【黒猫のウィズ]2024年5月の魔道杯から見る、高難易度コンテンツの難易度について
ユーキです!
最近政治の記事ばっかりだったので、たまには大好きなゲームのことでも。
筆者はもう10年ほど、「魔法使いと黒猫のウィズ」というゲームをやっています。
黒猫のウィズは所謂ソシャゲで、「クイズRPG」という珍しいジャンルで11年以上続いているという類稀なるゲームです。
このゲームの中でも古くからある人気コンテンツとして、魔道杯というものがあります。
黒猫のウィズは基本的には1人用ゲームで対戦要素はないのですが、1〜2ヶ月に1回行われる魔道杯はポイントを集めることにより他ユーザーと順位を競う、唯一の対戦要素があるコンテンツで、黒ウィズユーザーはこの日のためにデッキを構築し、私生活を削り、順位を凌ぎ合うのです。
ただ、先月行われた魔道杯ではX上で阿鼻叫喚となる超難関クエストが登場。
特定の属性の特定のキャラがなければ門前払いという、ユーザーを超絶選別するクエストとなり、ユーザーから批判が続出していました。
今回は魔道杯で何が起こったのかをまとめつつ、ユーザーの声、そして高難易度クエストのあり方について記したいと思います。
魔道杯で批判が起こった背景
まずは、何故批判の多い魔導杯が生まれてしまったのか、その背景をまとめていきます。
・実装されたばかりの新仕様
黒猫のウィズの根幹の仕様として、属性というものがあります。
これまでは各キャラに火・水・雷という3つの主属性があり、さらに副属性として火・水・雷・光・闇の5属性が存在します。
基本的には主属性を同一のキャラでデッキを構築します。
用途によって副属性も統一したり、別の属性を入れ込んだりするケースもありますが、基本的には主属性3属性のうちどれを選ぶのか、というのがメインのデッキ構築となります。
しかし、黒ウィズの11周年を迎えた2024年3月、11年間主属性の追加がない状態から、副属性でしか存在しなかった光・闇属性が新主属性として実装されることになりました。
これにより主属性の選択肢が増え、攻撃をするためのパネルの色も常設で光・闇パネルが実装されるなど、これまでとはさらに幅の広いデッキ構築を求められるようになりました。
筆者としては光・闇自体は複属性で実装されて久しいので、主属性化はいつか来ると思っていました。
それにしても随分時間が経ってからだなとは思いつつも、ゲーマーとしての性で新仕様はワクワクした事を覚えています。
当然実装されたばかりなので光・闇属性のガチャキャラはごく少数。
ですがそれなりに強力な配布キャラが配られたり、光・闇属性が推奨されるクエストがあっても他の属性でも攻略できたり、実装初期の不便さはありながらも、徐々に黒ウィズユーザーたちは新環境を受け入れ、慣れ始めていきました。
・新属性のみしかクリア出来ない最高難易度クエストの誕生
そして新主属性が実装されて2ヶ月後に事件は起こりました。
5/24から始まった新魔道杯、「こどもの日大魔道杯 2024」。
黒ウィズを長年プレイしている人間ならば、魔道杯開始時間の16時になればそわそわし、仕事や学校が終わればウィズを開き、または攻略サイトやSNSで攻略情報を読み漁るのが常。
10年の間に習性が身についてしまっている筆者も例に漏れず、仕事終わりにSNSで情報収集を開始しました。
そこで待ち受けていたのは、お通屋のような状態と、まことしなやかに流れる噂。
魔道杯覇級、闇属性以外即死だってよ
魔道杯には大枠で二つのプレイルートがあります。
稼げるポイントは少ないが、いつでも同じ内容で難易度も低い通常トーナメント。
そして、獲得ポイントは高いが毎回独自のクエストとなり、難易度も高いイベントトーナメント。
その中でも、覇級はイベントトーナメントの中でも最高難易度だが、破格のポイントが貰えるクエスト。
ここを回れるかどうかで周回数が倍近く変わるため、ベテラン勢はまずこの覇級が今回はどんなもんで、自分の手持ちでクリアデッキを構築するために研究する事から始めます。
