スルガ銀行事件/スルガショック【18年9月9日 】 #世界最速で日経新聞を解説する男
皆様お待たせしました。「#日経新聞を毎日読み込んでいる南が解説します」「#世界最速で日経新聞を解説する男」のシリーズの約1年ぶりの最新作「スルガ銀行事件/スルガショック」です。
1年前のnoteの投稿では「日銀がお金を刷りすぎてバブル発生。世界でも金余りが起きている。」と批判し、トルコの暴落やビットコインの暴落についてもバブル崩壊の予測していて、そして現在、トルコとビットコインがどうなっているかは皆さん周知の通りです。
▽17年10月21日 衆議院選挙 【#日経新聞を毎日読み込んでいる南が解説します】https://note.mu/yuki_minami/n/n40cd99792f64
今回、かなり長文ですが皆さんの身の周りの日本経済に直結する重大な話なので最後まで読んでほしいです。読み終わったら気軽に感想をコメントしてもらえるととっても喜びます。
▼南のインスタ経済解説
インスタのストーリーにここ数ヶ月、ほぼ毎日欠かさず「スルガ銀行」に関する投稿を毎日毎日続けていました。
「南のインスタ経済解説」は非常に反響がよいです。ストーリーは毎日500人ほどの人に見ていただいており、「金融の知識が無くても分かりやすい」とたくさんの声をいただいております。
インスタアカウント: https://www.instagram.com/yuki_minami/?hl=ja
毎日、午前3時に日経新聞の朝刊が電子版で発行されるので【日本最速】で朝刊の記事を解説しています。(僕は日経新聞を愛していて、日本の若者にもっと読んでほしいのですべて無償でPR活動をしています。)
▼スルガ銀行事件
「スルガ銀行」と名前が入った記事は新聞もネット記事も日本で一番読んでいる自信があるほどです。
皆さんニュースでご覧になったと思いますが、スルガ銀行はほぼ詐欺に近い形で審査書類を偽造し、サラリーマン家庭に数千万円の損失を与えました。年収400万円ほどのサラリーマンが「毎月100万円」の借金の返済に追われ、自殺者も続出する大事件となっています。
▽スルガ銀役員らの不正関与を認定 会長・社長は退任https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180907-00000095-asahi-bus_all
なぜここまで1つの地方銀行について僕が毎日騒ぎまくっているのか?それはこの事件が、日本政府・日銀・警察・金融業界・不動産業界・建設業界・広告・商社・メーカー…などなど、日本に生きる全ての人に関わる重大な事件だと考えるからです。
スルガショックをキッカケにして日経平均暴落、そして皆様の所属する会社の業績も冷え込み、過去最高を更新し続けたボーナスも縮小していくと考えています。(皆さん、2013年からのバブル楽しかったですか?大企業勤務の皆様、ボーナスが大幅アップして良かったですね!IPO長者さん、その初値はバブルです!出資を受けて資金調達をしたベンチャーさん、その時価総額は本当に実態に合ったものですか?)
2013年から始まった日銀の黒田総裁は前代未聞の「2度の大バズーカ」を放ちました。
今回スルガショックがキッカケで、バズーカは終焉を迎え、日本の不動産や日経平均株価の大暴落がこれから待ち受けていると考えます。
▼9月7日(金)の第三者委員会の調査結果発表
僕は中学生の頃(15年前くらい)に見ていた「めちゃイケ」が大好きでテレビ欄で次回の内容を読むだけでワクワクしていました。
スルガ銀行の第三者委員会の調査結果は、そのワクワクにも似た「早く見たい」という気持ちでした。
弁護団からの調査結果発表とスルガ銀行の会見がある9月7日が待ち遠しく、毎日を過ごしていました。
結果、先週金曜に発表された資料は「338ページ」にも及ぶ常軌を逸したスルガ銀行の実情でした。
「改ざんが多すぎて計測するのが不可能」「ほぼ全ての審査が改ざんだった」「ビルから飛び降りろといったパワハラの横行」そして、それら全ての犯罪行為が「組織全体での犯行」だったのです。
▽338ページ読むのは大変すぎるのでこちらの要約版を参考に。http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65926027.html
日銀の異次元緩和の低金利の暴走が生んだ「銀行の殺害」の中で「マイナス金利の中でも高収益をあげているスルガ銀行」は際立った存在でした。日銀や政府にとっては自分たちの暴走を正当化する上でスルガ銀行の業績は都合の良い存在でした。
金融庁の森長官(当時)はつみたてNISAを生んだ革命児で素晴らしい方ですが、森長官はスルガ銀行の詐欺行為を「絶賛」していました。
「異常な金利」の中で「異常な収益」をあげる構造の正体は、前代未聞の「異常な詐欺」だったのです。森長官の発言は、あまりにも実態を見ていない発言でした。
以前のnoteの投稿で「無茶なドーピング(お金バラマキ)」が続くことを、みんな大好き漫画「グラップラー刃牙」でこの政策を例えるとドーピングを繰り返してジャックハンマーを無理矢理、地下闘技場に立たせ続ける感じです、と書きました。
ドーピングには副作用がつきものです。過去に例が無いほどの異次元緩和が、過去に例が無い巨額の詐欺事件を引き起こしました。
▼黒幕S
では、これほどの巨額の詐欺事件を誰が起こしたのか?
