悠希

読書メモが中心かと思います。

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最近の記事

渋谷駅

    • 東京スナップ

      • キヤノンのEOS R5をプロのフォトグラファーが使って3年経って思うこと

        キヤノンのEOS R5。 発表のときの興奮は忘れられません。 「ようやく、使えるミラーレスをキヤノンが出してくれた!」 帰り道に、キヤノンの発表のライブをイヤホンで聴きながら、興奮したのを覚えてる。 すぐさま注文して、購入して以来、とにかく買ったことを一片も後悔していない、とても稀有な製品でした。 プロのフォトグラファーで、撮るものはさまざまです。先日は、ジャパンモビリティショーに行って、ひたすら車を撮り歩きました。インタビューの撮影でも使っています。 仕事では キヤノン

        • アングル

          暗がりにはまり込む『ダブル・ファンタジー』村山由佳さん

          見ちゃいけないものを見ている気にさせられる。 言えないことを言っている人がいる。その言葉にのせられそうになって、踏みとどまる。 いやいや、秘めておけよ。 だが、その暗がりを見せつけずにはいられず、抑えていた欲望を、開けっ広げにせざるを得ない。 胸の間に指を突っ込み、肋骨を扉のように開ききって中を見せつける。 潔いのかもしれない。 主人公は脚本家の奈津。出だしの描写からして、力が入っている。 男を買った奈津。こうしたら喜ぶだろうという作為が見える男性の振る舞いに興醒めしている

          暗がりにはまり込む『ダブル・ファンタジー』村山由佳さん

          何者かになりたい私。『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』河野啓

          栗城史多さんについてはあまりわかっていなかった。有名な登山家だな、ぐらいだった。たたかれているかどうかもわからなかった。ただエベレスト登頂に繰り返し臨んでいる、ぐらいの認識しかなかった。 ストイックさをイメージする登山家とはあまりに違った。あれよあれよと山へ登っていく。 あれ?そんなもので登れちゃうの?と思ってしまうし、実際、周りから彼をみていた人はそんな行程に驚いたことだろう。いきなり、マッキンリーに登ってしまい、各大陸の最高峰へと上り詰めていく。「単独無酸素7大陸最高

          何者かになりたい私。『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』河野啓

          知る前と知った後。渋味を甘味に変える方法〜『珈琲の世界史』旦部幸博〜

          はじめてスターバックスコーヒーでコーヒーを頼んだとき、顔をしかめた。家で飲んでいるインスタントコーヒーと違う。 とりあえず、味が濃い。そして、喉の奥に薄い膜のような渋さが広がった。 「これが、本物の味なんだ」 中学生の私はそう思い、ミルクも砂糖もいれず、修行のような気持ちでカップを傾けた。
 味は経験と知識によって分類されていく。本場の味とはどういうものかを知りたくなった私は、ちょっと調べてコーヒー豆の味には「苦味」と「酸味」があるらしいと知った。スタバのコーヒーは「

          知る前と知った後。渋味を甘味に変える方法〜『珈琲の世界史』旦部幸博〜

          「人間性の衝動」で資本主義をハックする『ビジネスの未来』山口周さん

          ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか?」 この指摘から始まる本書は、著者の知識の蓄えを縦横無尽に組み合わせて、「経済成長」によって「物質的貧困を社会からなくす」という使命を達成した世界で、新たに「祝祭の高原」へと向かうことを、提示していく。 主張そのものにはわくわくとした。 特に、資本主義の文脈にヒューマニティを埋め込む。人間性に根ざした衝動に基づく労働や消費。仕事というアートの実現といった点は共感できるところが多かった。 手段主義的な思考・行動様式

          「人間性の衝動」で資本主義をハックする『ビジネスの未来』山口周さん

          高速バス通勤の現実

          2020年.最も大きく変わったのは、高速バス通勤を始めたことだ。   今年3月に木更津市の新興住宅地に引っ越した。市内のバスターミナルから高速バスに乗り、東京湾アクアラインを渡って東京駅まで通っている。停留所から会社までは歩いて20分ほどだ。通勤を始めて半年以上経つが、会社の同僚や上司からは、「遠くない?」「終電は何時?」「どれぐらいの頻度でバスはあるの?」といった質問が繰り返し飛んでくる。「バスに乗っている時間は50分ほど」「最終のバスは23時45分ですよ」「通勤のピーク時

          高速バス通勤の現実

          唖然とし頭を抱え立ち向かう『破天荒フェニックス』田中修治

          まさに『破天荒』な日々だったが、ここまで、資金ショートの波に襲われる物語とは思わなかった。 倒産ほぼ同然のオンデーズを著者でもある田中さんが買収したところから物語が始まる。メガネ店という店舗をもっいてることに可能性を感じて、というところが理由と書かれていたが、いかんせん、オーナーになってすぐに資金ショートの波に見舞われそうになる。 もう各章で何かが起きる。民事再生だけは逃れようと必死に金策に走る田中さんと、CFOとして田中さんに引っ張り込まれた奥野さん。ちゃらちゃらした若

          唖然とし頭を抱え立ち向かう『破天荒フェニックス』田中修治

          僕にとっての二楽章。『蜜蜂と遠雷』恩田陸を再読

          2回目。映画化もされて、特集するアルバムもリリースされていた。アルバムのほうはさまざまなアーティストのピアノの抜粋だった。映画のサウンドトラックでも、河村尚子さんをはじめに錚々たるピアニストだ。 楽曲を楽しみながら読む。前回は、勝手にトラックを作っていた。 やはり2回目になると物語の構造が最初より見えてくるような気がする。 最初にあまり共感ができなかった明石の存在(最初はいいのだけど、下巻になってからの立ち位置)が、今回は逆にくっきりと浮かび上がってくる。最終版の明石の

          僕にとっての二楽章。『蜜蜂と遠雷』恩田陸を再読

          夕暮れのリフレクション

          夕暮れのリフレクション

          +3

          迷い

          +3

          透き通った空

          透き通った空

          雲の船隊

          雲の船隊

          青空の包容力

          青空の包容力