細胞検査士を目指すあなたへ
この記事をご覧のあなたは、細胞検査士を目指していたり、臨床検査技師を目指していたりすると思います。
細胞検査士の資格取得を目指している方に向けて何かのお役に立てればと思い、私が勉強してきたことをまとめようとこの記事を作成しました。
もしよろしければ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
これからnoteでは本の感想だけではなく、細胞診などの検査に関わる知識を書いていこうと思います。
細胞検査士養成所へ
ここで少し私の経歴をお話させて頂きます。
私は専門学校を卒業後、すぐに細胞検査士養成所に進むことを決めました。
というより、専門学校の先生に『そこしか受けちゃダメ!!』と言われてしました…(笑)
後述しますが、細胞検査士になるには3つの方法があります。
養成所の試験の受験者は約30名、合格者は12名という、とても狭き門でした。
養成所の試験は小論文と学術試験、面接の3つです。
正直にお話すると、緊張で当時のことはほとんど覚えていません…(笑)
必死に小論文で自分の考えを書いたこと。
面接官だった先生に、とても温かいお言葉を掛けて頂いたこと。
臨床検査技師の国家試験よりも緊張しました。
その後、私は養成所に合格することができました。
学校に報告した際の先生の喜び方、今でもよく覚えています。
もちろん、臨床検査技師の国家資格が無いと養成所に入所はできません。
国家試験の勉強も頑張りました。
そうして、私は専門学校卒業後に細胞検査士養成所に通うことになりました。
細胞検査士になるには
細胞検査士になるには、大きく3つの道があります。
①大学の養成コースに入る
②病院で実務経験を1年以上持つ
③細胞検査士の養成所に入るこの3つです。
③の養成所へ進む道に関しては、病院にお勤めの方でも入ることができます。
実際に私の同期にも数名いました。
私は③の道を選びました。
というよりも、
『私は大学に行けるほどの頭脳はないし、仕事をしながら細胞検査士の勉強する程の要領の良さもないよな…』
と思い、養成所に通う道を選びました。
専門学校の先生の助言もありましたが、自分なりにしっかりと資格を取るために必要なルートを思い描き、『これなら自分でもできるかも』というルートで進んでいこうと思いました。
なので、どの道が正解とかはないと思っています。
一生懸命にやれば、道は開けてくると思います。
養成所時代の勉強
私が養成所時代に使っていた本を2冊ご紹介致します。
どちらも養成所の指定で購入しました。
細胞診を学ぶ人のために 第6版
著者の坂本先生は婦人科の先生でいらっしゃいます。
カラーで分かりやすい説明があり、婦人科領域の勉強に特に役立ちました。
スタンダード細胞診テキスト 第4版
こちらはどの分野の疾患や細胞診についても詳しく書かれており、とても勉強になりました。
この2冊プラス、専門学校時代の教科書なども使い勉強しました。
他にもたくさんの本が出版されていますが、私は写真のキレイさで本を選ぶようにしているので、必ず店頭で買います。
もし、本に書いてないことがあったら付せんにメモをとり、本に貼るようにしていました。
養成所の授業は普通の学校と同じように、朝から夕方までありました。
違う所は放課後に標本を見たり、検体の処理をしたり、実践的なことも行っていたことです。
この標本を見るというのは、是非あなたにもオススメしたい勉強法の一つです。
『百聞は一見にしかず』
どんな症例も本などの画像で見るのと、実際の顕微鏡で見るのとでは違いがあります。
また細胞検査士の二次試験は実際に顕微鏡を使った試験もあるため、試験勉強の一つにもなると考えています。
私は就職して一時期病理検査に携わっていた時は、時間ができると過去の標本を見せて頂いていました。
ガンなどの症例を見ることももちろん大切ですが、何より大切なのは異常のない標本を見ることも大切だと私は考えます。
養成所の時にある先生が
『細胞診で大切なことは、"正常な細胞を正常と判断すること"』
と仰っていました。
私はこの言葉をいつも心に留めて、細胞を見てきました。
いかがでしたでしょうか?
このnoteが、あなたの日々の勉強のお役に立てたら幸いです…。
『こんなnoteが読みたい』というコメントもあると嬉しいです。
またお会いしましょう。