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第100回 応援ベースの商品を販売するなら、手数料が掛かっても「クラウドファンディング」、機能ベースの商品を販売するなら手数料の安い「ECサイト」

資金繰りの手段として、なぜ「手数料の安いECサイト」でなく、「手数料の高いクラウドファンディング」を選んだか?
―『夢と金』20万部突破の説得力

今日は「届けたいもの」と「届け方」の相性ってあるよねというテーマでお話ししたいと思います。


『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』3000個の提灯をクラウドファンディングで集めています


今日はかなりフワッとした話です。

2023年10月28日(土)に幕張メッセで『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』という盆踊りイベントを企画しているんですけど、その盆踊り会場の天井を飾る3000個の提灯(三千提灯)を今、クラウドファンディングで集めています。

「提灯を支援してください」という企画です。

【幕張メッセで開催する『ハロウィン盆踊り』を大量の提灯で彩りたい】

支援者さんにお返しするのは、「お礼メール」だとか、「お礼動画」だとか、
あとは、『名入り提灯』を支援してくださった方には、僕がその『名入り提灯(あなたの名前が入った提灯)』を持っているところの画像をお送りしたり。。

クラウドファンディングは「予約販売サイト」として使われることもあったりしますが、
今回に関しては、支援者さんの元に特にモノが届くわけじゃないので、正真正銘「支援」のクラウドファンディングです。

その「提灯支援」のクラウドファンディングですが、スタートから約10日が経過して、6月27日現在、支援者数が「1251名」で、支援金額が「2008万7700円」となっております。

本当にたくさんのご支援ありがとうございます。

そして、腹を割って喋りますが、今回の盆踊りイベントのブッ飛ばし方からすると、まだまだ予算が全然ショートしているので、引き続き、応援宜しくお願いします。

「PICTURE BOOK」で検索してみてください。

クラウドファンディングを選んだ理由「なんでだっけな?」と考えてみたんですけど...

さて。

こうしてたくさんのご支援をいただきながら、こんなことを考えるのもアレなんですけども…「資金繰りの手段として、なんでクラウドファンディングを選んだのかな?」と思ったりします。

というのも、「手数料」のことを考えると、クラウドファンディングで集めるよりも、ECサイトで集めた方が、手数料は安くつく(手元に残るお金は増える)んです。

ECサイトをクラウドファンディングっぽく使って、『あなたの名前が入った提灯を持った西野亮廣の画像をプレゼント』という商品を販売すればいいじゃないですか?

だけど僕はその手段を選ばずに、今回は「クラウドファンディング」を選んだんですね。

「これ、なんでだっけな?」と考えてみたんですけど、結論、「雰囲気」なんです。

クラウドファンディング向きの企画か否かって、経営コンサルタントめいた人達がアレコレ言いますが、

結局は「似合う/似合わない」というレベルの話だと思っていて、今回の場合だと「祭」じゃないですか?

皆さんの地元の祭りって、大昔からそれこそクラウドファンディングで成り立っていたと思うんです。

「協賛」という名で、名前が入った提灯がズラ〜と並んでいるじゃないですか?

あれって、「オンライン」でやりとりしていないだけで、やってることはクラウドファンディングですよね。

今回は、その延長なので、だから「届けたいもの」と「届け方」がすごく馴染んでいる。

「え? そんなことをクラウドファンディングでやっちゃうの?」というネガティブな違和感が全く無い。

「似合う/似合わない」というのは、最優先事項

明確なデータを元に言っているわけじゃなくて、僕の肌感を頼りに言っているので、どうしたってフワッとした話になっちゃうんですけども、

だけど、日本で一番クラウドファンディングで結果を出している西野に言わせると、この「似合う/似合わない」というのは、最優先事項だと思います。

つまり、「手数料が高いから〜」とか「手数料が安いから〜」で販売方法を選ぶのではなくて、「手数料が高くても似合う方」を選んだ方がいい。

というのはやっぱり、お客さんとの付き合いって、その一回じゃないので。

長いお付き合いになるので、たとえその一回分の利益が減ったとしても、気持ち良く買ってもらうことの方が重要だと思います。

それこそ、今回の「提灯支援」をクラウドファンディングでやらずに、ECサイトでやっていたら、ここまで盛り上がっていたかどうかは怪しいところだし、今回、支援者さんから「自分にも、お祭りを作る機会を作ってくださってありがとうございます」と何故か感謝されたんですけども、その雰囲気もECサイトじゃなかなか生まれないと思うんです。

ていうか、確実に生まれない。

クラウドファンディングって、たぶん、僕らが思っている以上に、よくできてるんだと思います。

画面のビジュアルだとか、操作感・手触り感のイチイチが、ユーザーが応援したくなるように凄く考え抜かれているんだと思います。

まだ、この「似合う/似合わない」がピンとこない人に向けて、一つ例を出すと、

たとえば初詣に行った時に「お賽銭」を投げるじゃないですか?

あれって「オンライン決済」だったら、どれだけ便利であろうが、やらなくないですか?

小銭を投げる感じとか、投げた後に聞こえてくる「音」だとか、あれ込みで「お賽銭」でしょ?

そんな感じで、ECサイトには「応援」がデザインされてないんです。

なので、話が振り出しに戻っちゃいますが、応援ベースの商品(寄せ書きのような商品)を販売するなら、手数料が掛かってもクラウドファンディングの方がいいし、機能ベースの商品を販売するなら手数料の安いECサイトでいい気がします。

応援ベースの商品(寄せ書きのような商品)を販売しようとしているのに、「手数料が安いから」という理由でECサイトで販売してしまうと、熱が上がりきらない…というイメージです。

西野亮廣

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お知らせ! 2023年10月28日に、幕張メッセで『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』!


幕張メッセのド真ん中に巨大な櫓(やぐら)を建てて、“盆踊り大会”を開催することに! 今回仕掛けるのは“えんとつ町の盆踊り大会”、イベントタイトルは『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』です。

現在、クラウドファンディング【幕張メッセで開催する『ハロウィン盆踊り』を大量の提灯で彩りたい】実施中。

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