正直者は、決して馬鹿を見ない
「正直者は馬鹿を見る」
小学校の時に習ったことわざが、
これまでの世の中を如実に表していたと思う。
生まれてきて33年が経とうとしている中、
自分の周りがここ最近、
どうやらおかしいことになっている。
声を大にして言いたい。
「正直者が馬鹿を見なくなった」
まさに僕が作りたい世界観の1つだ。
▪️僕 の 紹 介
僕はアドレスホッパー。
月額定住サービスADDressを使って
北は北海道から南は沖縄まで
延べ37都道府県・102拠点で多拠点生活をしている。
家無しアドレスホッパーになって、この夏でもう4年。
ありがたいことに人の出会いは、コロナ前より段違いで増えている
コロナ前からフルリモート&会社員(人事)という肩書きをもちつつ、全国各地でいろんなプロジェクトを立ち上げたり、関わったりしているからだ。
そんな中2022年10月に長野県塩尻市にあるシェアハウス「宿場noie 坂勘 -sakakan -」に1つ拠点を構えて生活をしている。
正直者が報われる世界がまさに、この長野で起こっている。
▪️村 ガ チ ャ
白馬のおじさん、俊さんが話していた言葉。
僕は今、俊さんとカプセルトイ(ガチャガチャ)を作っている
「回して繋がる旅を」をコンセプトにした村ガチャ。
白馬村の観光の入り口を地域の「人」で作る取り組みで、500円玉を入れて回せば、白馬バレーに住む村民と繋がれる。
村ガチャは、他のカプセルトイの常識には当てはまらない。
奇をてらっているわけではなく、ただ単に“白馬村の観光の入り口を地域の「人」で作る”を実現するためにできることは何か、常に向き合ってアクションした結果、通常のカプセルトイではあり得ないものが出来た。
飲み会で出たアイディアが形になっただけだが、“白馬村の観光の入り口を地域の「人」で作る”想いは2人とも誰にも負けないくらい強かったからだ。
1つ1つ、掲げた想いに真正面から真剣に向き合っていく。
昨年の夏にお試しで始めたものが今では、村ガチャを回すことが目的で白馬に来る方、村ガチャでの出会いがきっかけで白馬に移住する人が生まれたりもしている。
特典チケットの中身は、入っている村民の方が自由に決められるのだが、驚きは、このガチャの特典が明らか500円の価値以上のものが大半を占めていること。赤身ステーキ食べ放題、酸素ルームに入れる券などなど、決して無理をしているわけではなく、ご自身のできる無理ない範囲で関わってくれている。
そして村ガチャ本体の購入支援はもちろん、設置場所もご厚意で成り立っている。テレビ取材やメディア取材の協力もそう。
GW中に白馬に行ったが、白馬に住む方、白馬を訪れる方、双方に愛される地域のガチャに育っていた。
▪️e n . t o
長野県塩尻市、塩尻駅から徒歩圏内にある大門商店街で1日300万円以上の売上をほこり、象徴的存在だったギフトショップハリカ。
現在は10年以上前に閉店して衰退の象徴となっている。
このハリカを、シェアハウス・ゲストハウス・交流スペースの3つの機能をもつ[en.to(えんと)]に生まれ変えるプロジェクト。
多拠点生活プラットフォームのADDressの拠点になることも決まっている。
ただen.toは、単に「シェアハウス・ゲストハウス・交流スペースの機能をもつ拠点を作ります!」というものではない。
地元の方や移住者、行政に地元企業、関係人口や初めて塩尻を訪れる方などが、立場を超えて交流でき、新しい価値を生み出す存在にすることに徹底的に向き合おうとしている。
一方でen.to自体が、お金というわかりやすいもので莫大な利益を生むわけではない。むしろen.toを進めていくには数千万という莫大な資金が必要で、出資してもリターンがあるかわからないですよって、言っている状態。
だけどハリカの片付けに協力してくれた方、クラファンの支援やリターン提供をしてくれた方、出資してくれた方などを含め、すでに300人以上が関わっているプロジェクト。
