不安なく採血を受けるポイント
みなさんは『採血』という単語を聞くだけでも嫌な気分になりますよね?
健康診断や病院に掛かる時などで、採血をする機会があると思います。
恐らく、ほとんどの人が採血に苦手でしょう。
(※私は割と大丈夫な方です)
私は、大学病院の非常勤職員をしていた頃から採血に携わってきました。
色んな患者さんの採血をさせて頂いて、『こうしたら不安は少なくなるかな?』と思ったポイントをまとめていきます。
このnoteでみなさんの不安が少しでも解消されたら幸いです。
そして、良かったら周りの方にも共有してみて下さい。
① 見たくない時は顔を横に向けてOK!!
大体の方は自分が採血されているシーンは見たくないと思います。
『怖くて無理!!』と思ったら、顔を横に向けてOKです。
ただ顔を動かすなら、針を刺す瞬間ではなく本人確認が終わった後がオススメです。
後述しますが、針を刺す瞬間に動いてしまうと失敗のリスクがあります。
本人確認で名前と生年月日を答えた後に、横を向くのをオススメします。
② 身体を動かさないようにする
時々針を刺す瞬間に、腕を動かしてしまう方がいます。
実はこれ、採血する側からするとヒヤヒヤものです。
血管ではない所を刺して失敗してしまったり、誤ってケガをさせてしまう。
さらには採血する側もケガをするリスクがあります。
なので、採血中は腕を動かさないで下さい。
病気なのでどうしても動いてしまう方は、スタッフに声を掛けて頂ければ対処いたします。
③ 血管が出にくい人は温める
採血をしているとよく聞く言葉。
患者さん:『血管が出ないんです』
一日に一回は必ず聞きます。
私は採血に携わり始めた頃、この言葉を聞くと内心ドキドキしました。
それでも経験を重ねていく内に分かったことがあります。
"カイロや蒸しタオルで腕を温めると血管が出てくる"ことです。
これはシンプルに血行が良くなって、血管がふっくらしてくるからです。
そのタイミングで駆血帯(採血の時にするゴムのバンド)をして探すと、血管が分かるようになります。
冬場は特に効果てきめんです!!
病院によっては蒸しタオルなどで温めてくれる場合もありますが、対応できない病院や健康診断などの時にはカイロを持っていったりするのがオススメです。
ちなみによく『血管が見えない』と言う患者さんもいらっしゃいますが、私達は目で見ただけで採血部位を判断していません。
必ず指で触ってから判断しています。
それはある程度ふっくらした血管でないと採血できないからです。
これは採血の仕組み上、ふっくらした血管(静脈)が一番採血しやすいのです。
なので、血管の見えない患者さんでも指で触ると太い血管がある方が多くいます。
なので、私は見えなくても必ず触って確認するようにしています。
④ 手に力を入れすぎない
緊張で手をギューッと力いっぱい握る方がいます。
でも、力の入れすぎはオススメしません。
シンプルに刺す時に痛いです。
特に体育会系で体格の良い男性などは、手は軽く握る程度が良いです。
筋肉で血管が隠れてしまうからです。
なので、採血時には手を軽く握ることをオススメします。
(※良い血管を見ると『おっ!!』となる職業病です)
⑤ 少しでも不安があるならスタッフへ
『血管が細くて失敗されたことがある』
『採血をして気分が悪くなった』
こんな不安がある時は、遠慮せずにスタッフに声を掛けて下さい。
血管が細いなら細い針で採血します。
気分が悪くなったことがあれば、ベッドで横になってもらい採血します。
特に気分が悪くなった(特に失神などした)ことがある方は、必ずスタッフに声を掛けて下さい。
できる限りの対応をさせて頂きます。
『失敗されやすいから、絶対に一発で採血して!!』
これは…、頑張りますとしか言えません(笑)
ざっと、説明させて頂きました。
採血を受けることがあれば、このnoteを思い出して参考にして頂ければ幸いです。