『リバース:1999』物語は何処にもあらず・前編【ストーリー備忘録まとめ】
そしてストーリーはChapter3「物語は何処にもあらず」へ続きます。
あの後みんなどうなったんだ……?という疑問を抱えた当時の自分の目の前に表示されたのは、寄宿学校系の雰囲気の漂うバナー。
過去編!?ここで!?というもどかしさを感じながら読み始めた記憶があります。
そんな感じで読み返し開始です。
あらすじ(ネタバレあり)
01-05
場面はどこかの学校らしき建物の一室で、授業をしている様子から始まります。
授業内容は神秘学家の歴史について。
教員の問いにすべて正答を返す幼少期のソネット。
ソネットに対抗して別の答えを発表するマチルダ。
転校してきたばかりのマチルダは、祖父から聞いた子守唄の内容をもとに神秘学家の歴史を語ります。
しかし教員は、子守唄は真の歴史とは大きな差異がある、と、マチルダの説を否定します。
これは教員の主張が正しいのか、マチルダ(外の世界)の主張が正しいのか……?
次に教員はヴェルティを指しますが、彼女の席には高く積み上げられた本があるだけ。
教員はようやく、本の裏に誰もいないことに気づきます。
授業に出なかった罰として、ヴェルティは最後の授業が終わるまで廊下に立たされていましたが、全く動じていない様子。
通りがかったソネットにアマガエルを差し出します。
「最前線学校」の規則を遵守するソネットと、
規則から外れることになっても外の世界に興味津々なヴェルティ。
幼少期の二人は対照的な生徒だったようです。
しかしソネットとの会話の中で、ヴェルティは違和感を覚えます。
瞬間、視界にノイズが走り、ヴェルティの脳裏にある光景が思い起こされました。
それは1929年のストームを共に越えることが出来なかった少女から、願いを託された瞬間の光景でした。
そして場面は病室へと移ります。
財団の委員会はヴェルティをストレス障害と診断し、リハビリセンターに命じて治療を行わせていたのでした。
しかしこの判断は、ヴェルティの直属の上司であるレディ・Zの意に反した決定だったようです。
治療は不要と言うレディ・Zですが、彼女よりも上の立場からの命令だったようで聞き入れられませんでした。
その頃ソネットは、ヴェルティの面会に訪れていました。
病室に向かう途中、何者かに後をつけられている気配を感じます。
ソネットはタイムキーパーに危害が及ぶ前に捕らえなければと判断。
曲がり角で尾行者を捕まえることに成功しました。
尾行していたのは同級生のマチルダでした。
成長したマチルダは最前線学校の風紀委員長となっていました。
どうやら特に他意はなく、ソネットに何か言いたいことがあったようですが、うまく言葉に出来ない様子。
そこにメスメル・Jrが現れ、走り去ってしまったマチルダをよそに、ソネットをヴェルティの病室へと案内することになりました。
一方、レディ・Zは、「副会長」と呼ばれる人物と会っていました。
財団副会長の「コンスタンティン」こそがヴェルティの治療を命じた人物のようです。
会話の内容は、ヴェルティの連れてきた神秘学家(ドルーウィスⅢやサザビー)の処遇について。
レディ・Zは、ヴェルティに独自の部隊と権利を与えるべきだと主張。
コンスタンティンは、彼女たちには規律が必要と言い財団で迎え入れることを主張。
ヴェルティの好きにしていいよ派のレディ・Zと財団が全て管理する派のコンスタンティンで意見が対立してるっぽいです。
次の視点はマチルダへ。
ソネットに忠告を伝えたかっただけなのに、狼狽えて逃げてしまったことを後悔しています。
そして、病室のソネットとメスメル・Jr。ソネットは1929年のストームで体験した別れについて、メスメル・Jrへ話していました。
メスメル・Jrが言うには、ヴェルティはこれまで何度も似た体験を繰り返していたと。
それでも彼女の行動と認識には何の異常も出ていないと。
コンスタンティンに命じられたことだから治療としてヴェルティの夢を覗いているのだとメスメル・Jrは言います。
それではこの治療はヴェルティにとって意味がない行為なのかと憤るソネット。
財団の決定に不快感を露わにしたことに、自分自身でも驚き混乱してしまいました。
ソネットが去った後、人工夢遊機に変化が起こります。
ヴェルティが自主的に夢を見始めたのでした。
06-07
ヴェルティの回想。
12歳のヴェルティが校長先生の演説を聞いています。
校長先生はヴェルティを特別な生徒と称し、何でも質問に答えると告げました。
ヴェルディは尋ねます。「ストームってなんですか?」
次の瞬間、ノイズが点灯します。
気づけばヴェルティは反省部屋へと送られていました。
反省部屋には害をなす虫が蠢いていましたが、ヴェルティは機転を利かせて逆に虫を利用し、脱出に成功します。
食べ物を探していると、他の部屋にも監禁されている子供が。
一緒に食事を取りながら、二人は「ストーム」について話します。
反省部屋に閉じ込められていた少年、リングは財団は真実を隠蔽していると言って隠し持っていた新聞を見せます。
そこには財団を疑う文章と、「マヌス・ヴェンデッタはあなたを歓迎します」の文字。
裏には、一篇の詩が書かれていました。
……
ということで、ここまでで一区切りとします。
この章は、過去と現在の視点を行き来しながらヴェルティと財団のしがらみを書いていく章っぽい?
謎に思ったこと
・ヴェルティってトラウマ発症したの?あの診断は本当?
→診断自体はコンスタンティンがでっち上げたものかなあ……と思う、メスメル・Jrが異常ないって言ってるので
ヴェルティのこと波風を立てず治療室に閉じ込めて無力化させておきたかった?
ヴェルティのほんとの心情はまだわからない
・結局、財団って敵なの味方なの?
→財団も一枚岩じゃないっぽい……
レディ・Zはヴェルティに肩入れしてくれてるけどコンスタンティンとかは信じていいのかわからないよね
・最前線学校時代はいつの時代?
→この章だけ日付が文字化けしててわからん
リバース1999、この場面のこれって結局どういうこと?が忘れた頃に補完されるイメージあるので、謎に思ったことは忘れる前に書いとこう精神。
最後に、最前線学校のイメージで真っ先に浮かんだのが映画「エコール(2004)」でした。
外部と遮断されている、真っ白な制服の学校。あっちは少女限定の世界ですが。
ここまで閲覧いただき、ありがとうございました!