しかし、なんと今回の覇級は一戦目の先制攻撃で、闇属性以外を即死させる攻撃を放ってきたのです。
よって、プレイヤーは闇属性デッキでのみ、覇級へのチャレンジを強いられる形になりました。
これまでも、初戦で特定属性以外は弾かれてしまうようなクエストは存在しました。
ただ、長年プレイしているプレイヤーならばある程度手持ちがあるので、最新キャラが少なくとも乗り越えることは可能です。
筆者も限定キャラの所持数は全体の半分ほどですが、ここ何年でクリア出来ないクエストはほぼありませんでした。
しかし、今回は闇属性限定。
新仕様なのでベテラン・新人関係なく3月からがスタートライン。
いかなやり込み勢でも、ガチャが出なければ貧弱な状態。
しかも当然闇属性であれば何でも良いわけではなく、今回は直前に行われていたストリートファイター6コラボのキャラや、根幹スキル持ちのガチャキャラが必須級と言われ、有名ベテランプレイヤーをして「過去最高の間口の狭さ」と言わしめた難易度を誇ることになりました。
因みに筆者の現時点での闇属性キャラはこんな感じ。
見る人が見れば、「限定キャラ居なくもないけど、スト6のキャラも超重要スキル持ちのキャラもおらんやん!」と鼻で笑う事請け合いの内容です。
勿論一つ下のクエスト周回でも魔道杯参加自体は出来るものの、覇級以外の獲得ポイントは半分以下。
また、そもそもベテランプレイヤーは覇級を攻略する事自体に意義を感じる方も多く、筆者含め覇級へのチャレンジ権すら得られないユーザーが続出したことにより、怨嗟と諦観をSNSで撒き散らす結果となったのです。
何がユーザーに不満を感じさせたのか
とはいえ、これまでも間口の狭い高難易度魔道杯はいくつもありました。
ただ、それを踏まえても今回はSNSを通じて様々な意見が噴出していました。
その中から主だったものを2点、筆者の所感も交えてご紹介します。
・デッキ構築の間口が狭すぎる
一番見た意見はこれだったように思います。
ただでさえまだ実装2ヶ月でユーザー全体の所持率の低い新属性。
且つ、キャラ自体も少なく、工夫しようにもその選択肢すら少ない状況。
ここに多くの批判がありました。
筆者の所感としては、黒ウィズで最も脳汁が出る瞬間は「難しいクエストを、考え抜いて構築したデッキで踏破した」瞬間であると思っています。
クイズゲームである以上、アクションゲームのようにプレイスキルでどうこうという性質のものではありません。
ただ、ここにカードバトルとRPGの要素が入る事により、キャラの性能を熟知し、組み合わせる楽しさが生まれます。
そして試行錯誤の末にクエストを踏破した瞬間、それが黒ウィズにおける一つのエクスタシーであると筆者は考えます。
しかし、あまりの間口の狭さにデッキ構築自体チャレンジ出来ない状況が多数生まれた事。
これが、今回の問題の一因のように思います。
・「新キャラ接待」の是非
黒ウィズ界隈ではよくこの言葉を目にします。
高難易度のクエストをクリアするにあたり、直近のガチャキャラの性能がぴたりとハマり、持っていれば楽にクリア出来る。
ない場合は非常にクリアが厳しくなるか、場合によっては今回のようにクリア自体困難。
この現象を、その新キャラに対する「接待」と黒ウィズ界隈では呼ばれています。
この「接待」については高難易度クエストの間口が狭くなればなる程定期的に取り沙汰されており、特に「特定キャラを接待する事により、そのキャラが排出するガチャを回させる導線にして稼いでる!」という意見が多いです。
筆者としては、商売である以上売れ行きに直結するために、ある程度の接待は致し方ないと考えています。
新キャラが活躍できる場所がなければ、キャラファン以外はそのガチャを回す魅力がなくなってしまい、結果として収益が落ちてしまいます。
