「社長、わたし、がんばって働きます。」
わたしの仕事は企業内翻訳者。
他の仕事も時々してるけど、メインの仕事はこの英語での仕事で、わたしは自分の仕事が好きだし、誇りを持って取り組んでいる。
翻訳者といっても、会社によっても部署によっても翻訳対象は全然違う。
マニュアルや議事録中心のこともあれば、開発部門ではログや発生した問題についての内容が多いこともある。
今の職場では、かなり経営に関わる内容の翻訳もしている。
だから、今会社がどのように動いているか、これからどう動こうとしているかも良くわかる。
翻訳をするだけに、「さらっと読む」と言うことがないので、かなり深く読み込んでいく必要もあるし。
今はどんな職場も、大変な時を過ごしていると思う。
どこも、生き残るために必死だと思う。
どうしたら商売を継続し、会社を存続させ、社員を養っていけるのか、文字通り知恵を絞っているのだと思う。
今日、翻訳のために、社長の書いたメッセージを読んだ。
直面している状況、これからの社会についての予測。
十分ありうる事態だとわかっていても、読んでいて辛かった。
不安にもなった。
それでも。
私たちの会社の使命は何か。
それを大切にしながら、コロナウィルス と戦い、お客様のお役に立ち、
社員の雇用と生活を守る。
そして、未来に向かって、生き残るために、ますます厳しくなる状況の中でも、
お客様に選ばれる会社になる。
社長の言葉には、一つ一つ、説得力があった。
読んでいて、感動した。
わたしはただの一派遣社員だけれど、この職場で働くのが好きだし、誇りを持って働いている。
同じ翻訳者でも、派遣であるために、聞いていて悲しくなるような扱いを受けている知人もいる。
でも、わたしは(もちろん直接雇用の方とは違うけれど)仲間の一人として、気持ちよく働かせていただいている。
今日も上司から電話突然電話がかかってきたとき、わたしはありがたくて泣きそうになった。
コロナウィルス の対応のためにてんてこ舞いしているはずの上司が、
わたしに無駄な仕事をさせないために、わざわざ連絡してくれたとわかったから。
一日の仕事の後、社長の言葉を、最初から最後まで読み直してみた。
この人、本気だ。
そう思った。
うん、わたしも、がんばろう。
今、仕事があることに感謝して。
今、好きな仕事ができることに感謝して。
今、翻訳者としての仕事を認めていただいていることに感謝して。
今、大好きな会社で仕事を続けられることに感謝して。
今、この会社の一員として、社会の役に立てることに感謝して。
そして、会社のおかげ、わたしたちの会社のお客様のおかげで、
今日も生活できることに感謝して。
そして、元気ではたらけることに、感謝して。
社長、この会社のお仕事をさせていただいて、ありがとうございます。
わたし、明日もお仕事がんばります。
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