わかりやすいメリットはない。それなのになぜ、東京からわざわざ交通費を自腹ではらって片付けに来たり、出資してくれたり、本業よりも時間を割いてプロジェクトを進めているのか。
こんなに多くの人たちがジブンゴト化して大きなムーブメントを起こしているのか。
関わる人に濃淡はあるが、「繋がりを生み新しい価値を生み出すこと」に魅力を感じていて、これが今1つ1つ小さいながらも形にしているからだと思う。
例えばクラファンもそう。今回のクラファンのコンセプトは、en.toの根幹と同じ、「繋がりを生み新しい価値を生み出すこと」。
通常クラファンの目的は資金を集めることだが、en.toのクラファンは、資金集めと同じくらい、支援してくれた方が塩尻やen.toと繋がるきっかけを設けることを大切にしている。
リターンの内容は、すべて塩尻に住む人や関係人口など、何かしら塩尻と関わりのある人から集めたアイディア。そしてリターンを提供してくれた方も全て塩尻と関わりがある人。
支援してもらって終了ではなく、支援から始まる繋がりを意識している。
▪️大 事 な こ と は " 誠 実 "
村ガチャ・en.toに共通していることはなにか。
それは”誠実”であるかだ。
他人にはもちろんのことだが自分自身に対しても。思い込み続けて自分達自身を騙すことではない。
自分自身が思うこと、感じていること全てありのままを受け入れる。まずは自分自身で受け入れ、そして相手とコミュニケーションをとっていく。
利己的ではなく、利他的に相手の視点に立って作っていきたい世界を実現するとなった際、どう一緒にやっていくか一緒になって詰めていく。
「人は鏡」
相手の態度はたいてい、自分自身によって作り出されている。
子供の時に大人から言われるが、大人で出来ている人がどれだけいるか。
簡単そうで実に難しい。
そして誠実に向き合っても上手くいくわけではない。むしろ荊の道が待っていて逃げたくなることも多々ある。
それでも、なんなら逃げても良いからできる限り向き合うこと。そうすれば、誰かが手を差し伸べてくれる。
だって向き合おうとしているだけで、すでに大半の人とは違う存在だからだ。
村ガチャもen.toもそう。また別で進めているコーヒーのプロジェクト「Value way」もそう。
僕の周りには、誠実であるからこそ想像を超えるムーブメントが起こっている。
僕たちの資源の最大値は、プロジェクトメンバーの人数でもなければ持っている資産の数でもない。地球に存在する人の数や地球上にある資産全てになってくる。
誠実であればあるほど、そして掲げた想いや世界を実現するために愚直に進めていけばいくほど、惜しみなく誰かが繋いでくれたり、資源を提供してくれるからだ。
▪️最 後 に
en.toは5月10日でクラファンが終了。
目標金額の400万まで残り20万円。達成率94%までやってきた。これも数字がすごいとかの話ではない。
1人でも多くの人に塩尻やen.toと繋がれるきっかけ作りをしたい。ただその想いだけでやっている。
それは僕自身のアドレスホッパーとしての経験が大きい。
100拠点近くの地域で過ごしてみて、自分自身が受け入れられ、そして一緒になって、大小関係なくモノ・コトを起こしていくことが、どれほど人生にとって大きな財産となるかを実感している。
僕は人に恵まれていると思う。
だからこそ、自分だけでホールドするのではなく、自分が持つ繋がりを他の人にも惜しみなくシェアしたい。
僕が今、とてつもない時間を割いてワクワクしていることを一緒に楽しみましょう。
クラファンを支援して関わるもよし、en.toの取り組みを発信やシェアするのもよし。あるいはオープンチャットに入ってみて、リアクションするとかからでもOK。
自分達の無理のない範囲で楽しく関わってくれたらと思う。
ちょっと忙しいな、違うかなと思えば離れたら良いし、また戻りたくなったら関われば良いので。
2023年も半分を過ぎようとしているけど、この調子でどんどん楽しい1年にしていきたい。