日本では割と嫌儲精神が根強くこういった部分があると銭ゲバなどと批判されますが、結局お金を落とさないとそのコンテンツ自体が無くなってしまうので、マネタイズはごく自然です。
ただ、今回の場合現行のガチャだけでなく現在排出していないガチャキャラも必須級に求められたため、その時点での努力ではどうにもならず、且つまだキャラ数が少ないために代用が効かなかったことが、結果として酷い接待だという形でより批判される事になったのかもしれません。
今後の黒ウィズへの希望と期待
批判ばかりしていても次に繋がりませんので、筆者の考える黒ウィズへの希望、展望を考えてみました。
・新仕様限定の高難易度魔導杯はもう少しだけ待って欲しい
やはり、どうしても数が少ない上にユーザー側も手持ちがない人が多い状況で、現時点で魔導杯に新属性以外門前払い、というのは早すぎたのではないかと思います。
筆者の遠い記憶では、副属性や光・闇が初登場した時も、同様に「それ前提の難易度になるのではないか」と不安視する声が上がっていましたが、運営側も緩やかに環境を整えていくことで対応をしていました。
しかし、かつてよりガチャキャラ自体の排出数が少なくなっている中で、2ヶ月では供給が少し追いついていないように感じました。
とはいえ、高難易度全てでまだ光・闇限定クエストを出すな!だと光闇の価値がなくなってしまうのでそれも違うかなと思います。
例えば自分で難易度を調整でき、且つ複数のクエストがあるので別のクエストでフォローアップができる幻闘戦。
その気になればクリスタルでのコンテニューや助っ人機能も使える通常の高難易度クエスト。
この辺は光闇限定のクエストがあっても良いと思います。
ただそういったフォローアップが効かない魔導杯だけは、もう少し緩やかに対応していく形の方が良いかもしれません。
・限定させ過ぎず選択肢を
もう一つ思うことは、せめて闇属性が最適解で最速で回せるとしても、他属性でも何とかクリアできるかも?という間口の広さが多少あれば、ここまで不満は噴出しなかったのではないか、と推測します。
また、一つ前の魔道杯では覇級が2つ用意されていました。
今回と同じく光・闇のみのクエストであったものの、二択であればせめてどちらかはクリアできる選択肢が生まれたかもしれません。
・それでも皆、黒ウィズ大好き!
確かにSNS上には魔道杯への不満の声がたくさんありましたが、それと同時に改善の意見、次回への期待などの意見も多々あり、引退するなどという話も0ではありませんが筆者の観測では少なかったです。
この辺の民度の高さはクイズゲームという特性上年齢層が高めだからなのかもですが、単純に11年もやってると、訓練・調教されきったユーザーしか残ってないのかもしれません😅
(30歳なりたてで始めた筆者が40歳になるくらいですので、そりゃあ…皆さん一緒ですよね?)
どれだけ不平不満を言おうが、恐らく大多数のユーザーが最も恐れてるのはインフレでも高難易度化でもなく、この素晴らしいコンテンツのサービス終了の日が来ることだと思います。
もはやソシャゲバブルも落ち着き、後発アプリも出ては消え、という厳しい時代となりましたが、それでも11年以上も存続してるアプリなど早々はありません。
ひとえに、愛される魅力があるコンテンツであるからこそ、長寿ゲームとして生き残る所以であるかと思います。
色々書きましたが、ひとえに黒ウィズを愛するからこそ。
とはいえ、今回のようにあまりに厳しく縛られるような状況が続くとユーザーのモチベーションも下がる結果になってしまいますので、是非今後の魔道杯について改善されるよう、期待したいと思います。
今回は以上となります。
最後に宣伝させて下さい🙇
黒ウィズ好きが高じて、Youtubeに黒ウィズBGMのアレンジ音楽を少しアップしています。
よろしければ是非お聞き頂けると励みになります。
よろしくお願い致します🙇
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