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関西での通院

富山でお世話になった先生は兵庫医科大学病院への紹介状を書いてくださっていました。

兵庫では患者数が一番(?)多く、IBDセンターという部門がある病院でした。

この病院で初めて、ちゃんと治療と向き合い始める事になります。


めっちゃ早口の先生

下行結腸から直腸にかけてだけの簡単な内視鏡検査をした後に主治医が決まりました。

入院するほどひどくはないけれど、症状は治まっていない。

炎症は直腸から下行結腸へ向かって広がっている。

と、説明を受けました。

説明をしてくれたのは、これから主治医になってくださる先生。

優しい声のトーンなのですが、めっちゃ早口!!!笑

でも、説明は不思議と分かりやすくて

「この先生なら安心できる」と思った記憶があります。


治療の説明

富山では、とりあえず症状をひどくしないという対応だったんだなということを痛感しました。

そりゃそうです。受験期真っ最中でしたから。

兵庫医大で始めて色々な治療法があることを知りました。
(母は富山でも聞いていたようですが、私はそれどころじゃなかったので)

ステロイド

免疫調整薬

免疫抑制薬

生物学的製剤

白血球除去療法  などなど…

兵庫医大で受けた内視鏡検査で、5-ASA製剤(アサコール)だけでは寛解していないことが分かったので、今後寛解を目指すためにどうするか。

白血球除去療法やレミケードの話も上がったのですが、

今の状態として、「生活はできる」のです。

授業を休んで病院に通わないといけないほどの治療はどうなんだろう…と踏み切れませんでした。

先生も、どうしてもしなければいけないほどの状態ではないとの判断だったので、薬を追加する事になりました。


注腸薬

より、炎症部に効くようにという事で、注腸薬を使ってみる事になりました。

銀色のパッケージを開けると、液体が入ったノズル付きの容器が入っていて、そのノズルにさらに長いストローみたいなカテーテルを取り付け、お尻の穴から

ちゅーっ

と、薬を入れます。

冷たい液体が大腸に流れ込むのは最初気持ち悪かったのですが、痛いわけではないので意外とすぐに慣れました。

この薬の使用に関しては、一人暮らしが始まったからでよかったなぁと思いました。

注腸している間に誰かに声をかけられることもなければ、誰かが突然部屋に入ってくることもない。

薬を注入した後しばらく動けず変な体勢でゴロゴロしていたり、注腸の容器のゴミがでたり、人目が気になってしまうようなことも

一人だから、なーにも気にせずできました。

でも、

注腸をしながら、

「お尻から薬入れて、何やってんだろ、私」

って、ふと思うこともありました。

恥ずかしいとも違うし、情けないとも違うけど、なぜかため息をつきたくなるような不思議な感覚です。


結局、関西でも薬の調整をすることが治療のメインになりました。

富山と違ったのは、

「寛解を目指す」

という明確な目標ができたことです。

2〜3ヶ月に1回のペースで通院する事になりました。


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