以下の記事が最高に本質を突いていますので、これを必ず読んでください。黒幕Sについて書かれている記事は他に無いです。
▽スルガ銀行、1兆円不適切融資ってぶっちゃけ誰が悪いの?/#全宅ツイhttps://bizspa.jp/post-60265/
この筆者のtwitterは必読です。必ずフォローしてツイートを読んでください。(https://twitter.com/emoyino)
黒幕Sは「計画倒産のプロ」であり、今回も完璧なスキームで逃げているため、警察は逮捕することができません。
日本経済がぐちゃぐちゃになるのを分かりきった上での確信犯での巨額の詐欺事件、そして黒幕は雲隠れ。数千億円の大金が黒幕Sを通じて闇社会に消えています。こんな大事件は過去に例がありません。
今頃、黒幕Sは海外のリゾート高級ホテルのプライベートビーチでサングラスをかけながらトロピカルジュースをちゅーちゅー吸っているのでしょうか?日本経済を崩壊させて飲むジュースの味は美味しいですか?
きっと第三者委員会の338ページの資料を読んで「よぉ書けとるやんけ!ガハハ!」と高笑いしている姿しか思い浮かびません。寒気がする。
黒幕Sについては具体名をSNSに出すと僕が闇社会から消されそうなので公には出しませんが興味ある人はメッセするので気軽に連絡ください。
半年前からこの一連のスルガ銀行事件に対する「被害者」の声を直接聞いており、憤り・怒りが止まらなくなりました。被害者の持っている物件の活用方法を考え、売却での損切り、自己破産の提案をしたりして、出口を一緒に考えました。(善意のボランティアです)
と同時に、スルガ銀行は株式市場から永久追放されるべきだと思い、半年前から空売りを仕込みました。詐欺の正体が暴かれたスルガ銀行の株価は暴落し、空売りによる利益が出ています。半年前に2238円だった株価は現在は569円です。(2018年9月9日時点)
この問題を調べ続けるうちに怒りは更に日を増すごとに増幅し、直近2週間前に追加でかなりの金額の空売りを増しました。
しかしながら、週明け月曜、スルガ銀行の株価が「悪材料出尽くしによる株価爆上げ」が起こる可能性もあります。
なぜなら、「金融庁からのお咎め」が現時点で何も無いからです。
もし週明けに株価が爆上げしたら南は爆死します。が、その場合は、番犬・金融庁が金融モラルハザードを見過ごすような無法地帯国家になったということを意味します。法治が存在しないこの国に住む価値はもうありません。
9月7日のスルガ銀行の会見では新社長が「現在、金融庁の立ち入り検査中である」と発言をしていました。さて、日本国の番犬はどのような判断を下すのでしょうか?
▼スルガショックが引き起こすこと
スルガショックの全貌は、6000万円程度しか価値の無い土地&建物を「1億2000万円」で掴まされ、「契約を交わした瞬間に6000万円の損失」を、1人の個人が食らうという巨額の詐欺事件です。家族もいて、年収400万円ほどの人が数枚の契約書だけで6000万円の詐欺を食らったわけです。
報道されている倒産した不動産会社以外にもゴールデンゲイン・サクトなどを含めると被害は数千人の規模に。
1人6000万円を数千人で掛けると、合計金額はいくらですか?その金額、数千億円~1兆円近くの裏金が日本の闇社会に消えています。
ちょうど10年前の9月、リーマンショックがなぜ起きたか説明できますか?実態の無いクソ金融商品が格付け会社によって最高ランクのAAAの「お墨付き」が押されて、更にそれを身の丈を超えてハイリスク承知でレバレッジ(借金したお金)で取引したものが膨張し、それが弾け飛んだのです。
今回のスルガ銀行事件はビジネスモデルは「金融庁の森長官のお墨付き」でした。実態の無いクソ物件を信用して、(銀行の審査書類偽造によって)身の丈を超えて借金をして買ってしまった日本のサラリーマンが多数いました。(そもそも土地と建物の相場の平均値を調べないリテラシーの低い日本人の金融知識をどうにかしたい…。)
人類はリーマンショックから何を学んだのでしょうか?「社会」という科目を作って義務教育で人類の過ちの歴史を小~中学生あたりに教えるのはどうでしょうか?
