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流れる風景を思い出して

家で過ごす時間が増えて
ラジオを流しておくことが多くなりました。

(エリアや時間を気にせずに
好きな番組を聞ける
Radikoプレミアムを使っています)

昨夜、クラシック番組で
高田敏子さんの詩に曲がつけられた
「旅のこころ」を聞いて、
久しぶりに高田敏子さんのことを
思い出しました。

高田敏子さんは
生活に根ざした詩を書き続けた方でした。

わたしの母は高田さんの詩が好きで
家には何冊か高田さんの詩集がありました。

懐かしくなってインターネットで検索すると
こんな詩がありました。

「車窓

山が流れてゆく
ゆるやかな斜面を見せながら

畑が流れてゆく
白い花を揺らせながら

夕ぐれの灯をともしたばかりの町が
流れすぎてゆく

あのような小高い山で 
ひぐらしの声を聞いたことがあった
あのような畑の畝(うね)で 
転びかけたこともあった
あのような小さな町の駅前の店で 
別れの夕食をとったことがあった

一枚の写真をとることもなく終った
私のひそかな日の風景を
ひとりの旅の車窓は
写しながら
流しながら
遠い夕やみのように――」

今は不要不急の外出を控える時ですから
一人旅に出ることももう少し先のことですが
電子書籍を書くために
過去の日記や訪れた場所の資料を読んでいると
様々なことを思い出します。

懐かしい人のこと。
好きだった場所。
助けてもらったこと、
美味しかったもの。

様々なことの一つ一つが、
今となっては良い思い出です。

最近は電車に乗ること自体も
ほとんどなくなりましたが、
この詩を読んでいると
スコットランドに旅行した時に
バスの窓から眺めた雄大な風景や
以前祖父母が住んでいた道東の遠軽町までの
木々が生い茂った山の中の風景が
懐かしくなりました。

また自由に安心して旅ができる日が
戻ってきますように。 

武蔵野八幡宮


今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

*写真は先日お参りした氏神様の
武蔵野八幡宮。
今日は快晴、家でお茶を楽しみながら
作業をしています。

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