名前のない病気②
続きです。
《10月5日》
仕事は引き続き休んでおり、調子が悪くなってからは可能な限り、彼が一緒に過ごしてくれました。
一緒に過ごし、いつも通り過ごそうとしてくれたり元気付けようとしてくれたりしていました。
彼の優しさも思いやりも分かっていたけど、上手く受け取れなかった。
体が波打つ発作も起き続け、元気もテンションもガタ落ち。
ポジティブな彼も参ったようでした。
そして・・・
「俺といると体調悪くなってない?別れようか。」
実は私もそんな気がしていました。
調子が悪いのはずっとだけど、一緒にいると余計悪い気がしていました。
甘えも、元気にならなくてはいけないプレッシャーもあったのだと思います。
だけど、だからといって別れたくはない。
粘ろうとしたけど、話半分、彼は出ていってしまいました。
泣いて、発作で...散々な夜だった。
明日から1人で何とか生きていかないと。
『こんな時に振るなんて。』
彼に対してそう思う方もいるかもしれないけど、彼も相当しんどかったと思います。
彼女が横で謎の発作。
やれることは全部やっても気持ちが届かない。笑わない。私は泣くか怒るか死んだような目でネガティブな発言ばかり。「俺といると体調悪くなってない?」に否定もできませんでした。
しんどさもショックもあったと思う。
離れたい気持ちも、仕方なかったと思います。
《10月6日》
一通り泣き倒した私は、なんだか朝から強かったです。
自分で生きていかねば!
治さねば!!
病院に行こう!!!
ピルの副作用や重たい生理痛が、発作に関係しているか確認のため、産婦人科に行くことに。
朝からネットにて予約。
産婦人科に行くにも、先日の消化器内科の血液検査の結果があると話が早いと思い、消化器内科も予約。
なんたる行動力。(笑)
元気な時でもこんな行動力はなかなか発揮しないです。(笑)
まずは朝一で消化器内科へ。
血液検査の結果をもらいました。異常なし。
ひとまず安心。。。
しかし、ここで大きく事が動くことになりました。
診療中に、発作が起きたのです。
先生がそれを見て、
「これは、ミオクロニー発作というものだと思う。てんかんかもしれない。神経内科に見てもらう必要がある。」
先生と看護士さんが焦った様子で、
「神経内科の一番早い予約はいつ?・・・明日ちょうどあるね。そこ予約入れましょう。」
てんかん発作。
前職が特別支援学校の教員である私にとって、とても馴染みのあるものでした。
「なるほど、てんかんかぁ・・・」
と、変に落ち着いた受け取り方をしていたんではないかと思います。
ただ、本当は結構絶望でした。
その後、予定通り産婦人科へ。
産婦人科で一通り経過を話しましたが、やはりピルの副作用ではなさそうでした。
ただ、念のため一旦ピルの服用を止めるよう伝えられ、採血も行いました。(消化器内科とは項目が違うらしく。余談ですが、この週は4本採血しました。。。)
そして、この産婦人科でも発作を起こしました。それくらいの頻度で、1日何回も発作が起こっていました。
産婦人科の先生からも、
「神経内科に行った方がいい。なんなら明日まで待たず、今日この後に行ける別の病院を探したらどうか。
血液検査の結果も早急に出します。最速でも明日の朝になっちゃうけど、電話でお伝えしますね。」
そうか。どのお医者さんから見ても、私って今、そんなにやばい状況なんだ。
ただ、明日の予約をもうしてしまったことや、やはり家から近いところが良かったので、神経内科は明日行くことにしました。
午後。
なんか彼から呼び出され、話をすることに。
もうこっちは散々泣いて、1人で生きてくために進み初めているのだけど・・・。
「昨夜バタバタ帰っちゃったから、ちゃんと話できなかったと思って。」だそう。
ひとまず昨夜からの私の体調と病院でのことを報告。
「甘えもあった。でも、元気にならなきゃいけないプレッシャーが強かったと思う。これは私の性格の問題。もし彼氏があなたじゃなかったとしても同じだったと思う。あなたが悪いわけじゃない。」
昨夜伝えられなかったことを伝えられました。
そして彼からは、
「そうか。なるほど。。。俺といることで辛い思いをさせるのは嫌だった。でも他の人だとしてもそうなんだね。。
やっぱり訂正してもいい?うまくやっていける方法を考える方に方向チェンジしたい。」
一旦覚悟を決めた分、なんだか癪だったけど、、、
今の状況の私と一緒にいてくれることを決めてくれたこと、一緒に考えていこうとしてくれていること、やっぱりありがたいと思ったし、嬉しかったです。まだ好きだったし!!
というわけで、一晩で復縁。(笑)
この時は結局戻ったから良かったものの、体の異変って人間関係も崩しかねないんですよね。おそろしい。
ドラマみたいな1ヶ月。その中でも本当に波瀾万丈な2日間でした。
続く。
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