2022年9月8日、エリザベス女王の訃報。
9月8日の夜、寝る前にTwitterをチェックしていたら、英国のエリザベス女王の訃報が。
びっくりしました。
最近は体調が良くない様子だという
ニュースも聞いてはいたものの、今年は即位70周年を祝うプラチナ・ジュビリーが華やかに行われ、9月6日には英国の新首相、リズ・トラス首相を新首相に任命した時の写真も見ていたので、女王の訃報に驚かずにはいられなかったのです。
でも、昨年には夫のフィリップ殿下が99歳で亡くなっていますし、女王もすでに96歳。
いつこんな日が来ても、おかしくなかったのですよね。
それでも、公務を減らしたとはいえ、亡くなる直前まで、本当に国民のために現役の女王として仕事をされた方だったのだと思います。
ニュースで英国の方々が悲しむ様子を見て、1997年にダイアナ妃が亡くなった時のことを思い出しました。
あの時も(あの亡くなり方もあって)多くの方が嘆き悲しんでいましたが、女王陛下が亡くなったことはまた違う大きな悲しみ、喪失感をもたらしているように感じます。
いつか女王が亡くなることは、みんな分かっていたはず。
でも、異国人のわたしにとっても英国の君主といえば、エリザベス女王がそこにいらっしゃることがすでに当然のことのようになっていて、実際にそこに立つ方が変わる日が来たことがなんだか今だに信じられない気がするのです。「チャールズ国王夫妻」と聞いても、なんだかまるで現実感がなくて。
ちなみに、新首相トラス首相の本名は
「メアリー・エリザベス・トラス」。
最後に女王のなさったお仕事が「次のエリザベス」を首相として任命し国を任せることだったということも、偶然とはいえ、何か意味があるように感じられます。
エリザベス女王死去の発表の前後、バッキンガム宮殿の上空に虹がかかっていたそうですね。
神様から女王への労いの言葉なのか、天国へ女王を迎え入れるための橋をかけてくださったのか。
心から女王のご冥福をお祈りします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
*写真の肖像は2020年秋から2021年年明けまで東京・上野の森美術館で開催された「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 King&Queen展 名画で読み解く英国王室物語」の図録の表紙のエリザベス女王。
(ドロシー・ウィルディング撮影、ベアトリス・ジョンソン彩色)
1952年に女王の即位を記念して製作されたものでした。
この展覧会では女王の写真もたくさん展示されていましたが、若い頃の女王はこの肖像のように、まさに輝くよう。
年齢を重ねてからのお姿も、ますます威厳を増していました。
また、写真のポスターは今年、即位70年を記念して製作された映画のポスターとエリザベス・バービー。