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我慢と言い訳の境界線 ディーゼルエンジンから学んだこと

本調子じゃないから。

我慢をしている時、言い訳をする時、
私は同じ言葉を心に吐く。

私にとって、休むことは勇気がいることだ。

怖いのだ、かえのきく人材になるのが。
認めたとたん、交換されそうで焦る。

だから、多少のダルさを抱えながら、
業務を行う。
ミスをしたら言い訳をする。

本調子じゃないから。
本調子なら出来ましたよ。

本調子って何?
成功した時が本調子なの?


本調子をおもう時、私はバラバラに分解されたディーゼルエンジンを思い出す。

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「どの部品にも固有の役割がある。」

リーマンショックに喘いでいた時代、
仕事でディーゼルエンジン機関車のオーバーホールに立ち会った。

エンジンには2万点以上の部品が使われている。
オーバーホールではその部品を一つ一つ精査し、丁寧にメンテナンスをしていく。
ススで真っ黒な部品のうち、交換になるものは驚くほど少ない。

ススを払い、しっかりと磨き上げられた部品たちは、大きな整備工場の主役になる。

「バラバラに動く様にみえる部品ですが、繋がりがあるんです。
「だから、ひとつでもかけたらエンジンは動かないんです。」

丁寧にメンテナンスされた部品は、
黒い艶があり、存在感がある。
美しい。
威厳さえ、
感じられる。
 
部品はいつでも本調子。
自らの役割をただひたすらに全うする。
だからこそ、
ひとつとして、欠けてはならぬ。

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私は部品じゃないから、いつも本調子で働くことは出来ない。

その代わりに、
もし、私と同じ様に休むことに怯え我慢をする仲間がいたら、共感することが出来る。

「あなたの力があるからエンジンは動いている。必要な力を発揮する為、みんなの為に我慢はしないでほしい。」

「出来ることを認められたからプロジェクトに組み入れられている事実を受け止めて欲しい。
私は、私たちは、誰ひとりとして欠けてはならぬ。」

我慢をしながら言い訳を繰り返し、幻の本調子を作り上げることは、いつか故障の原因になる。

言い訳をやめ、出来ることを認ることは、エンジンを動かす原動力になる。

幻の本調子を作り上げないこと、
これが我慢に代わる私の選択肢。



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おまけ
「本調子になれない理由」
これが当初のタイトルでした。
このタイトルに添い、3,000字程の記事を書き上げておりました。
しかしながら、記載内容は本調子になれない理由ではなく言い訳であることを知り、迷いもある中で言い訳を削除、上記のタイトルに変更、書い直しを行いました。

書くことで
逃げていた気持ちを内から捕まえることが出来る。

そう実感した時間でした。
霧が晴れる思いです^ ^
貴重な機会を頂けたこと、文章をお読みいただいたことに心から感謝します。

ありがとうございます。

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