手書きで手紙を書く楽しみ
ここしばらく、
ハガキやちょっとした短い手紙は
手で書いても、
手書きで長い手紙を書くことはありませんでした。
大概はメールですみますし、
そのほうが書くのも早く、
修正もしやすいですしね。
でも、久しぶりに友人に手紙を
書いてみました。
彼女のメールアドレスを知らなかったのです。
彼女は大学時代の友人で、
彼女が結婚してお子さんが生まれてからも
わたしが帰省した時に会っていました。
でも、ここ数年は帰省しても
彼女がご主人の実家に行っていて
タイミングがあわなかったりして、
しばらく会っていませんでした。
でも、先日杉並公会堂で
日本フィルの公開リハーサルを見て
その後も本公演の動画を
ライブでもアーカイブでも繰り返し見ているうちに、彼女のことを思い出したのです。
学生時代、彼女は大学のオーケストラに入っていて、演奏会の時にはわたしも聴きに行きました。
彼女はご主人ともオーケストラで出会いました。
まだ娘さんが小さかった時、
とことこCDラジカセのところに歩いていき、
モーツァルトが流れると、
とても嬉しそうに体を揺すって聞いていたので
「ああ、やっぱりご両親が音楽好きだと
お子さんもこうなるんだなあ」
と思ったものです。
娘さんが幼稚園に入ると、
彼女が娘さんに楽器を教えていたので
「将来はきっと家族で演奏したりするんだろうな」
と思っていました。
わたしよりもずっと音楽に詳しいご夫婦ですから
日本フィルのことも、
指揮者のラザレフさんのことも
ご存知かもしれません。
でも、久しぶりにオーケストラの音楽をきいて
とても感動したことを彼女に伝えたくて、
久しぶりに手書きで手紙を書いて見たのです。
書いているうちに、
学生時代、いつもおしゃれな服を着て
楽しそうに歩いていた友人や
まだ小さかったお嬢さんのことや
優しそうなご主人のことを思い出し、
手紙を書いているというよりは
友人と話しているような心地になりました。
そうでした。
英国にいた時も、
手紙を書いている時は相手の人と一緒にいるようで、一人でいても寂しくなかったのです。
近況を知らせたいこともあり、
英国にいた時もよく家族に手紙を書いたことを
思い出しました。
時間がかかる分、
相手のことをゆっくり考えるので
そのように相手の方と
一緒にいるような気持ちにもなるのでしょうね。
久しぶりに書いた手紙、
友人はびっくりするかもしれません。
でも、しばらくは帰省して合うことも
難しそうですから、
会いたくても会えない人には
やはり連絡したいな、と思います。
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
*「手紙を受け取った方が
少しでも喜んでくださるといいな」
と思い、郵便局に寄った時には、
新しい切手が出ていないかチェックします。
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