センスあるパロディ
『MONSTER HOUSE』をご存知だろうか。
TBSの番組『水曜日のダウンタウン』の1企画で、数年前、非常に話題にあがった『TERRACE HOUSE』のパロディだ。
※TERRACE HOUSEとは、フジテレビで放送されていた番組。
「台本がない」という台本のもと、一つ屋根の下で複数の男女がシェアハウスする様子を記録したリアリティ番組である。番組からは家と自動車(番組のスポンサーであるTOYOTA製)2台(後述)が用意されている。また共同生活でのルールは特に設けられておらず、共同生活終了時は自己申告後に退去する。
by wiki(https://ja.wikipedia.org/wiki/テラスハウス_(テレビ番組))
『MONSTER HOUSE』の企画概要をざっくり言うと、安田大サーカスのクロちゃんを含めた見知らぬ男女6人が共同生活する恋愛リアリティー企画である。
友人のHIROMI OKUBOから勧められたり、最近ネットでもかなり話題にあがっていたので今日、最新話である4話まで観てみた。
正直、今年で一番笑ったテレビ番組かもしれない。笑
それと同時に、センスの高さにもはや脱帽した。
今日はセンスあるパロディとはどういったものかについて話したい。
※一部分ネタバレのところがあるので注意。
今回、何がすごいか。全部で3つあると思う。
1.『TERRACE HOUSE』の負のイメージを打ち崩していること。
『TERRACE HOUSE』の負のイメージとは、制作スタッフによるやらせ疑惑である。非常に視聴率も高く人気番組であったものの、このやらせ疑惑で番組の人気に少し陰りが出た。
では今回の場合、やらせがあるかどうか。仮にあったとしても、おそらくドッキリ番組レベルで、クロちゃん以外の5人は仕掛け人。クロちゃん自身は100%知らないだろうと思える素の反応。
(ただ、クロちゃんが想定外レベルのモンスターなので、正直台本ひけるレベルではなく、おそらく5人もやらせはなさそう。)
この番組の面白さが、クロちゃんがどれだけ想定外のクソさを出してくるかということなので、正直やらせかどうかはどうでも良いものになっている。
パロディをする際、パロディ元の番組がもつ負のイメージをうまく払拭しているところはすごいと思う。
2.パロディレベルが非常に高いこと
他局でありながら、オープニングから挿入歌・画面表示の仕方など細部まで原作をふまえて作成している。
挿入歌は恐らく、これまでの『TERRACE HOUSE』でかかっていた曲だと思う。また『TERRACE HOUSE』でよく見られた、次回への期待を高める番組の切り方も非常にうまく取り入れている。
正直ここまでやるかというレベルだった。
3. 単に『TERRACE HOUSE』のパクリで終わらず、独自性も出していること。
4話目で出てきた、メンバーを一人離脱させるルール。
クロちゃんのこれまでの行いを踏まえて、気不味い雰囲気がでること全てを予測したあの独自ルールは素晴らしいと思った。
この手の番組は、単にパロって終わるパターンが多いが、独自路線をしっかり出している所が企画屋として、プロフェッショナルさを感じた。
もしよかったら是非見て欲しい。有料であればこちらで見れる。
もしくはYOUTUBEで調べたら観れる。