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激落ちくんで歯が白くなるのか?

おはようございます!
笑顔を守る歯科医、六本木ルアナ歯科のユキです。

この前、100均でこんなものを見つけてしまいました!

歯を白くするスポンジ!?

皆さんも、シンクとか洗面台の水垢を落とすときに「激落ちくん」使いませんか?
普段のスポンジでは落ちない水垢やくすみが取れてスッキリしますよね〜その効果を知っている方なら歯の黄ばみを落とすのにも効果がありそうと思うことでしょう。
同じ原理で歯も白くできるんじゃないかってことのようです。

激落ちくんの正体

激落ちくんと呼ばれる白い四角いスポンジの正式名称は、「メラミンスポンジ」というお掃除グッズです。水で濡らして擦ると軽い力でかんたんに汚れを落とすことが可能です。
素材は、ウレタンフォームという硬い網目状の研磨剤です。
この素材、どれくらい硬いかご存知ですか??

なんと!

大理石!!

大理石と同じくらいの硬さを持っているのです。

激落ちくんで歯をみがくリスク

本来お掃除グッズとして使われる激落ちくんですが、歯をみがくには繊維が粗く、着色汚れを落とせたとしても汚れと一緒に歯の表面も削ることになってしまいます。


その結果、歯の表面にあるエナメル質に細かい傷がついてザラザラになってしまいます。その傷に汚れが入り込むことで余計に着色汚れ・黄ばみが目立ちやすくなりかねません。

歯医者で使う器具って先端が細く尖ったもののイメージありませんか?
歯は大体1cm角の大きさをしています。歯の汚れが溜まりやすい歯と歯の間や歯と歯ぐきのキワをみがくには、激落ちくんは大きすぎてしまい、歯ぐきを傷つけるリスクがあります。

また激落ちくんで擦ると削りカスが出るのですが、有毒物質であるメラミン口から体内に入ると健康を害する恐れがあるため非常に危険です。

知覚過敏や虫歯のリスクを高めることになる

歯の表面の組織であるエナメル質が削れて薄くなると、その下にある象牙質という層が透けて見えるようになります。
象牙質はエナメル質よりも柔らかく虫歯になりやすい組織です。
また、歯の内側からの神経末端が存在するため痛みを感じる組織です。

歯の表面バリアであるエナメル質を削ってしまうことによって、知覚過敏や虫歯のリスクを高めてしまいます。

差し歯の変色は取れる?


掃除用の激落ちくんを使って歯の汚れを落とすと、歯の表面を傷つけてしまいかえって汚れがつきやすくなったり、エネメル質が薄くなることで象牙質の黄ばみが透けて見えたり、虫歯・歯周病のリスクを高めたりするなど、非常に大きなリスクを伴います。

では、自分の歯ではない差し歯だったらどうでしょうか?

虫歯・病気・怪我など、差し歯にする理由は人それぞれですが、差し歯がある方の多くを悩ませているのが、経年劣化による差し歯の黄ばみです。

保険治療の場合、レジンというプラスチック製の素材で差し歯が作られるのですが、レジンは天然歯よりも柔らかいため傷つきやすいという性質を持ちます。

また、吸水性が高いことから食べ物や飲み物などの影響も受けやすく、時間の経過と共に段々と黄ばんで劣化していきます

自分の歯ではないから、差し歯なら安全かも?と思って激落ちくんを使用する方がいますが、天然歯と同様、差し歯にも激落ちくんを使うべきではありません。

先ほどお伝えしたように、差し歯の素材であるレジンは天然歯よりも柔らかく傷つきやすいです。

さらに、神経が通っている天然歯とは違い、自ら傷を修復する機能はないため、一度傷がついた差し歯はずっとそのままになってしまいます。

そのため、差し歯の黄ばみに対しても激落ちくんの使用はおやめください

差し歯の治療は、やり直すごとに歯を削らなければなりません。頻繁にやり直すことによって、最終的に歯の寿命を短くすることになりかねませんので、差し歯のケアは慎重に行なってくださいね。

差し歯を白くしたいなら

では、差し歯の黄ばみを白くする方法はないのでしょうか?

残念ながら、差し歯は人工的に色を決めてしまっているので、後から色を変更することはできません。経年劣化による着色であれば、歯についた色素を光で分解する六本木ルアナ歯科の光ホワイトニングがある程度効果的です。

六本木ルアナ歯科では、薬剤を使用せず歯の着色色素だけを分解するレーザーのような光を当てて、歯の色素だけをとる光ホワイトニングを行なっています。
溶剤を浸透させるわけではないので、天然の歯とは違う構造でも歯の黄ばみをとる効果があります。

光ホワイトニングは薬剤を使わないので、施術後の知覚過敏の心配がなく歯に優しい新しいホワイトニング方法です。

とはいえ、劣化し変色がひどくなってしまった差し歯は天然歯に比べると効果が出にくいので、早いうちから定期的に通って差し歯の白さをキープしましょう!

まとめ

激落ちくんなどのメラミンスポンジで歯の表面を磨くことは、着色汚れと一緒に歯の表面も削ることになるため行なってはいけません。

歯の表面が削れることでエナメル質に傷ができると余計に着色しやすくなるだけでなく、エナメル質が薄くなって象牙質が透けて黄ばんで見えることもあり、さらには知覚過敏や虫歯になるリスクも高めてしまいます

歯や歯ぐきに優しく、効果的なホワイトニングを求めている方は、六本木ルアナ歯科の光ホワイトニングをぜひお試しください。

公式LINEからご相談いただくと、歯科医師からお返事させていただきます↓



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