見出し画像

Day 59 suck up to ごまをする、媚びへつらう(スラング注意)

こんばんは。
訳あって一人の週末で家が広いです。

今日の動画

Suck up to someoneで「誰かにゴマをする、媚びへつらう」という意味なのですが、suck something upだと「我慢する」という意味になります。
言葉自体の構成は似ているのに、ここまで意味が違うと混乱しますよね。
こういう時は語源を確認するようにしています。

以下のサイトに詳しく解説がありましたので、簡単に要約します。

Suck 自体は「(液体を)吸う」という意味で、赤ちゃんがおっぱいを吸う動作や水を啜る動作を表しています。
17世紀頃から、「金を搾取する」「生き血を啜る」「干上がらせる」などの悪い意味でsuckが使われ始め、とくにアメリカにおいて"suck"のネガティブな用法が発展していきました。

Sucker: 騙されやすい人、青二才、単純な人
Suck in: だます

その後、学生たちの間でスラングとしてsuck up toが使われます、
この時には、suckはオーラルセックスを表す動詞「しゃぶる」に変化し、現代のスラングでよく使われるsuckと同じ意味になりました。

Suck up to-: 誰かをしゃぶってやる(性的に喜ばせる)→媚びへつらう、ゴマをする

このような下品な意味で多用されるsuckですが、suck it up 「我慢する、愚痴をいわずに取り組む」は比較的ポジティブな表現で、格別タブー視はされていないようです。
ただし、命令形で使うことが多く、「グダグダ言うな!黙って耐えろ!」的な強い表現になりがちなので、ビジネスの場面では使えませんね。

「ゴマをする」という日本語訳だけで覚えていると、この言葉の根底にある侮蔑を含んだような、ある意味男性的な強い意味が捉えられないので、調べてよかったです。

いつでも誰にでも使える「媚びへつらう、ゴマをする、おだてる」動詞は、flatter someoneやbutter someone upの方が良さそうです。


いいなと思ったら応援しよう!