僕は今回のスルガショックが日本経済に与える影響について「ダムの決壊のはじめのヒビ割れ」だと考えています。
一度ヒビが入ったダムは、徐々に穴がミシミシと大きくなり、1度決壊を始めたら次から次へとダムが破壊され、まるでフォアグラの胃袋のようにパンパンに膨れ上がっていた”ツケ”は全てが崩壊します。
異常な金融緩和が引き起こした「国の肝いり金融施策」は、リテラシーの低い一般家庭の年収400万円のサラリーマンがカモにされ、そして巨額のお金が闇社会に消えていくだけの無残な結果となりました。
▼マスメディアへの疑問
今回のスルガ銀行事件について、あまりにもメディア(特にテレビ)の報道が無さすぎることが疑問です。
そういえば某ゆりかもめテレビの番組審議委員にはスルガ銀の創業家の岡野会長の名前が。
この土日で放送されている27時間テレビはほぼ全て録画のようです。僕は14年前(2004年)のめちゃイケの生放送の27時間テレビは1分も寝る間も惜しんで見ていました。僕はあの時の活力溢れるめちゃイケが大好きでした。(残念ながら過去形です。)
14年前の勢いを失い、全編録画で乗り切る今年の27時間テレビは、まるで年老いて活力を失った”老犬”です。
あれ、そういえばゆりかもめテレビの社長って何歳だったっけ?自社の番組審議委員って誰が選んでるんだっけ?
唯一、今回のスルガ銀行事件の報道に誠実さを感じるのはテレビ東京(日本経済新聞系列)だけです。皆さん、先週金曜のテレ東のWBSは見ましたか?スルガの新社長に対しても鋭い質問を飛ばしていた滝田さんは本当に信頼の厚いジャーナリストです。(https://twitter.com/kaito_blue9/status/1038070830146629632?s=21)
▼自民党と日銀の暴走の結果
そういえば9月20日にどこかの小さい島国の最大与党の「総裁選」があるらしいですね。
<金融庁さんへ>9月20日まで何も動かないつもりでしょうか?
スルガ銀行の巨額の詐欺事件、どう動くのか、日本の未来の姿の分岐点だと思います。
詐欺事件を先導していた銀行が東証一部上場を名乗るにはあまりにも日本の恥。
スルガ銀行に対するお咎めは、①業務停止命令②上場廃止③黒幕の逮捕、の3つが妥当です。
最大与党の総裁に忖度することと、国の未来を守ることは、どちらが金融庁さんの使命なのですか?
<警察の皆さんへ>あまりに捜査の動きが見えないです。このスルガ問題の本質を知っていながらも深入りしないように見過ごしているとしか思えません。それほどまでに闇が深い問題なのでしょうか。黒幕Sの裏社会の闇の圧力を感じざるをえません。
日本の現状に対して、親友のJeremyが危惧していました。
「死ぬほど金の供給増やしても使わないし使えないしインフレならないし、ゆとり教育とか働き方改革とかぬるい事やってるし、政治も金融もまともに機能していない上に国民のやる気も対して無い上に既得権益オジサン達がのさばってて産業が育たない」
これについて共感しすぎて5億回くらい頷いてしまいました。
▼選挙について
さて前述の総裁選について。1年前の衆議院選挙で「最大与党」を選んだのも、そもそも投票に行かなかったのも、この国に住んでいる有権者の皆様です。
どこかの党が推し進めているナントカノミクスにおいて、日銀の異次元の金融緩和(1万円札を大量に刷って世の中にばら撒く)は「ドーピング」であり「薬物の使用には反動は付きもの」と、1年前から私が書いた記事にてずっと批判をし続けていました。
9月20日の総裁選に向けて、安倍派は、まるでドラゴンボールのセルのように次々と敵を吸収。麻生派(人造人間17号)に続き、最も影響力の大きかった岸田派(人造人間18号)をも取り込むことに成功し完全体になった状態で、9月7日の選挙公示を迎えることになりました。
スルガ銀行の調査結果発表も元々8月中でしたが突然ずれて9月7日になりましたね。あれ?同じ日なのは偶然かな?
そういえばセルは最期はパンパンに膨れて界王星にて悟空と界王様もろとも爆発しましたね。アジアの小さな島国ではどうか爆発しないことを願うばかりです。
▼最後に
さて、漫画「グラップラー刃牙」のドーピング漬けになったジャックハンマーの最後がどうなったか、1年前の記事ではあえて詳しく書きませんでしたが、今回は皆様にお伝えします。
「今強くなれるなら、明日はいらない…」「最強の肉体と死を引き換えにする覚悟は既にできている」と、最強を求めて薬物の使用に手を出したジャックハンマー。
主人公・刃牙との決勝戦でのジャックハンマーの最後の姿は「視神経を切られて目が見えなくなり、医者に止められても暴走を続け、右腕を折られてボロボロになった状態でドーピングの薬物を吐き出し身体は滅んで、最後はフロントネックロックで首を締められ無残な姿で敗北する(最大の武器だった噛みつきの歯は最後は粉々に砕かれて終わる)」でした。
日本国は果たしてジャックハンマーなのでしょうか?
日本経済は粉々に砕かれるのでしょうか?
答えは金融庁の中にあります。
日本を守る最後の番犬が、
どうか活力を失った”老犬”ではありませんように。
どうか、薬物に打ち克って圧痛の手術に耐え、最強死刑囚シコルスキーの前に再登場して圧勝した最強の新・ジャックハンマーのような勇敢な姿を見せてください。
薬物に打ち克つために、いまこの国に必要なものは「圧痛に耐える力」です。
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(おわり)
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