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人の上に立つということ

昨日、とてもお世話になった方に、 お礼の言葉を伝えました。  


以前のわたしの上司だった方です。  

部署がかわって席が離れただけでなく、 最近は海外出張も以前に増して増えたようで、 お見かけすることもめっきり減りました。  

それでも、昨日は たまたまオフィスにいらっしゃることがわかり、あるご報告とお礼のメールを送りました。   

今の職場で組織変更があり わたしの所属も上司もかわりましたが 職場内のわたしの仕事の全体像も わたしの仕事ぶりも いちばんよくわかってくださっていたのは この上司でした。   

組織が変わる前も「何かあったら相談して」といってくださり、 実際にわたしが相談した時にも とても親身になって聴いてくださり、 しかるべきところに話を繋いでくださいました。  

わたしは、今の職場では 派遣社員として働いています。  

その一派遣社員のために、 すでに直属の上司の立場から離れた方が ここまで動いてくださること、 普通なら考えられないと思います。  

おそらくこの方のお力添えのおかげで、 普通ならいち派遣社員のためには 動かないであろう、人事まで動いてくれました。 

 昨日、元の上司にそのことをメールで報告し、 お礼を申し上げたところ、社内にいらっしゃる時もお忙しい方なのに、 おそらくメールを読んですぐに  「櫻木さん、メールありがとう」とわたしの席まで来てくださいました。  

改めてお礼を申し上げると、

「何かあったら、言って。 」

 「今日教えてくれてよかった。 またしばらく出張に出ちゃうから」

 と柔らかい笑顔で答えてくださいました。 

本当に、涙が出るくらい、嬉しかったです。   

ありがたいことに、わたしは人のご縁に恵まれているといつも感謝しているのですが 
上京して今の仕事ができているのもこの元の上司に雇っていただき(採用面接をしてくださったのもこの方でした) 

「櫻木さんが来てくれて、みんな喜んでいるんだよ」

と励ましていただき、お忙しい中で気を配っていただいていたからでした。   

何度かこの方が言ってくださったのが

「大丈夫、ちゃんと見てるから」

という言葉でしたが、本当にそうで、だからこそ日々色々なことがあっても部下として安心して働けていたのです。  

わたしは今、部下を持つ立場ではありませんが この上司から「上司のあり方」を見せていただき、学ばせていただきました。  

・部下に対して責任を持ち、 そのことを言葉にして部下に伝える

・できるだけ本人に任せつつ、部下の様子を見守る

・部下が何も言わなくても、異変を感じた時には声をかける

・部下に感謝、評価の言葉を伝える・部下の能力を引き出せるよう、采配する

・部下から相談を受けた時には、可能な限り、最大限にできることをする  

どんな上司の方にも限られた時間の中でご自身のお仕事があり、生活があってのことですから、簡単なことではないと思います。  

それでも、わたしは本当にこの通りのことをしていただきました。  

人の上にたつ方は、そのようなことができるからこそ人の上にたつようにもなるのでしょうし、部下も育っていくのでしょう。   

多くのことを学ばせてくださったこの方には、心から感謝しています。 
 

長文になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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