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岩山、砂漠、大地のパワー【ヨルダン旅行記2】
こんにちは!yukiです。
今日は、
ヨルダン滞在4日分を
ぎゅっとまとめて記事にしました。
砂漠を歩き回ったお話が中心で、
写真多めです。
日本では見られない自然風景、
楽しんでいただけますように!
(この記事は、2016年の旅を“旅行記”としてまとめたものです)
ペトラ・トレッキング
たまたま出会った5人の仲間と
ペトラ遺跡に行った翌日の朝。
みんなは、北へ南へと、
それぞれ別の場所へ移動していきました。
またどこかで会えるといいな。
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僕はペトラ3日券を買ったので、
2日目のトレッキングに出発します。
![](https://assets.st-note.com/img/1699017105388-1BPAemIHfb.jpg?width=1200)
照りつける太陽に、
肌がチリチリ焼かれて目も痛い。
今日はマイナールートに入っていきます。
目指すのは、
モーセの兄である、預言者アロンの墓。
アロンは、モーセと力を合わせて
エクソダス(出エジプト)を主導した人物です。
岩山を歩いていると、
ときどきナバテア人の遺跡が現れます。
![](https://assets.st-note.com/img/1699017171348-KD4zgupAwh.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699017163407-v6eNFkwQJO.jpg?width=1200)
それに何と言っても、
大自然のスケールが大きすぎる。
歩くのが本当に楽しいのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1699017256727-ndMHbmiCLz.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1699017401284-Okt4RWVgVC.jpg?width=1200)
ある岩山の近くを通りかかったとき、
5〜6歳くらいの兄妹が走り降りてきました。
「うちに来て!
お茶を買っていって!」
なんて可愛い営業さん!
せっかくなので、
お茶をいただきに行きました。
お家は、岩山の洞穴。
子どもは8人もいて、
アジア人が珍しいのか、
みんな興味津々です。
お母さんがお湯を沸かして、
シャイ(ミント入りの甘い紅茶)
を淹れてくれました。
これからアロンのお墓に行くんだよと言うと、
「じゃあ帰りも、
うちに寄ってお茶飲んでいって!」
と口々に言います。
英語も喋れてるし、
商売を叩き込まれて育つんだろうなあ笑
また来るね、と洞窟を後にします。
(お母さんが「写真はダメ!」っていうので写真なしです)
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そこからは、
遮るのもののない砂漠を歩きます。
ものすごい開放感!
どこまでも自由が広がっていく感じ。
アロンの墓がある山の麓についたら、
そこからはひたすら山登りです。
木がないので
日差しを浴び続けることになり、
とにかく暑い!
写真じゃ全然伝わらないんですが、汗
地球のエネルギーを感じるような山。
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頂上に着くと、
そこには真っ白な
アロンのお墓がありました。
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遮るものが無いせいか、
猛烈な風が吹いています。
建物の陰に隠れながら、
持ってきたパンとバナナを食べて、下山。
帰りも子どもたちのところで
お茶をいただいてから帰りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1699017522436-01mYFqxQhE.jpg?width=1200)
今日の行程で出会った外国人は、
ドイツ人のおじちゃんのみ。
ちょっと遠めなので、
ほとんどの人は来ないのかもしれません。
夕方、
まだ明るいうちに宿に戻ると、
「日本人ですか?」
若い男性に声をかけられました。
なんと、同い年で、
同じように休学して旅してる大学生!
名前はザキといいました。
ザキは今日の午前にここに着いて、
ペトラのメジャーどころだけ行き、
満足したので明日移動するそう。
はやっ。
ザキとはこの後、
エジプトで2回、ペルーでも再開して、
しばらく一緒に過ごすことになります。
翌日。ペトラ3日目。
ザキとお別れして、遺跡に向かいます。
最終日は“リトルペトラ”と呼ばれるエリアへ。
今日もマイナールートに入っていきます。
「道ないじゃん」
ところどころ、
道が無かったりする。
しかも結構ヤバめの断崖絶壁を
歩いて行かなければなりません。
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ちょっと怖いぶん、
“大地”を存分に感じられるルートでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1699017931150-6ctbQeSiZq.jpg?width=1200)
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数時間で到着した“リトルペトラ”は、
小規模な遺跡ながらも壁画があったり、
楽しめる場所でした。
隊商(キャラバン)のための
宿場町だったそうです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1699018102991-bANbB3CWvk.jpg?width=1200)
光かがやく峡谷の階段を登ると、
何とそこに即席のお茶屋さんが笑
ここでも甘ーいシャイを飲みました。
それにしても、
3日券にして大正解でした。
もしトレッキングしなかったら、
「チケット高いわりに微妙…」
って感想だったかもしれません。
ペトラは遺跡も大地もすごい。
大自然には人間の力なんて到底及ばないことを、
改めて実感することができたのでした。
“アラビアのロレンス”の世界
ペトラ遺跡の次に向かったのは、
ワディ・ラムという砂漠です。
ペトラがある町を早朝に出発し、
バスで南へ向かいます。
国道の両側には、
ひたすら砂漠が続く。
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ワディ・ラムでは、
砂漠のど真ん中にあるキャンプを
予約していました。
(ネットで予約とかロマンが無いですが笑)
近郊の村まで
ジープが迎えに来てくれるので、
それに乗ってワディ・ラムへ。
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わー、本格的な砂漠に入ってく!
