田中角栄氏の娘?未来党・木宮みつき氏の都知事選出馬記者会見を視聴
ユーキです!
先日SNSを見ていたところ、下記のような情報が流れてきました。
田中角栄氏の娘が出馬!
田中眞紀子氏の娘が都知事戦に参戦!?
本当なら大トピックですが、上記の内容を見ても情報が錯綜していることが分かります。
なのでこの噂を辿って行ったところ、これは新政党「未来党」から都知事選に出馬表明された、木宮みつき氏の事であることが分かりました。
木宮みつき氏の記者会見の模様は、党代表の石川新一郎氏のチャンネルにて動画配信されています。
今回は噂の真偽の調査と、記者会見を視聴した時の所感を記したいと思います。
木宮みつき氏は田中角栄氏・田中眞紀子氏の娘なのか?
今回の噂の出所はどこかというと、上記記者会見の中の5:18秒辺りからの石川代表の下記のご発言のようです。
ですのでこの記者会見と、すでに既存の情報から推測していく形となります。
・田中眞紀子氏の娘というのは誤情報
Xなどでは「田中眞紀子氏の娘」という情報が出回っていますが、これは誤情報であると思います。
まず、前述の通り石川代表の発言では田中角栄の娘というワードは出てきておりますが、眞紀子氏の名前は記者会見通して出ていないと記憶しています。
また、今回記者会見の中で木宮氏の生年が分かりましたが(動画18:30辺り)、眞紀子氏と年齢差を比較しても9〜10歳差であり、娘である可能性は無いと思われます。
田中眞紀子氏・1944年1月14日生まれ 現在80歳
木宮みつき氏・1953年6月30日生まれ 現在70歳
恐らく「田中角栄氏の娘」という情報が噂が回るうちに変質し、「眞紀子氏の娘」という誤情報が生まれたものと思われます。
・田中角栄氏の娘かは不明。だが...
ネット上での調査では、木宮みつき氏が田中角栄氏の娘であるという明確な根拠は確認できませんでした。
田中角栄氏は正妻の他に2人の女性と子供を設けたとされており、正妻との御息女が田中眞紀子氏となります。
しかし、かねてよりネットで情報が流れていた子息の中に、木宮みつき氏の名前はありません。
もしこれが本当であれば、これまでに情報がなかった婚外子がいた、ということになります。
筆者としてはここまで情報がないことから、「田中家の血筋を引いていることを娘と表現した」「田中家の政治的薫陶を受けているため娘と表現した」といった可能性も感じています。
ただ、結局のところ真相は木宮氏ご本人、未来党関係者、もしくは田中眞紀子氏といった方々からの今後の情報発信がなければわからない、という結論となります。
木宮氏の都知事出馬記者会見のポイント
筆者が都知事出馬記者会見を拝見した上で、気になるポイントをまとめました。
未来党は昨年結党し、ボランティアやカンパで運営されている。
木宮氏は田中角栄の娘と言われていると党の代表の石川氏から発言。
木宮氏の最初の挨拶では傘を持ち「この傘はルーブルで客を引き寄せるとされたものだ。これにあやかり都知事選の客寄せパンダになりにきた」というような旨の発言。
木宮氏のプロフィール。東大卒。立教英国学院の歴史講師やロンドン三越の美術芸術アドバイザーなどを勤め、その後ご結婚。シンガポールやワシントンなど各国で大使「夫人」を勤めた(?)
党の目的は要約するとディープステートの影響から脱却し、ゲサラ法の日本での導入を目指す。
国政でなく都知事選なのは、結党直後で国政出馬は難しいので、まずは東京都知事選で党を知ってもらいたい。
記者会見視聴の所感
上記のポイントを元に、記者会見の所感を記します。
・父親は田中角栄「ではないかとも言われている」という表現
筆者は木宮氏が田中角栄氏の娘であるかどうかそのものは、然程重要ではないと思います。
例えどういった出自の方であるにせよ、結局のところ必要なのは政治的手腕であるからです。
ただ石川代表の、「父親は田中角栄『ではないかとも言われている』」という表現、これは筆者としては好ましくないと考えています。
あえて事実をぼかすことにより、記者に質問をさせたりネットで真偽を噂させ、話題の創出やバズの発生を狙う手法のように見えてしまうからです。
(結局記者からはこの点の質問はありませんでしたが...)
