放送では別のライブ音源が流れていました)、ステージでは次の方達のリハーサルが行われていましたが、その音に心が踊るようで、本番前から引き込まれていました。
休憩明けのステージはバンドネオン奏者の鈴木崇朗(たかとき)さん、
バイオリンの吉田篤さん、
ピアノの三枝伸太郎さん、
コントラバスの田辺和弘さん、
エレキギターの田中庸介さん、
ボーカルのKaZZmaさん。
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鈴木さんは札幌市生まれとのことで、なんだか親しみを感じました。
演奏は
エドゥアルド・アローラス「エル・マルネ」、
ピアソラ「鮫」、
鈴木崇朗「憂鬱な日曜日」、
ピアソラ「ロコへのバラード」
ピアソラ「アディオス・ノニーノ」。
鈴木さん作曲の「憂鬱な日曜日」は憂鬱さを吹き飛ばすような、翌日の月曜日からの週が楽しみになるような心弾む曲。
「ロコのバラード」で参加したボーカルのKaZZmaさんは素晴らしい声量でした。
そして、「アディオス・ノニーノ」はピアソラがもともと父の愛称の「ノニーノ」という曲を作っていたそうですが、父が亡くなった後、「アディオス(さようなら)ノニーノ」としてこの曲を書いたのだとか。
愛する父への思いを感じつつ聞きました。
次のステージは、MCの上野さんのお友達で東京芸大の同期でもある江﨑 文武(あやたけ)さんの登場。
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茨城出身の上野さんと九州出身の江﨑さんは小学6年生のある日、NHKの番組で通常と異なる、オーケストラにマーカス・ロバーツ・トリオが加わったガーシュウィンのピアノコンチェルトin Fの演奏を視聴して、それぞれ異なる場所で大興奮していたとか。
そんな2人が芸大で出会い、友人となって一緒に仕事をしているってなんだか運命を感じてしまいます。
上野さんと江﨑さんのお話からは音楽家としてのお互いへの尊敬と信頼関係が感じられました。
江﨑さんはクラシック音楽だけでなく、King Gnuや米津玄師、Vaundyなどのレコーディングやライブサポートもしていたり、映画やアニメ、CMの音楽も手がけているので、どこかで知らずに江﨑さんの作品に出会っている方も少なくないのかもしれません。
演奏曲は
ご自身がMCをつとめるNHK-FM「江﨑文武のBorderless Music Dig!」エンドテーマ(ご本人の作曲)、
江﨑文武「慕情」、
いずみたく「見上げてごらん夜の星を」。
最初の曲はお休み前のひと時に聞くのがぴったりの、優しくて穏やかな、気持ちよく眠れそうな曲。
2曲目は江﨑さんがドラマのために書いた曲ですが、自分がいつか劇版の曲を書くとしたら上野さんと共演したいと思っていて、この曲は上野さんのために書いた旋律なのだそうです。
江﨑さんは上野さんと共演して
「改めていい音だなと思った」
「本当に素晴らしいミュージシャンだなと思った」
とのこと。
上野さんも
「文武の書く旋律って誰の心にもすっと入ってくる。
シンプルで美しいからこそやりながらもっと追求したくなるレコーディング」
だったと話していました。
そんな2人の演奏、本当に素晴らしかったです。
そして、「見上げてごらん夜の星を」は江﨑さんがご自身のコンサートでも演奏されたという曲で、こちらも胸に染みいる演奏でした。
江﨑さんは32歳の誕生日を迎えたばかりとのことですが、今後は「映画音楽の人になっていきたい」のだとか。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の音楽などで有名なエンニオ・モリコーネがお好きだそうですが、確かに江﨑さんの作品からはその影響が感じられたような。
今後、映画を見て「ああ、いい曲だな」と思ったら江﨑さんの作品だった、ということもあるのかもしれません。
上野さんも江﨑さんの今後に大きく期待してるのが伝わってきました。
出演者の様々なお話から、音楽への愛も、音楽家同士の絆も感じました。
長くなりましたので、続きは次回に。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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*この日の放送はNHKの「らじるらじる」で
聞き逃し配信を楽しむことができます。
https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=11X3L18QQY_01_4099910
2024年12月1日午後6:50の配信終了まで聞けるので、
気になる方は是非お早めに。
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