第126回 今年のクリスマスも、合計2000冊の絵本をシングルファミリーの子供達に贈りました。
実は子供たちへの支援をずっと続けている西野亮廣。ただし支援は「持続可能」であってこそ。そのために何をどう考えているか?
今日は【シングルファミリーの子供達に2000冊の絵本を贈る】というテーマでお話ししたいと思います。
子供支援は、僕らの為にもなっている
今日は、バカみたいな規模とスピードでエンターテイメントを死にかけながらお届けしているCHIMNEY TOWNの活動報告と、「今、目の前にあるものを大切にしなきゃな」という自分自身に向けたメッセージを共有させていただきたいと思います。
フィリピンやラオスといった海外の子供達の支援を続けていると、時々、日本の方から「日本の子供達も支援してあげて!」と謎のお叱りをいただくのですが、わざわざ言っていないだけで、僕らは『えんとつ町のプペルこどもギフト』という取り組みで、日本の子供施設のご支援も毎月やらせていただいておりまして、加えて、CHIMNEY TOWN本体の方からも御支援させていただいていて、それらを合わせると、これまでに約6万冊の絵本を贈らせていただきました。
そんな中、毎年クリスマスは、シングルファミリーのサポートを続けてらっしゃる『ハートフルファミリー』さんと一緒にシングルファミリーの子供達にクリスマスプレゼントを贈らせてもらっているのですが、2023年も、CHIMNEY TOWNから1000冊、そして『えんとつ町のプペルこどもギフト』から1000冊…合計2000冊の絵本をシングルファミリーの子供達に贈らせていただきました。
CHIMNEY TOWNを応援してくださっているファンの皆様、
『えんとつ町のプペルこどもギフト』に参加してくださっている支援者の皆様、
そして、ハートフルファミリーの皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。
そんなこんなで、今年もクリスマスにたくさんの絵本を贈らせていただいたのですが、CHIMNEY TOWNも大きな会社じゃないので、ウン千冊という絵本をポンッと寄贈するのはラクじゃありません。
もちろん、その分の「お金」がかかるわけなので。
ですが、「身を削っている」という感じは無くて、それもそのハズで、贈らせてもらっている絵本は『えんとつ町のプペル』…つまり自社製品なんです。
これは何も僕らの方から「クリスマスプレゼントの中にプペルをいれてもらえまへんか?」と関西弁でオラオラ交渉したわけではなくて(=被災地に送る千羽鶴みたいな『誤った善意の押し付け』じゃなくて)、普通にいろんな施設から「プペルを支援してもらえないでしょうか?」という御連絡をいただくんです。
つまり、絵本を贈る側と絵本を受け取る側のニーズのマッチングが確認できたところに、絵本を贈らせていただいています。
自分達の作品が贈り物の定番になってきているというのは、本当に奇跡のような話です。
だって、今回贈らせてもらった絵本『えんとつ町のプペル』をキッカケに、CHIMNEY TOWNの活動に興味を持ってくれる子供達がいるかもしれないわけで。
なので、あんまり感謝されすぎるのも気持ち悪いので、「子供支援は、僕らの為にもなってますんで!」という御報告をさせていただきます。
中には「なんだよ、結局、自分達の為かよ」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、前々から言っているように、持続可能な支援活動には「自分達の取り分」は絶対にデザインしておく必要がある…というのが僕の考えで、それは、シングルファミリーの子供達に対してもそうです。
来年も、再来年も、その次も、シングルファミリーの子供達に支援を続けるには、その支援をすることによって、自分達に何かしらの(少しでいいし、返ってくるのが今すぐじゃなくてもいいので)リターンが無いといけないんだと思います。
「持続可能」なCHIMNEY TOWNの子供支援
というわけで、最後に、「持続可能な支援」となっているCHIMNEY TOWNの子供支援を紹介させて頂こうと思います。
まずは『えんとつ町のプペルこどもギフト』です。
こちらは、その名前で検索していただけるとホームページが出てきますが、月額2000円の「子供支援のサブスク」です。
「毎月1冊×支援者数」分の絵本を国内外の子供達に届けにいっておりまして、その様子を支援者さんに「活動報告」という形で、送らせていただいております。
毎月、担当の「三木」さんから活動報告が届くのですが、直近だと、島根県江津(ごうつ)市にある「江津東小学校」の子供達、そして佐賀県基山町(きやまちょう)の若基(わかき)小学校の子供達に贈らせていただいて、子供達からのお礼メッセージや写真が支援者さんに届きました。
そして、
もう一つのプロジェクトは「絵本支援NFT」です。
こちらは、子供達に絵本を支援したことを証明するメダル型のNFTが支援者さんに贈られる形となっておりまして、
現在…
・岩手県盛岡市の「一般社団法人ふたば」(貧困家庭の学習支援をされている団体)の子供達【39名】
・福岡県遠賀郡の「水巻吉田保育園」の子供達【67名】
・岡山県岡山市の「かちかち子ども食堂」の子供達【60名】
が支援を待っている状態です。
支援冊数に合わせて、贈られるNFTのメダルの色が違っていて、中には各メダルをコンプリートしようとする方もいらっしゃって、そういう動機であっても、結果的に子供達の支援に繋がるのであれば最高だなぁと思っております。
こちらの支援NFTに興味がある方は CHIMNEY TOWNの公式ホームページのオンラインストアから「絵本支援NFT」をクリックしてください。
「NFTの始め方が分からん」という方には、スタッフがフォローさせていただきます。
この二つのプロジェクトの他に、CHIMNEY TOWNがその年の売上の余力で支援させていただいていて、この3本柱が僕らの仕掛ける子供支援でございます。
「勢い」や「熱い想い」や「性善説」だけで支援はしていなくて、こういう感じで、人を巻き込みながら、自分達の取り分も設計しながら、子供支援を持続可能なものにしています。
素敵なクリスマスになりましたでしょうか。
西野亮廣
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