飲み会なんて
関西での生活に慣れてくると、症状ゼロとまではいかないけれどかなり落ち着いてきました。
相変わらず粘液のようなものは出てきていましたが、
「あ!」
が来たあと、耐えられる時間が延びてきて、下血はほぼなくなりました。
こんなもんかな。
という状態で過ごしつつ、迎えた20歳。
お酒への恐怖
寛解状態であれば(人によっては多少活動期でも?)飲酒している患者さんもいると聞いていたので、何が何でも禁酒が必要な病気ではないということは理解していました。
ただ、アルコールはただでさえ身体に負担のかかるもの。
せっかく落ち着いてきた症状が、
「お酒を飲む」
というたった1つの行為で台無しになってしまうことがあるかもしれないと思うと
飲んでみたい。という気持ちは微塵も生まれませんでした。
初めての飲み会
交流会の場でお酒も飲める。(スポーツを仕事にしたいトレーナーや栄養士、学生コーチなどが集まる団体に所属していたので)
という状況は成人する前からありましたが、「未成年です!」の一言で解決するので何の問題もありませんでした。
そして、「慣れだよ」とか言って飲酒を無理強いするような人も、飲めないから付き合いが悪いなんてことをいうような人も誰一人としていない、素晴らしい集団だったので、居心地の悪さを感じた瞬間なんて、一瞬たりともありませんでした。
初めて、「しんどいな〜」と思ったのは、大学の同学年メンバーだけの飲み会です。結構な人数で集まっていました。
断ろうかな〜とも思ったのですが、それこそ付き合い悪いよな・・・と思い参加しました。
でも、
いつものように烏龍茶をもらう気満々だったのですが
「とりあえず全員ビールでええよな」
みたいなノリになりました。
私の病気の事情を知っている子もいましたが、知らない子もいたので。
知ってくれている友達に、ほかのでもいいかなと言っていると、
「最初はビールやろ」「慣れやで」「ノリ悪いなぁ」
という言葉が飛んできました。
その言葉を聞いた時、悲しくなるというよりもイラっとして
くっっっそめんどくさい!!!!!
って、内心思いながら、やり過ごしました。
そのあと、結局どうしたのか覚えていません。
とりあえずビールをもらって飲まずに次のを注文したのか、最初からノンアルコールのドリンクをもらったのか・・・
これ以来、飲み会がメインの飲み会には参加していないと思います。
スポーツ関連のセミナーや勉強会後の交流会、懇親会、本当に仲のいい友達や仲間との飲み会 のみ。
アルコール回避のキメ台詞
そして、同級生との飲み会を気に、アルコールを回避するための決め台詞を考えました。
まず1つ目、
「母がとんでもないアルコールアレルギーで、私もなんです」
母がとんでもないアルコールアレルギーなのは事実。
(ビールが入っていたグラスを空けて、オレンジジュースを注いでもらって飲んだら、唇がとんでもない状態に腫れ上がり、顔には蕁麻疹。怖すぎる。)
私もなんです。は、うそ。
(今はたまーに、少し飲みます。ハイボール、ワインが好きです。ジュースみたいな甘いチューハイは嫌いです。日本酒は挑戦したことがありません。)
2つ目
「明日の私を保証するために飲まないんです!(どや)」
ドヤ顔付きの台詞です。私がUCだと知ってくれている人もいる時に使います。
これを自信満々に言えば、「慣れだよ〜」とか言ってくるめんどくさい人はいません。今のところ。
今になって思えば
うまいこと受け流せば良かっただけなのに。
「初めて」のその状況を自分の体調への不安と折り合いつけて乗り越えていくというのは、当時の自分には簡単なことではなかったのだろうと思います。
あの頃は、完全にアルコールに対して警戒心を抱き、バリアを張っていました。
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