誰も気にしてくれない小学校からの学童問題
働くママの保育園問題は、よくクローズアップされて話題になりますが、小学校になってからの学童保育ってあまり気に留められない気がしています。
でも、この「学童」いろんな問題があって、実際小学1年生から行かせる事になると、数々の問題にぶち当たるのです💦
子育てをあまり知らない人からすると「小学生になったら手も離れて一段落だね」みたいな事を言われたりするのですが、「そんなことありません!」と全面的に否定したい笑
むしろ保育園より大変です💦
つい昨日まで保育園だった子供達が、急に小学生になったからって、1人で何でも出来るようになる訳じゃないですから当たり前です…
保育園時代は、朝なんとか保育園に預けてしまえば、夜お迎えに行くまで、安心でした。
でも、小学校は、下校した後の生活が別々にあります。お家に帰る子もいれば、学童に行く子もいる、そんな違い1つにしても子供にとっては、大きなハードルになってしまうんです。
我が家は3人の男の子がいますが、それぞれ全く違う小学生の放課後ライフを過ごしました。
このnoteでは、それぞれの経験談をお伝え出来ればと思っています。
小学校の放課後は結構長い
小学校に入って最初に感じたこと。
それは、「放課後の時間が長い」でした。
1年生は、入学式の後、給食が始まるまで3週間近くかかり、学校が終わるのは12時頃です…
給食が始まっても、4時間授業が多いので、昼過ぎには下校です。
学校にいる時間より、放課後の時間の方が長く、学校の後、どこかに預けないととても仕事なんてしてられません。
しかも、小学校からは、春、夏、冬の長期休暇もあります。その間は、学校はお休みですから、その間の子供の居場所を何とか確保しなければなりません。
小学校に上がったとたん、ママがフルタイムで働いている事を想定していないような学校のタイムスケジュールの洗練を受ける事になるのです。
長男の場合
長男が1年生になった時は、私は実家に同居していたので、長男は小学校が終わると実家に帰り、私の母と過ごしていました。
実家でババといてくれる。1番安心で子供にとっても良いように思えます。
でも、当時はまだ3歳の次男もいたので、母は2人の孫を相手に疲れ果てていました。
私が夜迎えに行った時に、宿題が終わってない、部屋もぐちゃぐちゃ…そんな事も多く、どうしてもテレビやゲームの時間も多くなりがちでした。
祖父母は、どうしても子供達に甘くなりがちでしたし、勉強を見たりする事も難しい状況でした。
夏休みなどの長期休暇になると尚更で、男の子2人を一日中相手するのは、母にとって大きな負担でした。
親に預けておいて、色々言える立場じゃないのですが、私としては、もう少し充実した放課後ライフを子供達に受けさせたいと感じていました。
次男の場合
次男が小学校1年生になった時に、私達家族は実家から離れた場所に引越ししたので、次男は、学校併設の公立のアフタースクールに入れました。
学校の敷地内にあったので、学校が終わったら、そのままアフタースクールの場所に移動して、そこで放課後を過ごします。
アフタースクールは、学校の敷地内にありましたが、小さいプレハブの部屋のみで、遊ぶ時は体育館と校庭を利用してもいいという感じでした。
最初のハードルは、学校が終わった後、そのアフタースクールに行ってもらう事でした。
そもそも緊張の1年生です。学校が終わったら家に帰りたい気持ちになってしまいます…
しかも、クラスの子達も大半が家に帰ります。
自分も帰りたくなりますよね。
仲良くなったお友達がいれば、アフタースクールで楽しく遊んで帰ってくる日もありました。
ただ、楽しそうに行ってくれたのは、残念ながら、1年生の最初だけでした。
「仲のいい友達がいない」
「●●君は家に帰ってるから自分も帰りたい」
「狭いから嫌」
「家で遊ぼうって誘われた」
「●年生の子に嫌な事言われた」
「つまらない…」
「お兄ちゃんが家にいるなら自分も一緒にいる」(喧嘩するくせに…)
などなど、いろんな理由を作って、行くのを嫌がりました。学校も近いので、帰ってきてしまう事もままありました。
長期休暇中は、もっと嫌がり、朝から夕方まで行ってもらうのが本当に大変でした。
しかも、長期休暇中は…
・給食がないからお弁当が必要
・朝は9時からしか預かってもらえない
・普段よりさらに子供が少ない…
・夏は暑く、冬は寒く、一日中となるとやる事がない
という問題もあり、益々ハードルが上がりました。
ただ、小学校低学年のうちは、1人で家に置いておくなんて、何をするか分からず怖いので、何とか行ってもらうために悪銭苦闘してました。
しかも、次男を行かせていたアフタースクールは、夕方5時までだったので、仕事をしていても相当早く終わらせて帰宅しないと間に合わない状態でした。
企業によっては、育児時短は「3歳まで」「小学校入学前まで」というところも多いと思います。
それなのに、公立の学童は17時まで、3年生までなと制約が多く、親がフルタイムで働くには不足が多いのが実情です。
小学校に入った後の問題がいかに気に留められていないか分かります。
そして、小学校3年生くらいからは、更に難しくなり、週に3回ほど習い事を入れて乗り切りました。
ただ、習い事も気が進まない習い事だと、行ってくれなかったり、鍵を忘れて家に入れず、ランドセルを放置して何処かに行ってしまったり、家にお兄ちゃんといて喧嘩したりと色々事件を起こしました💦
