極寒のラダックへ【インド旅行記12】
こんにちは!yukiです。
今回から、
インド旅の最終地、
ラダックのお話となります。
冬季のラダックは、
寒くて厳しかったです。
(季節外れ感がすさまじいですが…笑)
今日は、
飛行機に乗っている
ところから始まります。
楽しんでいただけますように!
最北部・ラダックへ
飛行機の窓からみえる深い森林は、
気づくと白い雪山へ変わっていました。
やがて雪山を越えると、
一面茶色い大地が目に入ってきます。
インド最北部、
ラダック地方に入ったのでした。
着陸した飛行機から降りると、
「寒っ!!」
吹き抜ける冷たい風にぶるっとします。
ラダックの中心地・レーの街は、
標高約3500m。
季節は3月上旬で、
最高気温は0度ほど、
最低気温はマイナス12度ほど。
春が近く、
やや暖かくなっているとはいえ、
だいぶ厳しい寒さです。
昨日まで南インドにいたので、
温度差がありすぎます。
凍えながら街を歩き、
目星をつけていた宿へ向かいます。
「やあ、お客さんは1週間ぶりだよ!」
オーナーは、日焼けした、
感じの良いおじちゃんでした。
お客さんは
どうやら僕だけのよう。
冬季のレーは、
凍結により水道が止まるため、
観光には適していません。
外国人向けの宿やレストランの多くも、
休業しているのです。
ラダックは、
インド国内にありながらも、
文化的にはチベットに属します。
これまで回ってきたインドは
だいぶエネルギッシュな空気感でしたが、
ラダックは控えめで落ち着いた感じ。
街を歩いていると、
現地の方々は、
「ジュレー(こんにちは)」
と、にっこり微笑んで
挨拶してくれます。
この柔らかく温かい空気感、
以前にチベットを旅したときの記憶が
ぶわっと戻ってくるのでした。
高地の深い空
一気に高地へ来たので、
無理に動くと高山病が心配です。
高山病にならないためには、
深く呼吸しながら散歩すること、
水をたくさん飲むこと、
昼寝をしないこと、など。
ゆっくり深呼吸しながら、
街を見渡せる丘に登ってみました。
うわー、すごい眺め!!
高地特有の、
深い深い青空。
5色の祈祷旗・タルチョーが、
冷たい風に吹かれて
はためいていました。
夏には、
木々や畑がまぶしい緑に輝き、
とても美しいのだそう。
貴重な水
外を歩いていて
身体の芯まで冷えてしまったので、
宿に戻り、ブルブルと毛布をまといます。
部屋に暖房はなし!
そして部屋にカギがかからない。
勝手にオーナーの
おじちゃんが部屋へ入ってきて、
「大丈夫?
何の問題もない?」
と心配してくれます。
ありがたいんですが、
びっくりしちゃうので、
ノックぐらいしてほしい笑
(滞在中10回くらい来ました笑)
「もっと毛布もらえますか?
あと洗面所用の水も欲しいです。」
顔を洗うのも、トイレを流すのも、
すべて大きな桶に入った水を使います。
水は、凍結していない井戸へ
宿の人が汲みに行ってくれてるのです。
貴重な水、大切に使わないと。
ゴンパ(僧院)を巡る
レーからしばらく行ったところには、
いくつか大きなゴンパ(僧院)があります。
僧侶が修行しているところですが、
見学させていただくこともできるのです。
レー始発のバスに乗ったのですが、
なかなか人が集まらなくて出発しない。
海外のバスって、
“人が集まったら出発”
というパターンがけっこうあります。
2時間ほど待って、
ようやく出発。
到着したティクセゴンパは、
かなり古びていながらも、
威容をたたえていました。
少し中を見学させていただきます。
インドで描かれる仏様は、
色黒なパターンが多いですね。
実際のところ、
ブッダの人種は
特定されてないらしいですが…
「どこから来たんですか?」
元気な小どもの僧侶が
声をかけてくれます。
彼らが行ってしまってからは、
人影はまったくありませんでした。
それにしても、見渡す風景は、
なんだか違う星に来たみたいです。
スターウォーズというか…
ティクセゴンパを後にして、
3キロほど離れたシェイゴンパへ
歩いて向かいます。
数分おきに車が通る以外、
聞こえるのは風の音だけ。
到着したシェイゴンパには、
10mはあろうかという、
大きな大仏がありました。
静けさに包まれた、荘厳な空間。
ブッダガヤもでしたが、
やはり仏教寺院に行くと
心が鎮まる感じがします。
日本で見慣れてるので、
落ち着くのでしょうね。
帰りはヒッチハイク
さて、レーに帰るには、
いつ来るか分からないバスを
待たなければなりません。
さっき2時間待ってるし、
あんまり長く待つのはやだなあ。
それなら、と
ヒッチハイクすることにしました。
道路沿いに立ち、
車が来たら親指を立てます。
1台目…
停まってくれた!
はやっ!
運転されていたのは、
なんと僧侶の方でした。
「レーまでは行きませんが、
近くまでなら乗せていけますよ。
そこでバスに乗れると思います。」
「ありがとうございます!
お願いします!」
お話しするなかで、
「この車は僧侶の皆さんで
共有されているものなんですか?」
と聞いてみると、
「いえ、これは私の車ですよ。」
と笑いながら仰います。
ちょっとびっくり!
やさしい雰囲気のラダック。
良い時間を過ごせそうな予感がします。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
それでは今日も良い1日を!
【関連記事】
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?