『リバース:1999』夜はやさし・後編【ストーリー備忘録まとめ】
あらすじ(ネタバレあり)
前回(中編)はこちら!
リバース1999ストーリー「夜はやさし」、ついにラストです。
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焼けた森の治療所に辿り着いたソネット達は、霧の神秘術に行く手を塞がれていました。
そこに援軍として現れたのは、研究センターから派遣されたXとレグルス。
Xは「ゴールドバーグ・マシン」の要領で霧の中にいる術者に攻撃を仕掛け、術の解除を狙おうと提案します。
要はピタゴラスイッチ。作戦を瞬時に理解したソネットに驚くレグルス。
霧の向こう側ではヴェルティとドルーウィスⅢが、術者ミュオソティスと対峙していました。
ミュオソティスはヴェルティ達を追い詰めながら、一人のホームレスをドルーヴィスⅢの目の前に突き出します。
彼こそがウェアーハウザー家を襲った大規模な森林火災の真犯人でした。
しかしドルーウィスⅢは、真犯人の存在を「どうでもいい」と撥ね退けます。
過去に決別した彼女は、ミュオソティスにこれまでの感謝を述べたうえで、別れの言葉を告げました。
理解できないと毒づくミュオソティス。
不穏な空気の中、空から雨が降り出します。
そして、突如出現したティーポットから、煮えたぎる水がミュオソティスに向かって降り注ぎます。
Xのピタゴラスイッチが成功したのでした。
霧の術は解け、ソネット達の駆けつけてくる足音が聞こえます。
ミュオソティスは身を翻してピアノへと向かって歩いていきます。
足元に咲くのはミュオソティス(勿忘草)の花畑。
(この花畑について、どんな意味があるのか気になるけどわからず…有識者様いたらお願いいたします…!)
合流したソネットは、ヴェルティを助けられず敵のアジトに置き去りにしてしまったことを謝ります。
ヴェルティはソネットを優しく慰めました。
ソネットと共に、ミュオソティスとの最後の一戦が始まります。
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ミュオソティスのピアノの音は鳴りやまず、召喚されたマヌス・ヴェンデッタの信徒は次々と襲い掛かってきます。
財団側も対抗しますが、決着がつかないまま負傷者が増え続けています。
嘆くソネットの目の前に、マヌス・ヴェンデッタのリーダーであるアルカナが姿を現しました。
不敵に笑うアルカナは、「数時間後に訪れるストームの前でも、ヴェルティの心が静寂であること」を祈ります。
強まる雨の中、アルカナはストームが訪れる前に戻らねばと、残りの信徒をけしかけて去っていきます。
最後の防衛戦の末に、財団側はようやく勝利を手にしました。
喜ぶサザビー。
自分はフィールドワークには向かないと溜め息をつくX。
ソネットは物資の点検や難民の救助指示を出しています。
ヴェルティは雨の中に横たわり、あと6時間後に訪れるストームに対して、アルカナの言ったことを反芻していました。
悩むヴェルティの傍らに、シュナイダーが跪きます。
ご褒美を要求するシュナイダーを、ソネットが引き離し、状況を報告します。
治療所の物資を守ることには成功しましたが、アルカナが他の州から既に大量の物資を奪っていた後だったこと。
これからどうしようかと問うソネットに、ヴェルティは「みんなの願いを聞いてみたい」と答えるのでした。
※ここから、最後のチャプターとなるため特にネタバレ注意です。
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サザビーはミュオソティスの残したポーションの坩堝からヒントを得て、「幻覚ポーション:むしゃむしゃ幻覚剤Ⅻ」を完成させました。
これでようやく食品に対する知覚が捻じ曲がってしまった人々も、食事を取る事ができます。
幻覚ポーションの最も重要な素材は「欲望」でした。
一方、ヴェルティは皆を集めて願い事を記録しています。
マリアンの願いは、家族と一緒に夕食を食べること。
ソネットの願いは特になく、タイムキーパーの願いを叶えたいと。
Xは難民を気遣いながら、一杯のエスプレッソを。
サザビーはポーションとごちそうを用意すると張り切っています。
執事のカーソンはサザビーに「ストームの影響を受けていない」食事を用意できなかったことを悔いていました。
ヴェルティはそれを挽回できる方法があると言います。
今夜、サザビーの準備した食事をしっかり楽しむこと、と。
最後に、ヴェルティはシュナイダーに願いを尋ねました。
一同は夕食の席につき、サザビーの料理を口にします。
幻覚ポーションは各々に様々な味をもたらしました。
執事のカーソンは、焦げたウェルシュラビット(イギリス風チーズトースト)の味がすると言います。
慌てるサザビー。それはサザビーが生まれて初めて作った料理の味でした。
カーソンはサザビーに後のことを託します。無邪気に快諾するサザビー。
サザビーが激しい雨音につられて窓の外に目をやると、食卓を振り向いた瞬間、カーソンの姿は消えていました。
ストームの来訪に俯くヴェルティ。
一人、また一人と、人類が消えていきます。
祈りを捧げながら消えていくマリアンの手を握るシュナイダー。
ヴェルティは、マリアンを救えなかったことを謝ります。
シュナイダーは、そうではないと立ち上がってヴェルティの胸に飛び込みました。
そして、「本物の神秘学家ではない」ことを告げます。
ヴェルティは激しく動揺します。
神秘学家ではないということは、「ストーム」を乗り越えられず消えてしまうからです。
シュナイダーは再び願いを口にしました。
画面が暗転し、シュナイダーの右胸の心音だけが残されます。
やがて浮かび上がるTHE ENDの文字。
……
シュナイダーうそだろ(初見時感想)
これを書いている時点では初見ではないんですが、見返すと未だにダメージが入ります。
見返したからこそ伏線もさりげなく張られてるのがわかって、余計に心に来ました……。
・監禁されていたマリアンの「神秘学家になりすましてなんかいない」という自白
・神秘学家以外が食べ物の見え方がおかしくなっている時、バーの地下でパンを見て不思議がる
・サザビーの幻覚ポーションを試したがる
左胸を撃たれて生存していた理由についても回収されていました。
右胸に心臓があるから、と。
シュナイダーうそだろ……(n回目感想)
ストームによって消えていく人がいる以上、
「ストームを乗り越えられた者と乗り越えられなかった者の別れ」
って確実に存在することだと思うんですが、それが1~2章の締めに来て天を仰いでいます。
以下は翻訳を通して見た情報を噂程度に書き留めておくのですが、
「シュナイダーは星5として高性能だった」「ストーリーとの整合性から、ベータ版以降プレイアブルではなくなった」
らしく、今後の実装予定について本当に気になっていますがどういう扱いになるんでしょうね……。
そんな傷を残して、「われらの時代」「夜はやさし」と続いてきた1929年の物語はここで一区切りとなります。
リバースのストーリーは読み返しに年代だけでなく日付と時刻まで記載されているのですが、
作中では2/14から2/15にかけての二日間の出来事でした。怒涛の展開。
次は、1929年のストーム後の世界がどうなっていくのか追っていきます。
ここまで閲覧いただき、ありがとうございました。