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第111回 自分の持ち場以外にも顔を出して、ボランティアでもいいから手伝わせてもらって、本来出合うことがなかった問題と出合い、解決策を探して手足を動かして、思考回数を増やせ!

“お手伝い”的な仕事を避け、「タイパ」「損得」とか言いがちな人は、「稼ぐ力」が身に着かない!

今日は『タイムパフォーマンスを優先しすぎて失敗した』というテーマでお話ししたいと思います。

自分達が主催のイベントじゃないのに、ボランティアを志願したから手に入れられた宝物


最近、すっごい勉強になっていることが2つあります。

サロンメンバーさんは御存知だと思うのですが、1つは2023年10月28日(土)に開催する『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』です。

コチラはCHIMNEY TOWNが主催のイベントじゃなくて、僕らがライブやミュージカルや演劇を作る時にいつもお世話になっているSHOW DESIGNさんという会社が主催するイベントです。

「主催」というのは「すべての責任を背負う人」のことを指していて、今回は、中身(コンテンツ)から、集客や制作費の問題まで、すべてSHOW DESIGNさんが責任を背負ってくださっています。

ただ、「コケたところで、自分にはダメージが無いので、頑張りません」みたいな働き方・生き方はしたくないし、僕ら自身、大きなイベントの主催を務める時に四六時中まとわりついてくる面倒や不安や恐怖をよくよく知っているので、ここで「協力しない」という選択肢はありません。

なので、自分達が主催のイベントじゃないのに、本当に毎日、「どうやったらお客さんに来ていただけるのか?」「どうやったら来ていただいたお客さんに喜んでもらえるのか?」「どうやったら、予算を回収できるのか?」を考え、行動しています。

現在、立ち上がっている『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』関連のクラウドファンディングも僕の方から「これ、やらせてもらっていいですか?」と手を挙げてやっていて、おそらく皆さんは「『えんとつ町』って入っているし、西野案件じゃないの?」という受け取り方をされている(あるいは「西野がクラウドファンディングをする」というのが自然すぎて違和感を持っていない)かもしれませんが…よくよく考えてみたら変なことをやっているんです。

喩えるなら、文房具のコクヨさんが『アンパンマン色鉛筆』を発売する時に、やなせたかしサンがクラウドファンディングをして、『アンパンマン色鉛筆』の宣伝費を集める…みたいな感じです。

このように西野亮廣以外の原作者に置き換えて考えていただけると、この度の僕の動きが自分の持ち場の外にある仕事だということが伝わるかと思います。

では、それに対して、西野本人が何かしらのストレスや違和感を持っているかというとそんなことは全然なくて、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』はやることなすこと全部「初めて」だらけだから(誰も解いたことがない問題だらけだから)、メチャクチャ勉強になっていて、ここで学んだことは確実に次に活かせると思っています。

僕としては、オンラインサロンの記事を読んでいただきたくてたまらないんですけれど…『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の経営者席&VIP席をデザインする上で向き合った問題と、絞り出した解決策は、どう考えても他のイベントにも転用できて、僕らに限らず、イベントを主催する全員が使える全く新しい一手(VIP戦略)となっています。

またビジネス書を書くことになったら、そこに書いてもいいぐらいの内容です。

それもこれも、自分の持ち場以外の仕事に目を向けて、自分の持ち場以外で困っている人を探して、「それ、手伝わせてもらっていいですか?」とボランティアを志願したから手に入れることができた宝物で、

そう考えると、タイムパフォーマンスや「それをやって、私にどんな得があるの?」といった確認作業を前面に持ってきちゃう人というのは、この部分の成長を手に入れることができないから、生々しい話をすると「稼ぐ力」が低いまま、余生を生きることになる。

ダイエットに似てると思うんですけども、体重を落とすよりも、痩せやすい身体を作った方が、後々、遥かにラクなんですね。

筋肉量を増やせば、食べても太らないんだもん。
それと同じで、「稼ぎやすい身体」を作ってから、仕事を続けた方が遥かにラクで、その為には自分の持ち場以外にも積極的に顔を出して、ボランティアでも何でもいいから手伝わせてもらって、本来、出合うことがなかった問題と出合い、解決策を探して手足を動かして、思考回数を増やすのが結果的には一番ラクです。

『バンドザウルス』の活動を始めたから、得られたアプローチ


「最近、勉強になっていること」の2つ目は駆け足で紹介させていただきますが…『バンドザウルス』です。

昨日、『バンドザウルス』のYouTubeチャンネルで動画が一本上がったんです。

こちらは『スモークフィッシュ』という商品を紹介するゴッリゴリの企業案件なんですけども、今の時代、もう皆、「企業案件」という言葉も、その意味も全部分かってるじゃないですか?
「ああ、これは案件なんだな」というところまで読まれるようになった。

「企業案件ということがバレてしまう時代の宣伝って何があるんだろうなぁ?」と色々と考えてみた結果、バンドザウルスの『スモークフィッシュ』のCMは、画面の右上に『※お金を貰って宣伝しています』というテロップがずっと出てるんです(笑)。

それを受けて、コメント欄では「お前、食べてねーだろ(笑)」というツッコミが飛び交っていて、お客さんがCMに対して、すっごく前のめりになっているんですね。
と同時に、そんなCM(ギャグ)にお金を出している企業さんの好感度が上がっている。

この「お金を貰って宣伝していますCM」は「(ハナから存在自体でボケている)恐竜だから許せちゃう」のが大きいと思っていて、タレントやインフルエンサーだと、チョットやりにくい。

それもこれも、こんな展開が待っているとは思ってもみなかったのに『バンドザウルス』という活動を始めたから、得ることができたアプローチで、やはりここでも「タイパ」や「損得」を後回しにしたのが大きかった。

実は、すでに、この宣伝の発展系を思いついていて、そちらはオンラインサロンの方に投稿させてください。

先に言っておきますが、メチャクチャ面白いです。

長くなりましたが、一言で話をまとめると、「タイパとか言ってんなよ。弱くなるぞ」といったところでございます。

西野亮廣

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