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「手術台のメリー・クリスマス」について

クリスマスをモティーフにした短い作品を、と思ってnoteに第一話を投稿したのが、二年前の二〇二二年十二月のあたま。

ひとまず、(最終話)として、最後のシーンを投稿します。二〇二四年のクリスマス・イブにぎりぎり間に合わせることができました。

この作品を着想したのはずいぶん前です。作者がまだ二十代のころですから、三十年以上も昔です。今回書いたものよりも、さらにあまったるく感傷的な結末を考えていましたが、あの当時とは時代も大きく変わり、移植手術や再生医療も進歩し、文系大学院生が夢想していたような青くさい結末では書くことができなくなってしまいました。

ろくにプロットを書かずに、連想の浮かぶままつらつら書き連ねていくスタイルなので、次々と新たな人物たちが生まれ、勝手に動いていくのをコントロールできずに、気がつくともう二年。この二十四日を逃すと、またずるずると先延ばしとなってしまうのが目にみえているので、(最終話)の一つ前の話で中断し、一応の区切りとしました。

連載の途中で、すでに投稿した話の中に、どうしようもない矛盾点が露呈し、大きく改稿せざるをえなかった箇所がいくつかあります。回収できていない伏線も残っています。今後は、(44)から(最終話)の間に話を挿入し、時間をかけて完成形に持っていけたらなと考えています。(45)以降がすべて投稿できた時点でアナウンスさせていただきますので、そのときにもう一度(最終話)を読んでくださればうれしいです。

おかしな発表のしかたなのは重々承知しています。プロじゃないので、許してくださいね。

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