言葉を噛み砕き、深みを増していく。
教えとは、だいたい言葉か動きが多い。
人から言葉を受け取った時、学びをいただいた時、
その言葉がどういう意味なのかを、よくよく考えてみる。
同じことを言っていても、言葉一つで全然受け取り方が変わる。
相手がどんな言葉を選ぶかは重要じゃない。
わかりやすく言ってよ。
とか
もっと早くそれ言ってよ。
というのは、ちょっと違う。
言葉の一つ一つを、よく吟味し、実践していくことで
自分の理解を自分で深めるのである。
これは、私が今まで通ってきた人生からくる学びの一つ。
言葉に完璧なものなどなく、本当のこともない。
言葉は人に伝えるための手段であって、そこには本当の本質はない。
本質は自分で感じ取っていくしかない。
受け取った言葉を「あい、わかった!」とそのまま鵜呑みにして次にいくと、結局はわかっていないことがめちゃくちゃあると後で思い知る。
一方で、「あい、わかった!」も本当である。
その時はわかった。や直感や感覚的に理解していることが多い。
あい、わかった!と簡単に済ませて何も噛み砕くことをしなければ、結局は回り道をすることになることが多い。
教えられたことから自分が何を見出すのか。たくさん時間を割いて掘り下げることで、そこに深みが出てくる。
心と身体と魂が統合された理解になるには、自分の表現方法でアウトプットできて初めて本当の理解に近づく。と私は思っている。
でもこれにも辛抱と根気は必要になるから、
焦らないこと。
何をするにも焦らずに、淡々とやっていくことしかないのである。
なんでもそうだと思うが、終わりはない。
理解にも終わりはない。
もう理解した。と思った時は、何も理解していないか、飽きた(それ以上理解しようと思わない)時だと思う。
そして、人に伝えようとした時に自分の理解度がわかる。
その時に自分から出てくる言葉、目の前の人に向けて出される言葉が今の自分の理解度なんだ。
自分で噛み砕けば砕くほどに、深みと真実味が増す。
結局は自分が実践を通して一つ一つ噛み砕いていくのが一番の近道なのだ。
よくよく吟味し、噛み砕き、味わい尽くし、感じてみる。
自分の血肉になり、内側から湧き出たものほど説得力を増す。
言葉以外も同じである。
なかなか時間のかかることではあるが、一個でいいからチョイスしてやってみると、結構深い気づきを得ると思う。
9個「あい、わかった!」でいいから、1個だけでも深めてみてほしい。
あなたの気づきが増えていきますように。