砂を走る車はガタガタと揺れる。
カーラジオからは
アラビアっぽい音楽が流れています。
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10kmほど砂漠を進んだところに、
キャンプ場がありました。
テントタイプの個室です。
中はベッドがあるだけ笑
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「まずはお茶でも飲みなよ!」
ベドウィン(砂漠の遊牧民)のスタッフさんが、
シャイを淹れてくれました。
ワディ・ラムでは、
ほとんどの人はツアーで観光します。
でも気温は30度いかないくらいだし、
ジープのタイヤの跡が道になってるので、
“歩く”という考えが浮かびました。
「歩いても特に危険はないですか?」
一応、スタッフさんに確認。
「危険はないけど、迷うと思うぞ?
地図はあるのかい?」
「スマホのGPSと、
予備バッテリーがあります。」
「なら問題ないよ!」
じゃあ、歩こう。
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ペトラは礫砂漠って感じでしたが、
ワディ・ラムはほとんど砂です。
足を取られるので、
一歩一歩にエネルギーが必要な感じ。
ワディ・ラムは、
映画『アラビアのロレンス』で
ベドウィンの縄張りとして登場します。
轍さえなければ、
そのまま映画のセットとして使えそう。
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“砂漠の距離感はつかみにくい”
とよく言われますが、
身をもって実感しました。
近くに見える岩山に向かって歩いているのに、
いつまで経っても近づかないのです。
本当に進んでるのか?って気になるほど。
ちなみに、ワディ・ラムの“ワディ”とは、
「涸れ川」を意味するアラビア語です。
雨が降った時だけ水が現れる川のことですが、
いったいどこに涸れ川があるのだろう笑
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ラクダにもけっこう遭遇するんですが、
たぶん放牧されてるのでしょうね。
足に紐がついている子がいたりします。
脱走することは無いのかなあ。
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ラクダって、
意外とカラフル…!
みんなモシャモシャと草を食んでいました。
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黙々と歩いていると、
1台のジープが後ろからやってきます。
「おい君、歩いてるのか?!
体調は悪くないか、水は十分あるか?」
なんか本気で心配してくれました。
2リットルのペットボトルを見せ、
大丈夫ですとお礼を言うと、
「気をつけるんだよ!」
と言って走り去って行きました。
なんか乗ってる観光客の人たちも、
口々に「気をつけてね」って言ってる汗
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歩くのにも慣れてきたので、
岩山の低くなっているところを
ショートカットで越えたり。
夕方ころ、キャンプ地に戻りました。
15キロくらいは歩いたみたいです。
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夕飯は、大きなテントで、
ベドウィン式の料理をいただきます。
土の中で蒸し焼きにした芋類や肉。
味は、まあまあ笑
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さて、夜、
楽しみにしていたことがありました。
それは、砂漠の星空!
・・・しかし。
日本で山に登ったときに
見られる程度だったのでした苦笑
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夜空の星はさておき、笑
ワディ・ラムもペトラに負けず劣らず、
大地のパワーを感じるような場所でした。
風の音しか聞こえない砂漠を一人歩いたのは、
めったに経験できない有意義な時間となりました。
夜行船でエジプトへ
ワディ・ラムで一泊した翌朝、
さらに南のアカバへ移動していきます。
アカバはヨルダン最南端にある、
紅海に面した港町。
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ここから船に乗って
エジプトへ向かう予定です。
船の運航会社のオフィスに行ってみると、
今晩出発する船に乗れるとのこと。
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残っていたヨルダンのお金をドルに換え、
海沿いへ行ってみました。
地元の方たちが
気持ちよさそうに過ごしていて、
とても穏やかな気持ちになれます。
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ヨルダン最後の食事は、ホンモス。
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ひよこ豆の濃厚なペーストに
オリーブオイルがかかったものですが、
本当にハマってしまったのです。
パレスチナで初めて口にして以来、
見つける度に食べてきました。
エジプトでも食べられるといいなあ。
夜になり、
夜行船に乗り込みます。
けっこうでかい!
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安い席にしたのですが、
ここで寝るの、
モノが盗まれそうで怖いですよね…汗
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バッグのファスナーは全て南京錠で固定し、
貴重品が入ったザックを膝の上に抱えます。
明日の早朝、
シナイ半島の港町に到着予定です。
シナイ半島を抜ければ、
とうとうアフリカ!
ついに…!
わくわくしながら眠りについたのでした。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
次回からの旅行記は、
「アフリカ縦断編」に入ります。
それでは、今日も良い1日を!
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