『リバース:1999』物語は何処にもあらず・後編【ストーリー備忘録まとめ】
あらすじ(ネタバレあり)
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08-10
マヌス・ヴェンデッタが扇動のチラシをばら撒いていることを、コンスタンティンとレディ・Zも把握していました。
対策としてゼノミリタリー(財団の軍学校)に声が掛かります。
戦闘経験に長けた生徒として呼ばれたのは、リーリャというエースパイロットの少女。
マヌス・ヴェンデッタが使役する魔精が襲いかかるのを見た彼女は、財団の指示を待たずに意気揚々と飛び出していきます。
一方、反省部屋での時間を終えたヴェルティは、教室の日常に戻っていました。
同時に、教室には妙なメモが回り始めます。
生徒の一人がメモはヴェルティが書いたものだと主張し彼女を脅します。
証拠もなければ筆跡も違うと取り合わないヴェルティ。
騒ぎを聞きつけて教員が集まってきたため生徒たちは逃げ出します。
そして、密会場所の「ジョージオーク(学内にある大木)」にて。
発案者はやはり、リングとヴェルティでした。
誰か来るかと不安そうなリング。
そこに、小さな光の群れが次々と現れます。
明かりを持った生徒たちが続々と集まってきていました。その数は半クラスに達します。
外の世界に興味を持っている生徒が自分たち以外にも居ることに嬉しそうなヴェルティ。
ヴェルティは学校から出られなくとも外界について知る方法を提案します。
生徒たちはかつて学外にいた頃の記憶や体験を話し、隠し持っていた外の世界の宝物を見せ合います。
リングはマヌス・ヴェンデッタのチラシに載っていた詩を見せました。
するとイザベルが、その詩を歌にしたいと言います。
奇しくも、その詩は最前線学校の校歌のリズムと一致していました。
生徒たちは盛り上がり、次のパレードでこの詩を歌おうと意気込みます。
校長先生に自分たちにも意思があることを知ってもらいたいと言うリング。
そんなことをしたらみんな罰を受けると動揺するメスメル・Jr。
ヴェルティは、危険だけど試す価値はあると頷きます。
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そして2週間後、パレード当日。
ヴェルティ達の行動を快く思わず忠告するソネットですが、校歌斉唱が始まると驚いて固まってしまいます。
ジョージオークでの集会に参加していた生徒たちが、教科書にない詩を歌い始めたからです。
校長も音楽の先生も、その詩がマヌス・ヴェンデッタのチラシに書かれていたものと知っていました。
慌てて歌唱を中断しようと、警備員に命じます。沈黙ポーションと催涙弾で生徒を止めようとする警備員。
流れた催涙弾が、ヴェルティに直撃してしまいます。
このパレードでの騒動には財団委員会のレディ・Zの調査が入ることになりました。
レディ・Zからの報告で、ヴェルティという名前を聞くとコンスタンティンは何かを思いついたように微笑みます。
数日が経過し、回復したヴェルティが教室に戻ると、ソネットに声をかけられます。
ソネットは休んでいた分の授業内容のノートを手渡し、パレードでの歌を素晴らしいと褒めました。
他の生徒は監禁部屋におり、ソネットが食べ物を持ち込もうとしても先生の許可が下りなかった様子。
パレードの一件を経ても、生徒たちは止まりません。
監禁が解かれた後、図書館の本を秘密の連絡場所にして、再び集会を開こうと計画します。
集会の目的は「逃走計画」。自由と外界への渇望が高まった生徒たちはついに学校から逃げることを選択します。
ヴェルティは学校周辺の地図を手に入れ、逃走経路について計画を固めます。
地図はマヌス・ヴェンデッタの魔精が落としたものでした。
計画が決まると、集まった者の中で、唯一マチルダだけが逃走計画には参加できないと言います。
ヴェルティはマチルダの選択を快く受け入れ、今回不参加のメスメル・Jrにも計画を話しておいてほしいと頼みます。
その頃メスメル・Jrは、コンスタンティンに命じられて「ストーム」による刺激を受けた患者の治療をしていました。
