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直視しないといけない現実

連合チームにも光を。高校野球の未来

朝日新聞の記事です。
全国の高校野球部のうち、約3割が5年後の夏の地方大会に単独チームで出場できるかどうか見通せないという現状が明らかになりました。

朝日新聞社が実施したアンケート調査では、全国47都道府県の3239チーム(連合チームを含む)が回答し、そのうち28.7%(930チーム)が5年後に単独チームでの出場を見通せないと答えたそうです。
また、過去5年と比べて部員数が減少しているチームが52.2%に達し、「増えた」と回答したのはわずか16.9%でした。このような現状は、連合チームの存在がますます重要になっていることを示しています。

■ 連合チームの現状

記事にもあるように、連合チームの結成は、1997年から部員不足を補うために認められました。その後、2000年には適用範囲が拡大され、2012年からは部員が8人以下の学校でも結成が認められるように条件が緩和されました。今年の夏の地方大会では、参加校の10.8%にあたる403校が連合チームを組んでいます。しかし、これまで夏の甲子園大会に出場した連合チームはありません。これは、連合チームが単独チームと同等の競技力を持つことが難しい現実を反映しています。

■公立高校の野球部と強豪私学の格差

10年ほど前から「強豪私学に選手が集中する傾向が強まっているなぁ」と感じてきました。
私学は学費免除や寮生活などの待遇を提供し、有望な選手を引き寄せています。一方で、公立高校はそのような待遇を提供することが難しく、部員数の確保に苦労しています。この差がどんどん開いているのです。
現状。公立高校の野球部が存続するための新たな方策が必要です。

■ 地域との連携と支援

このnoteでもたびたび書いてきましたが、少人数の野球部が存続し、活躍するためはどうしたらいいか。その施策を私は考えています。

地域コミュニティとの連携

いまは禁止されていますが、ゆくゆくはスポンサーシップや支援を受けることで、
部活動の資金を確保し、部員数を増やすことも視野に入れていいのではないかと思います。

また、熱意ある公立高校の指導者を支援するためのプログラムや研修を設け、彼らのモチベーションを高めることも重要です。
これにより、地域社会全体で高校野球を支える体制が整い、少人数の野球部も活躍の場を広げることができると思うからです。熱意ある先生はまだまだたくさんいます。後進のためにも、彼らの情熱を消さない野球界であってほしいと心から私は願うのです。

■ 長期的なビジョン

6年前に発表した「高校野球100年構想」。この言葉を最近聞かなくなったのは気のせいでしょうか。数年前、各高野連にティーボールの道具を配って終わりに・・・なっていないでしょうか? そういう活動がちゃんと下部組織に伝わっているのでしょうか?

高校野球の未来を考える際には、公立高校と私立高校のバランスを保つための制度改革や支援策を導入することが重要です。これにより、全ての選手が公平に競技に取り組むことができる環境が整い、野球そのものの魅力と価値を高めることができます。また、連合チームの存在を認めるだけでなく、彼らが活躍できる場を増やすための具体的な支援策を講じることも必要です。

黒田陸離記者は神奈川総局時代から非常によい記事を書いてくれていた記者さんです。今回とても良いデータを知れたので、
私もさらに少人数野球部の現状を深堀していきます。

🗣️甲子園大会初日の音声ブログ

有田工業を2年前に取材した記事

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