そもそも、お隣に木宮氏が座ってらっしゃるのにあえてこのように出自をぼかすやり方は、わざと出自を伏せているように感じます。
これを都政に注目して記者会見を見られている都民はどう見られるか、筆者は疑問に感じました。
都民としてはそこはぼやかさず、はっきり出自を明言して都知事選に臨んでほしいと感じます。
・「主張の周知」のための出馬は果たしてメリットとなりうるのか?
記者からの質問にもありましたが、ゲサラ法の成立を狙うのであれば国政でなければ行うことはできません。
都知事になってもその権限はなく、結果都知事当選とゲサラ法の成立は直接的にはつながらないからです。
そのような記者の質問に対し、木宮氏は「未来党はまだ出来たての党で知られていない。まずはゲサラ法成立を訴えている政党があることを知ってもらうために、首都東京の都知事選から始めた」という旨の発言をされています。
また、記者会見の最初の名乗りの時、「都知事選の客寄せパンダになりにきた」と表現されております。
客寄せパンダとはあくまで主たるものに耳目を集めるために存在するもの。
その文脈で言うと、「都知事選に耳目を集めるためにきた」という表現となります。
つまり、木宮氏の出馬理由の根幹は「ゲサラ法成立を目指す未来党、及びその主張の周知」であると考えられます。
その後想定の得票数の質問に「100〜200票くらいと思ってました」との回答からも、ご自身も当選するという想定があまり無いことが伺えます。
この「党の主張の周知のため」といった動機で選挙に出馬するという手法は、小規模な政党にとっては割とポピュラーな手法であると思います。
ただ、そのやり方について、必ずしも良い結果ばかりでは無いのではないかと筆者は思っています。
今回記者会見を通して、「都知事当選した場合都政をどうするか」という主張が希薄なように感じました。
ゲサラ法はいかに良いものであるという主張は多く行われており、それを都民に理解してもらうという理念はわかったものの、結局ゲサラ法自体は前述の通り都政では実現できないものです。
都知事選に出馬し都知事になるということはゲサラ法の前に都政があり、筆者含めた都民は都政への政治方針を聞いて、その候補者を支持するのです。
ここ数日に渡り対立候補である石丸伸二氏の記事を記載いたしましたが、氏の発言の中に同様に国政出馬への手段なのではないかと疑惑を向けられている、とありました。
石丸氏は下記記事にもある通りその疑惑を否定されていますが、未来党は最終的に国政を目指す性質の党であると思います。
その上で、都政への向き合い方についてはより密に発信しなければ、同様に「都政を主張手段としてのみ使っているのでは」という見方をされてしまう可能性があり、むしろ評価を下げてしまう危険性を孕んでいると筆者は感じました。
また、石丸氏の多極分散の主張も同様に、都政を蔑ろにするのではないかという懸念が一部から噴出しています。
筆者としてもある程度は都、もしくは日本への効果・目算があって主張されていることだとは理解はしたものの、もう少し都政をどのようにしていくかの具体案を聞きたいとこれまでの記事で記しました。
未来党においても、今後の都知事選の中で都政への具体的なビジョンを提示されることを期待致します。
・木宮みつき氏の印象
筆者の木宮氏を初めて記者会見で拝見した印象は、「未来党の理念に共鳴し、日本の未来を純粋に憂う女性」です。
例えば前述の「想定の得票数は100〜200」のような発言はともすれば言わない方が良い側面もあるかと思いますが、どんなことでも正直に言ってしまう、純粋な方のように感じました。
また、ゲサラ法について情熱的に語る姿勢、また未来党にはボランティアで参加されたという経緯からも、未来党の理念を信じ、日本の未来を憂う方なのだなと思います。
他方、記者会見を通じて、木宮みつき氏の政治的なバックボーン、手腕などについては会見だけでは筆者は分かりませんでした。
確かに国際化社会において海外での活動経験があるのは重要ではあります。
各国の大使を務められた方のご夫人として貴重な経験をされているとは思いますが、その中でどのように活動をされ政治的なバックボーンとなっているかは、また別に語らねばならないところであると感じています。
今後の都知事選においては、木宮氏の魅力を損なうことなく、氏の政治家としての魅力も発信していくことも必要かと思われます。
今回の記事は以上となります。
どうしても都知事選が近くなり続々と候補者が名乗りを上げていく状況ですので政治的な記事が多くなっていますが、自分の好きなゲームや興味のある話題についても、今後記事を記せたらなと思っております。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