長男の時とは違いますが、私が理想としている子供達の放課後ライフとはかけ離れていました。
3男の場合
長男、次男の経験があったため、3男の時は、4歳くらいの頃から小学校入学後の学童の事を考え始めました。3男は、民間の学童に行かせるつもりでした。
3男は、1歳から2歳までの1年間は、保育園に行かせていましたが、2歳から「幼児園」に転園させていました。
幼児園は、保育園と同じ時間帯で預かってくれ、日中のプログラムが充実していて、幼稚園と保育園の良い所取りをした点が気に入っていました。
幼児園が保育と学びの両立と言う点でとても満足していたので、小学生になってからもその環境を出来るだけ維持したかったのです。
学童探しは、ネットを中心に色々調べました。
家から徒歩で行ける学童がベストでしたが、徒歩圏内には良い学童がありませんでした。
色々検討した結果、幼児園系列の学童に行かせる事にしました。
民間の学童は人気のところは、数年前から予約しないと入れないところも多いので、4歳の時点で2年後の入園予約をしました。
問題は、その学童に行くには電車に何駅か乗る必要があった事でした。
小学1年生で電車に乗るなんて…出来るのだろうか、不安はありましたが、思い切って申し込む事にしたのです。
民間の学童のメリットは
・毎日色々なプログラムがある
・習い事も兼用できる
・学童によっては送り迎えのバスがある
・週1日〜週5日、小学校卒業まで預かり可能
・平日は、13時〜19時の間預かってくれ、延長も可能
・長期休暇は朝から夜まで預かり可能(でもお盆の1週間は休校です)
・費用を払えば、お弁当もお願い出来る
・そこでお友達が出来ると小学校以外の友達が出来る
結果…3男はどうだったかというと
現在小学3年生。楽しく学童に通ってくれています。
長期休暇も朝から夜まで行っています。
とても不安だった電車については、小学校入学の2週間前から学童のスプリングスクールがあったので、春休み中の次男に毎日一緒に行ってもらって練習しました。
家から小学校までの道のり、小学校から学童までの道のりを毎日練習しました。私は仕事があったので、次男が送ってくれる練習風景の写メを見ながら見守っていました。
練習が終わった後、入学式後は、1人で電車に乗って通い始めました。
1学期は、色々悲しい事件もありました。
・1人で行くのが不安で、毎日泣きながら歩いていた
・鍵が上手く開けられなくて、家のドアの前で大泣き
・一緒に帰ってきた友達と家の前の庭で泥遊び
・電車を乗り過ごす
・家の前でおしっこが我慢できなくなる…
・定期が切れて駅員さんからお電話…
こんな困難を乗り越えて、1年生の夏休みあたりからは、1人で楽しく行けるようになりました。
懸念だった長期休暇は、毎日沢山のイベントやクッキングなどの体験が用意されていて、イベントカレンダーを見ながら毎日楽しく通ってくれました。
さて、民間学童に3年間通わせてみて感じたデメリットですが
・とにかく費用が高い
・学校併設じゃないため、学校→学童の移動が心配
・自宅近くにないと我が家のように電車などの移動手段の検討が必要になる
・学校と学童それぞれ別のお友達に慣れるのが最初は大変
・学校が振替休日などで平日休みになってしまうと、午前中預けられない(平日は13時〜のため)
・民間学童は、認可を受けいているか否かでいざと言う時の国の補償が違う
こんな感じす。
超えるべきハードルはありますが、私は民間の学童に行かせて良かったと思っています。
コロナ禍の学校休校時のお話し
3男が小学校2年生の3月にコロナウィルス感染拡大で小学校が急遽休校になりました。
まだ緊急事態宣言も発令されていない状況で、会社もテレワークに移行出来ていないタイミングでした。
急に学校が休校になり、困った私は学童に連絡しました。通常であれば、小学校が終わった後からの預かりの予定でしたが、朝から預かってもらえないかと。
「なんとかします。臨時開園するので、朝から来て頂いて大丈夫です」と言う回答でした。
そして3月はそのまま朝から夜まで学童に行ってもらう事になりました。
国からの補償で、小学校休校中に臨時開園した民間の学童には補償が出るという話がありました。
ただ、そこで分かったのですが、我が家が利用していた学童は、認可を受けていませんでした。
そのため、補償は受けられないとの事でした。
保育園と違って、民間学童は認可を受けていないところも多い事がその時分かりました。
小学校休校によって、追加で預けた3月の学童費用は数万円になりましたが、自己負担となってしまいました。
その後、4月に緊急事態宣言が出された後は、民間学童も休校となりました。公立の学童は一部の職業の方向けに臨時で開園していたようですが、国の補償が受けられない民間学童は完全に閉鎖になりました。
最後に…
3月生まれで、同学年では一回り小さい3男。
1年生の最初は大変でしたが、人一倍頑張ってしっかりしました。
クローズアップされずらい、小学生の学童問題。
子育てってそんなにすぐに終わらないから、もう少し充実した放課後ライフを気軽に過ごせるようになるといいなと心から思います。
実家の預かり・公立学童・民間学童、兄弟3人、3パターンの放課後ライフを試してみての体験談でした。
これから小学生になるお子さんがいるパパママに少しでも参考になると幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?