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第57回 自社エンタメを持っていないことに危機感を持て

そのままだったら死ぬぞ

僕が大好きな映画監督ビリー・ワイルダーのアトリエの壁には『How would Lubitsch have done it?』という紙が貼られています。
日本語に訳すと「ルビッチならどうする?」です。

「ルビッチ」というのは、ビリー・ワイルダーが尊敬してやまない映画監督「エルンスト・ルビッチ」のこと。

「大変な難題が降りかかってきたが、ルビッチだったら、この局面をどう乗り切るだろうか?」とワイルダーは考えていたわけですね。
自分が尊敬している人間は、いずれ古くなります。
当然、『自分が尊敬している人間が作ったルール』も古くなります。
なので、『自分が尊敬している人間が作ったルール』に従うのではなくて、「自分が尊敬している人だったら、この局面をどう乗り切るか?」と考える方が、答えが常にアップデートされるので良さそうです。

劇団四季さんならば、浅利慶太さんの作ったルールに従うのではなくて、『How would KEITA have done it?(浅利慶太ならどうする?)』と考えると面白いかも。

兵庫の大天狗ナルシストたる西野亮廣は、なんと自分から後輩達に「新しく始めることに答えなんてないんだから、迷った時は、『西野亮廣ならどうするか?』を考えろ」と言っています。

すっごい上の立場からアドバイスをするのは、昔からですが、その責任は取るのでオッケーだと思ってやっています。

さて。
日頃、いろんな経営者さんから相談を受けている西野ですが、やはり、そこでも僕が考えるのは「西野ならどうするかなぁ?」です。
厳密に言うと、「西野が、『フォロワー数200人で、予算は70万円で、このプロジェクトがコケたら、もう後がない』という状況だったら、どうするかなぁ?」です。
僕は、西野が出す答えをよっぽど信頼しているのでしょう(笑)。

そんな調子で、企業(経営者)の「かかりつけ医」のように動いている僕ですが、最近、共通しているアドバイスは…

①「零細企業は零細企業の戦い方をしろ」

②「コミュニティーに参加しろ」

③「エンタメを持て」

…の3つ。

僕が零細企業の経営者なら、「零細企業の戦い方」を正しく選ぶし、コミュニティーに参加するし、あわよくば自社のエンタメを作ります。
影響力もなければ、大企業みたく大ロットで生産することもできないので、無名なのに(まだ何の信用も稼げていないのに)、自社製品の価格は大企業よりも高くなる。
この穴を埋めてくれるのは、①と②と③しかなく、①と②に関しては、これまで散々言ってきたことなので(※人検索)、ここでは割愛させていただきます。

重要になってくるのは③で、ここを上手く作り出すことができれば、(大企業よりも高い)価格に納得感が生まれます。
競合他社との差別化にも繋がるでしょう。

というか、この時代、サービス(商品)のクオリティーなんて、もはや、どこも「どんぐりの背くらべ」になっているので、『コミュニティー』か『エンタメ』を掘り下げないと、選ばれない。
ところが、『エンタメの作り方』って、全然、体系化されてないんです。

…いや、「アニメーション映画を作れ」と無茶を言ってるわけじゃないんです。
たとえば、イベントの作り方、
たとえば、BBQ大会の作り方、
そういった「僕たち私たちでも立ち上げることができるエンタメ」の作り方が、まったく体系化されていない。

(西野以外の)講演会の素人主催者は、いまだに、何の勉強もせず、“あてずっぽう”で講演会を作って、お客さんの不満を量産する始末。
コミュニケーションを深める為にBBQ大会を企画しておきながら、「お客さんに楽しんでもらいたい」を理由に、BBQの中にイベントを詰め込んで、「レストラン型」にしてしまったり。。 #アホかよ

せっかく、時間とお金をかけて立ち上げているのに、実に勿体ない。
大切なのは、自社エンタメを持っていないことに危機感を持つことと、そして「エンタメの作り方」に興味を持つこと。

これは、仕事としてやった方がいいと思います。
「俺がやってるのは『ビジネス』で、『エンタメ』には興味がないっす」は、もう通用しない時代に突入したなぁ」と思うオイラです。 #ひろゆき

ビジネスも、エンタメも勉強しましょう。
現場からは以上です。

西野亮廣

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