前回決算の売上高が前年度比+239%だったSquare($SQ )の分析について
この記事では主に米国株の銘柄の売上高やキャッシュフロー等ファンダメンタル分析に欠かせない要素をグラフ形式に落とし込み、分かりやすくまとめています。
今回調べてのは売上高前年度比+239%だったSquareティッカーシンボル$SQについてです。
Squareは2009年に創業し、2015年11月にニューヨーク証券取引所で上場しました。この会社は主に決済サービスを運営している会社で、ビットコイン関連ビジネスも手掛けています。2012年にスターバックスがデビットカード、クレジットカード支払いを行う客とのトランザクション処理にSquareを採用しています。
前回の決算の結果は売上高予想20.5億ドルに対し、結果30.3億ドル。EPS予想16セントに対し、結果34セントで無事決算をクリアしています。
年ベースの売上高を見てみましょう。
2019年からの売上高の上昇が顕著になっています。右肩上がりの成長を見せています。
四半期ごとの売上高の比較は以下のようになっています。
全ての期間において前年度の売上を超えており、特に3Qについては前年度比239%もの差で上昇しています。
次に過去から現在にかけてのEPSのコンセンサス予想とその結果を見てみましょう。
今年の5月の決算では予想を下回っているものの、その後2回の決算では予想を大きく上回っています。
営業キャッシュフローの推移を見てみましょう。
見事なまでの上昇です。この銘柄は間違いなく成長銘柄であると言えると思います。
次に営業キャッシュフローが純利益を上回っているかを確認しましょう。(粉飾決算の疑いが無いかを確認します。)
問題なくプラスで推移していますので粉飾決算の可能性は低いと思います。
営業キャッシュフローマージンは以下のようになっています。
2019年に関しては9%までに成長しています。(米国株平均11%前後)
Squareのチャートを確認してみましょう。
2016年から現在にかけてのチャートでコロナの暴落後かなりの上昇を見せています。コロナの影響でキャッシュレス決済の需要が伸び、Squareにとっては追い風になっていて、それがチャートにも表れています。
コロナ後からのチャートの動きを拡大して見てみましょう。
きれいな上昇トレンドになっています。今は新値を更新している状況です。ただし、今からこの銘柄にエントリーするのは少々勇気が必要な気もしています。
以上のことをまとめると、前回の決算は問題なくクリアしていて、EPSも今年の5月以外は予想を大きく上回っています。営業キャッシュフローの推移も問題なく成長を見せていて営業キャッシュフローマージンは2019年時点では9%でした。
チャートは新値を追っている状況です。PERは359倍でかなりのバリュエーションで取引されています。
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