メスメル家は代々財団と深い関りがある医療の家系らしいです。
コンスタンティンはヴェルティの逃走計画を知っていることをメスメル・Jrに仄めかします。
メスメル・Jrは泣きながら彼女たちを助けるようお願いし部屋を出て行きました。
入れ違いにレディ・Zが入室し、ストームの予測日を報告します。
それは捕らえたマヌス・ヴェンデッタの信徒から聞き出した情報でした。
コンスタンティンは状況を整理し、計画を練ります。
マヌス・ヴェンデッタが投げ込んだ地図によって、ヴェルティは脱出を企てている。
ヴェルティが脱出に成功すれば、出口にはマヌス・ヴェンデッタが待ち構えているだろう。
大事に育てた学生が奪われるべきではない。
それでは逃走計画の実行日に監視塔を見張っていれば、生徒を保護できると提案するレディ・Z。
しかしコンスタンティンが用意した計画は、逃走計画の日を送らせてわざと生徒たちを脱出させるというものでした。
「ストーム」が訪れる日に、あえて警備を緩くすることにしたのです。
その計画の意味を理解して残酷だと嘆くレディ・Z。
逃走に成功しても、ヴェルティ以外は「ストーム」で消えてしまうことになるからです。
ヴェルティの成長と忠誠を望むコンスタンティンは、チェスに喩えて必要な犠牲と言い張ります。
特別視するヴェルティを逃走させず、かつ、財団に従順にさせるために必要なことだと。
そんなこととは知らず、ヴェルティはコンスタンティンの思惑通り、逃走計画の日時変更を皆に告げます。
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地図を頼りに警備を搔い潜り、進むヴェルティ達。
しかしその動きは全てコンスタンティンの用意した盤面の上で、思い通りに動かされているものでした。
そんな中、盤面を自由に動いていたのはリーリャでした。
ゼノミリタリーの生徒として空中警備を任され学校に留まっていたリーリャ。
リーリャは逃走しようとしているヴェルティ達を見つけると、阻止するため立ち塞がります。
そこにソネットが現れて、神秘術で加勢しリーリャを一時的に石化させます。
学校の出口を前にして、ヴェルティはソネットに別れを告げようとします。
たとえ全てを失うことになってもいいのかと尋ねるソネットに、絶対に後悔しないと答えるヴェルティ。
外へと繋がるドアノブは鍵もなく容易に回りました。
雨の中に駆けていく生徒たち、
の姿が宙に舞う服だけとなりました。
背後にはレディ・Zが、ヴェルティを迎えに来ていました。
勝利に笑うコンスタンティン。
……
以上のシーンで「物語は何処にもあらず」は幕を閉じます。
財団さぁ……。
2章、3章と続けて「ヴェルティの目の前でストームを越えられなかった人たちが消えていく」って結末。
本章ではコンスタンティンに仕組まれてたことで、
「夜はやさし」ではアルカナ(マヌス・ヴェンデッタ)が何か仕掛けたのかなって印象もあったので。
コンスタンティンもアルカナも、ヴェルティのことを特別視して成長を願ってる節があるので、
ストームを目撃させて別れを重ねていくことによってヴェルティに何かが起こるとかそういう狙いなんでしょうか。
何か目的があってくれないと見ててとてもつらい。あっても辛いけども。
ヴェルティの謎
・生後一か月から財団にいる
・1999年のストームで母を見た
・コンスタンティンは母のことを知ってる
・アルカナもヴェルティのことを何か知ってそう
・神秘術はうまく使えない
・唯一、生身でストームの影響を受けない
・所持してるスーツケースもストームの影響を受けない(神秘学家限定)
感想としては、場面がずっと病棟か隔離された学校だから、閉鎖的な章だったなあ……って落ち込む章だったかも。
そんな中で幼少期のヴェルティの聡明さとかソネットの優しさとかマチルダの愛嬌とかに癒されてました。
次章の「群虎黄金」がこれを書いてる現在実装されてる最後の章で、
そこで一区切り感があるので、引き続き追っていけたらなと思います。
ここまで閲覧いただき、ありがとうございました。